<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

土曜は公民館図書館の開館日

2014年07月26日 10時26分53秒 | Weblog
朝10時、公民館から放送が流れて来る。今日は公民館図書館が開館する。公民館館長さんが図書館のお世話をされる。館長さんのご家族の方や、近在の老人会のメンバーがこれに協力をされる。ここで貸し出しをしてくださる。本は主に県立図書館から運ばれてきている。村の子ども達が一人で5冊も6冊も借りる。ご婦人連、壮年会、老人会メンバーたちが集まって来て、本棚を物色して借りて行く。お喋りの花も咲く。
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不邪淫戒の邪淫をそそる匂い

2014年07月26日 10時07分04秒 | Weblog
葛の花踏みしだかれて色あたらし この山道を行きし人あり   釈超空



高校時代に国語の教科書でこれをお習いした。すぐに葛の花が匂った。嫋(たよ)やかな花は白粉の匂いを放っている。葛は蔓草。勢いが盛んで夏の野原の灌木を覆い尽くす。花の色は紫紺。高木(こうぼく)の日陰に行くと伸び上がってきた蔓の先端がぶらりぶらりしている。

もう7月の末になっているが、まだ葛の花には目にしない。8月。山道を登る人はこのあやしい匂いに悩殺されて花を摘んでしまふ。その後へ後へ人が登って来る。汗を掻き掻き登って来る。

匂いは官能的である。官能をくすぐるのだ。そして不邪淫戒の邪淫を高まらせ、ついには麻痺させてしまふ。山中の葛の花とて例外ではない。男は美しい女をそこに彷彿とさせる。
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そこでたちまち横死してしまふ

2014年07月26日 09時54分45秒 | Weblog
やさしさというものに包まれていたい。やさしさは蚕(かいこ)の繭(まゆ)。幼いままの僕はこれに包まれていると安心してうとうととなってしまふ。

やさしさというのは、主に女の人の持ち物であるから、やさしさに包まれるということは女の人を蚕の繭にしているということである、僕にとって。

白い繭が、女の人の白い肌になる。白粉が匂ってくる。白粉が僕に擦りつけられると、大人げない僕はそこでたちまち横死してしまふ。
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日傘をさした女の人は風のよう

2014年07月26日 09時33分41秒 | Weblog
女の人に白粉(おしろい)が匂うと、まだほんの小さい頃だったのに、どぎまぎしたりそわそわしたりした。香水ではなかったように思う。天花粉(てんかふん)というのがその頃あったので、それだったのかもしれない。これは汗疹(あせも)湿疹の薬だった。ぱたぱたぱたと脱脂綿をはたいた。

母は白粉には無縁の人だった。山肌を切り開いた開墾地の畑に出掛けて行ってそこで汗を掻いて一日中を過ごしていたので、顔色も浅黒く、白粉を塗ったところで効き目がなかったのかも知れない。父はそれが不満だったようだった。白粉くらいつけておけ、などと声を掛けていた。父は検察庁に勤務していたので、通勤中に白粉の匂いを嗅ぐこともあったのかもしれない。

白粉の匂い(いまでもそんなものがあるのだろうか?)はやさしい女性の匂いである。白粉の匂いを嗅ぐと僕は麻酔にかかったようになってしまう。(香水ではならない)これは今でもそうだ。麻酔にかかって僕は意識朦朧となる。日傘をさした女の人がそこを通り過ぎて行く。風のように。
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夏の花カンナはオンナの花?

2014年07月26日 09時02分21秒 | Weblog
カンナの花は夏の花です。暑さをものともせずに咲き誇っています。性が強いのでしょう。ぎらぎらしています。葉っぱが大柄なので余計に豪勢に見えます。

カンナとオンナとは一字違いなので、カンナ=オンナになってしまいます。カンナは茂みを作って佇んでいますので、そこで綺麗に着飾ったオンナ達が井戸端会議をしているようにも見えます。

僕はここを通り過ぎます。「お暇なら寄って行きませんか」の声が掛かるのを待っていますが、僕は魅力に乏しい老人です。声はかかりませんでした。当たり前のことです。

お暇なら寄って行きませんか。これはラブコールです。繋がりを持ちたいときの常套句です。人は人に繋がりたいと思うことがあります。繋がりたくないと思うこともあります。

相手次第かもしれません。ああ、この人とならしばらくでもいいから繋がっていたいとその場で即断即決します。両者は目と目を合わせます。目にもとまらぬ合意ができます。

僕はすでにカンナオンナからも即断即決をしてもらえなくなっています。当たり前です。人間の魅力がないのです。男らしさも皆無です。

おっとっと。僕の方からのラブコールというのも僕はかけたことがありません。それに値していないという思いが強すぎて声がかけられないのです。

おれは女性に声をかけるに値している男性だという自信(これは男の自信?)を体中から発散しているような人が、女性の側からもやはり魅力的であるに違いありませんね。

佐賀国体が催されたときに歓迎道路の両側にこれが植えられました。それからもう幾年も経ちましたが、黄色いカンナ、赤いカンナは衰えをみせていません。

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