<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

夏場の夜明けは早い

2014年07月02日 06時21分31秒 | Weblog
夏の夜明けは早い。風がまったくない。単子葉植物の細い葉も動いていない、かすかにも。虫が鳴いている。空はどんよりしている。雨の降る気配だ。朝顔が咲いている。葉の茂りからすれば、花数が少ない。グラジオラスが蕾を膨らませてきた。畑ではカシウリがかわいらしい小さな実をつけている。カラスが、いつ喰ってやろうかと屋根からこれを見下ろしている。そうはさせたくないが、今のところ打つ手がない。赤白のテープを張り巡らしているのだが、恐れる風もない。



7月いっぱいに仕上げなければならないことに着手した。やっと着手した。昨日はこれに終日取り組んだ。少しだけ進捗した。早く完成させないと旅には出られない。四国88カ所のお遍路さん巡りを続行したい。今度は高知の足摺岬を目標地点に据えている。途中途中で札所を回ろうと思っている。足摺岬までは遠い。まずフェリーに乗らねばならない。一人でここまで運転をしていくとなるとなかなか疲れる。障害者は、しかし、手荷物が持てないので、車でないと不便だ。



一人旅はさみしい。さみしいが、自由がきく。複数だとこうはいかない。それぞれの思惑があって、話し合いの決着がつかないで、どっちへ行ったらいいか迷ってしまうことにもなる。息がぴったり合う人だといいが、仲違いをすると旅が面倒なことになる。車の冷房の温度加減すら、人それぞれで、それぞれが主張をする。互いに暑かったり寒かったりを余儀なくされる。三郎はクラシックを聴きながら運転をするのが好きだが、先日弟といっしょに旅をしたら、それを聞いていると頭が痛くなるから止めにしてくれと申し出があった。人それぞれだ。それぞれの好き嫌いもある。



昼はまぎれているが、夜、食事が済んでから寝てしまうまでがさみしい。一人の食事もさみしい。たいがいはどのホテルでも今時大きなレストランの席で食べることになる。90%はカップル席だ。カップルと行っても若い人は稀で、大方は暇を持て余している風の年配である。それが互いにいたわり合っている。なごやかに談笑をしている。一人旅をしている人もいないわけではない。話し相手がいないので、彼は終始黙って箸を動かしているしかない。熱燗を頼んでもお猪口でさしつさされつができない。むっつりしてその日の夕食が終わることになる。



夏の夜明けは早い。日没時間も遅い。日が長い。午前中と午後と昼寝が入ることになる。それでも時間を持て余す。何か熱中できることがなければ時間は流れていかない。今日は午前中に客が来ることになっている。それでさみしさがまぎれるだろう。
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