ぶらぶらしているのが得意である、三郎は。
で、慣性の法則によって、いつもいつもぶらぶらして過ごしている。
仕事をしない。何でもいいから何かの役に立とう、そういう意気込みを持たない。
そこへもって病気が重なる。
するといよいよ三郎のぶらぶらは権利を持つ。
安静にしているというのが権利になる。
使わない足の筋肉は山羊の顎髭のように垂れてくることになるが、それでもお構いなしである。
よほどの怠け者なのだ、三郎は。
やらせてみれば、三郎にだって草取りくらいはできるのだ。それをやらない。のほほんとしている。
こんな楽楽を決め込んでいるから、三郎には進歩というものが見えない。
もうすぐ人間業の廃業に追い込まれようとしているというのに、相変わらずだ。
ちったあ張り切ったらどうなんだ、おい、三郎!
広がった夏空が三郎に叫んでいるが、三郎はこれを聞こうともしない。
で、慣性の法則によって、いつもいつもぶらぶらして過ごしている。
仕事をしない。何でもいいから何かの役に立とう、そういう意気込みを持たない。
そこへもって病気が重なる。
するといよいよ三郎のぶらぶらは権利を持つ。
安静にしているというのが権利になる。
使わない足の筋肉は山羊の顎髭のように垂れてくることになるが、それでもお構いなしである。
よほどの怠け者なのだ、三郎は。
やらせてみれば、三郎にだって草取りくらいはできるのだ。それをやらない。のほほんとしている。
こんな楽楽を決め込んでいるから、三郎には進歩というものが見えない。
もうすぐ人間業の廃業に追い込まれようとしているというのに、相変わらずだ。
ちったあ張り切ったらどうなんだ、おい、三郎!
広がった夏空が三郎に叫んでいるが、三郎はこれを聞こうともしない。