小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

営団5000系細帯車製作記・・・その2

2011年09月22日 19時15分27秒 | 営団地下鉄
***この製作記は2007年11月から2008年8月にかけて、本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.22***


■営団5000系細帯車製作記■
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2007年12月4日



さて、お次は冷房搭載後の形となっている屋根板を
非冷房仕様へと改造する工作です。
具体的にはモールドされているクーラーの台座と
ベンチレーター跡を撤去するというものなのですが、
後者はまだしも、クーラー台座のほうはかなりゴツく、
また、ただ削るだけだと屋根板に四角い穴が開いて
しまう(可能性がある?)ため、結構やっかいです。

今回は製作記冒頭に書いた事情により10両分の
材料を確保してあるものの、実際完成させるのは
7両のため、余剰となる屋根板を使って試験的に
改造してみました。その時はとりあえず台座を
削ってしまって、そこで開いた大穴に厚めのプラ板を
はめ込んで埋める・・・という工法でした。ところが、
その後GM海老名にて予め裏打ちをしてから台座を
削るという工法が紹介されているのを見て早速まねて
みたところ、こっちのほうが楽とわかったため、早速
本チャンに取り掛かりました。

で、まぁひととおり仕上げたのが左の画像の車体です。
工作が雑だったもので、傷の修正にだいぶ時間をとられて
しまいましたが、どうにかこうにかツルスベな屋根板に
なりました。今後はここに八角形ベンチレーターを
並べていくわけですが、未だに詳しい位置がはっきり
しないため、暫くは地道に残りの車両の非冷房化改造を
進めたいと思います・・・。




ちなみに改めて載せるまでもないかもしれませんが、
屋根板の改造部分裏側はこのようになっています。
窪みに厚いプラ板をはめ込んで、その後で
表側の台座を削ったということですね。

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~2008年3月2日



前回の更新からすっかり時間が経ってしまいましたが、
ようやく7両全車の非冷房化が完了しました。とりあえず
各屋根板に薄くグレーを塗装しまして、大きな仕上げ漏れ
などがない事を確認しましたので、いよいよ楽しい
細部工作に突入する事ができそうです。

一応今のところ配管も真鍮線とかで作り直してみようかなぁと
考えていますので(極めて単純な配線なので、慣れない
真鍮線工作をするには最適かなと^^)、作業が進みましたら
また順次アップしていきます。

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2008年5月17日



またまた久々の更新となってしまいましたが、
多少作業が進行しましたので、ちょっと触れて
みたいと思います。

まずは以前より取り替えようと思っていた
前面貫通扉脇の手すりを交換しました。
手すりはクロポの小田急FM用手すりのうち、
乗務員扉脇用と思われるもので、大小
あるうちの小タイプのほうだったと思います。
微妙に小さい気がしないでもないですが、
それほど違和感はないと思います。

ついでにワイパーの取り付け穴も
開けておきました。




長らく作業がストップしていた理由のうちの
一つであるベンチレーターの配置ですが、
先日ブログのほうにもちらっと書いたように、
最近になって営団車両の写真集を購入したため、
それに掲載されている形式写真や形式図
(ただしどちらも決定打にはならないもの・・・)を
もとに、推測を交えつつ位置を決定しました。
恐らく完璧とは言いがたく、間違いもあるものと
思いますが、今回は資料探しだけですっかり
疲れてしまい、寸法を割り出す頃にはほとほと
嫌気がさしていたので、過度の追求は
やめることにしました。

当時の写真を見る限り、屋根板が割と明るい
グレーで、ベンチレーターはやたら暗い色のように
思えるので、それを再現すべく現段階では
ベンチレーターは固定していません。本当は
この段階では取り付け穴を開けておきたい
ところですが、今回使用するGMの八角形
ベンチレーター(東急7000付属のもの)は
取り付け足がなく、新たに取り付けるにも
やっかいな構造である事がわかったので、
ゴム系など、微調整のきく接着剤で
取り付ける事にしました。そのため、現段階では
ドリルで軽くさらって最低限の目印を
付けてあるだけです。




詳しい事はわからないのですが、当時の実車の
写真と、晩年の屋根上写真とを見比べた限りでは
パンタグラフ周りの配管に大きな違いはないように
見えました。そのため、今回はキットのモールドを
そのまま生かそうか・・・とも思ったのですが、
ある日ネット上で見かけた凝ったパイピングの
地下鉄作品に影響され、気づけばモールドを
削っている自分がいたのでした・・・(^^ゞ
まぁ、今回は中野方先頭車(モハ5000)に
配管を新設しなければならないので、全車配管の
仕上がりを統一するという狙いもあるんですけどね・・・。

肝心の配管材料は、長らく使い続けてきたランナー
引き伸ばし線から離れ、ついに真鍮線に変更しました。
以前よりその立体感に惹かれてはいたものの、工作の
難しさを考えて尻込みしていたんですよね・・・。
それを今回やってみたわけですが、案の定困難を極め、
画像に写っている1両の配管を作っただけで物凄く
疲れてます・・・orz

一応配置は前述の通り晩年と同じとしてありますが、
昔の写真を見た感じだと、ヒューズボックスに
引き込まれるあたりも他の部分と同じ太さの配管のように
見えるので(晩年の写真ではヒューズ接続部のみ
やや細くなっている)、全部0.4ミリの真鍮線で作りました。
これの曲げ作業には大変苦労しましたが、とりあえず
曲げる前によく炙っておくこと(そして曲げる前に軽く
冷ます・・・当たり前ですけど最初はアチチって感じで
無理やり作業してました´∀`;)、そしてヤットコを
使うようにしたことでだいぶ作りやすくなり、苦労は
したもののある程度感覚はつかめてきたように思います。
今回は配置が単純という事で初めての真鍮線工作の
題材に選びましたが、妻板~屋根板への接続部が
かなり立体的な曲がり方をしているため、ここには
かなり時間がかかりました・・・。

配管の固定には、当初割ピンを使うつもりで作業して
みたのですが、柔軟性がなくどうにも使いづらいので、
0.2ミリの真鍮線を輪っか状にしたもので代用して
しまいました。本当ならフィーダーコードなどをバラした
ものを使うのが正攻法(?)のようで、確かに0.2ミリ
真鍮線だと微妙にゴツいかも~っていう気が
しないでもない・・・(汗)
なお、取り付け穴を開ける前の時点で配管の台座
となる部分を、エバーグリーンの極薄プラ材にて
作っておきました。




妻面側から見た様子。
ご覧の通り、元のモールドの通りの引き回しです。
貫通扉の少し上あたりの微妙な曲がりは、実車の
写真を見ても曲げ損なったようにしか見えないほど
微妙な曲がり方でしたが、一応それっぽく再現して
あります。ヒューズボックスは0.4ミリの穴を予め
あけておいて(貫通させる必要はない)、そこに
真鍮線を差し込む構造としてあります。配管を
固定する関係で、ボックスも既に固定してあります。

妻板の端に付くステップは手元に適当なパーツが
なかったことや、数が多いことからモールドそのまま
というのも考えたのですが、しかし配管だけいじって
あるっていうのもバランス的にどうなのかなと
思いまして、結局0.2ミリの真鍮線をコの字型に
曲げて(幅が狭いのでなかなか難しい・今回は
ステンレス定規の厚みを使って曲げました)、
取り付け穴に差し込んだ後で細かな整形をする
という方法にて交換しました。しかし、仕上がった
ものを見てみるとどうも曲げがシャキッとしてなくて、
余計な事をしたかなぁという気が・・・(ノД`)




これは結構前のことなのですが、台車を試しに
改造してみました。キット指定のFS539は交換後の
台車(80年代以降くらい?)と思われ、初期の
台車は東武8000のFS356や、小田急3100の
台車風の本体にFS539のボルスタアンカを
合わせたような形をしています。元々工作の
やりづらさや強度などから台車の改造、特に
お金もかかるニコイチ的なものは極力避けたいと
考えていましたが、FS539と356、どちらを使っても
かなり雰囲気が違いますので、やむを得ず両者を
組み合わせることにしたわけです・・・。ちなみに
同様のケースが同じ営団の3000系でも見られ
まして、こちらもキット指定はFS510ですが
交換前はこれまたFS356あたりで代用できそうな
形をしています(全然違う形のを履いてたのも
いたようですが・・・)

さて、話が逸れましたが、二つの台車を組み
合わせて出来上がったのがご覧の台車です。
FS356の揺れ枕を削り、そこにFS539より
切り出したボルスタアンカを薄く削った上で
貼り付け、加えてFS356側に元々ある
ブレーキ類の一部を削り取る・・・といった
感じです。雰囲気としてはだいぶ近いものに
なりましたが、どうやらボルスタアンカの向きが
逆っぽかったりもして(縦長の三角形の部品と、
もう片方の部品の位置関係が逆?)、あくまでも
雰囲気を近づける程度のものです。

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