小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その5

2011年10月02日 11時59分14秒 | 小田急2600形(2008年版)
***この製作記は2008年5月から2010年3月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.02***


■小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その5 仕切り直し編3■

2009年11月2日



またしても久々の更新です。
そろそろ長くなってきたので新しいページにしました。

塗装をやり直したり何だかんだで長い事ゴチャゴチャ
していましたが、ようやく二度目の塗装でまずまずの
ものとなり、先が見えてきました。

ちなみに使った塗料は前回とほぼ同じで、帯がGM6番
と22番を1:1+隠し味にクリアグリーン、アイボリーが
GM21番10に対し28番1くらいの比率で混ぜたものを
塗ってあります。アイボリーは驚くほど発色が悪いので、
間に銀を微量混ぜた白(銀を少し混ぜる事で隠ぺい力が
増すのだとか・昔のRMMより)を下地に塗ってあります。




顔の様子。アップにするとちょっと厳しいんですが、
これくらいだとそこそこ似て見えますでしょうか。
現状では若干青帯の塗り分けがスッキリしていない
ので、この後他の部分のタッチアップをするついでに
多少修正を加える予定です。

Hゴムへの色差しは細かい凸部という条件から粘度を
重視した結果、GMカラーの14番を使ってあります。
ヘッドライトレンズは銀河のN-011に含まれるもので、
裏にGMのアルミ箔ステッカーを貼った後、表面に
タミヤエナメルのクリアグリーン(クリアブルーとクリア
イエローを混ぜたもの)を塗ってあります。
また、急行灯のレンズは適宜切り詰めたあと少し
出っ張り気味になるように表側からはめ込んであります。




まだタッチアップをしてないので見苦しいですが・・・。
少しずつ側面Hゴムの色差しも進めています。
前回の失敗を教訓に、側面だけは修整の容易な
エナメル塗料(XF-19スカイグレイ)を使いました。
凹モールドに塗料を流し込む形になるドア窓に関しては、
粘度の低いエナメルのほうが塗りやすいです。
顔と横で若干Hゴムの色が異なりますが、
まぁ許容範囲でしょうか。

台車も多少弄りはじめていますが、これは若干未完成
なのでまた改めてご紹介致します。

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2009年11月8日



少しずつHゴムの色差しを進めていますが、如何せん
数が多く、しかも失敗続きときていて延々と作業すると
精神衛生上よろしくありませんので、気分転換のため
今日は胴受けの取り付け(準備)を行ないました。

今回は製作記のはじめにも書いたように密自連を使い
ますので、東急8500あたりの余剰パーツを流用する
のが一番手っ取り早いかな~なんて思っていましたが、
GMの汎用胴受が思いのほかシャープな仕上がりな事
に気づいた為、今回はこれを使うことにしました。




基本的に胴受けパーツにある突起が差し込めるような
取り付け穴を開ければ取り付けられるのですが、
今回は車高を下げている為、1mm厚のプラ板を
かませてスペーサーとしてあります。




胴受けを付けた様子はこんな感じになります。
このあと台車枠とかと一緒に灰色に塗装する為、
いまのところスペーサーに開けた取り付け穴へと
差し込んであるだけですが、完成時の姿が鮮明に
イメージできてやる気が漲ってきました(・∀・)




嬉しくてもう一枚。
右側の車両は若干取り付け穴の精度が悪くて
下向いてますが・・・(´・ω・`)
てか今気付きましたが連結器のパーティングライン
削った方が良さそうですね。




車体の仕上げもぼちぼち進めています。
今回初めて再現を試みたドアコック蓋にはジオマト
の小田急1000用インレタに入ってた赤三角を転写
してみましたが、なかなかいい感じになりました(´∀`)
ドアレールはいつもどおりのアルミ箔ステッカー、
側灯はエナメルのクリアレッドを差してあります。

しかし、こうして見ると帯の塗り分けがいまいち
スッキリ感に欠けますね・・・。一度直してもう疲れたので
やり直すつもりはありませんが、残念っちゃ残念。




ルーバーも貼りました。繊細なギザギザ模様を
埋めぬよう車体とは別塗りしましたが、Hゴムの色差し
を考えてもこの手法は正解だったようです。細くて浅い
のでシャープな反面、めっちゃ難しい・・・。黒Hゴムなら
マッキーとかが使えそうなんですけれど。
しかしルーバーを貼ったことでこの部分の切り継ぎ効果
(乗務員扉との絶妙な間隔、わかりますでしょうか?)が
表れて思わずニヤニヤ(^q^)

ちなみに前回保留にしてた台車は、ちゃんと写すと
こんな感じです。まだ排障器付けてない上に色も塗って
いないのであれですが、そこそこFS360(060)っぽく・・・。
いまはFM系の車輪を一時的に取り付けて、CPのプレート
車輪の採用を検討中です。FS316同様車輪の露出部分が
多いので、輪心にあいた丸穴がそこそこ目立って効果的な
ように思いますが、一方で他の部分はやや彫りが浅すぎや
しないかという印象もあり、迷うところです。

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2009年12月22日



前回の更新時点で既に細かな色差しが進んでいましたが、
あの後インレタの転写などの細々とした仕上げを進め、
クリアを吹いて屋根を塗りました。上回りに関してはこれで
吹き付け塗装が全て完了したことになります。クリアは
今回Mr.Colorのスーパークリア半光沢なるものを使って
みましたが、思いのほか光沢が強い仕上がりとなりまし
た。何がスーパーなのか気になって使いましたが、
意外なところがスーパーだったようです。

表示幕はいずれもCPのFM系ステッカーから持ってきてあり、
種別が無表示の山吹色、行き先は上り方が新宿・下り方を
向ヶ丘遊園としてあります。先頭連結器を取り替える前だと
たぶんまだ三角囲みの部分がエンジ色の幕を使ってたん
じゃないかと思うんですが、FMステッカーには水色囲みの
しかなかったので、それを使ってあります。ほんとは鳳車輌の
ステッカー(こっちはエンジ色もある)を使えれば良かった
のですが、今回は表示窓がエッチングパーツを貼っただけの
(くり抜いてない)構造となっている関係で、雰囲気を出すには
少しでも薄いステッカーを使う必要が生じ、やむを得ず幕そのもの
のクオリティは妥協した次第です。




前回更新時に触れた胴受と連結器は、あの時点では精密な
仕上がりに満足していたのですが、何度か見るうちにやはり
胴受の形状の違いが気になってきて、結局CPのFMキットに
入っている胴受と、例の汎用胴受ランナーに入ってる密自連
を組み合わせて使う事にしました。両者に互換性はないので
多少切ったり削ったりといった工作が必要ですが、形の面では
この組み合わせがベストではないかと思います。また、取付
方法も例のスペーサーやらなにやらを付け直すがめんどくさく
なり、結局胴受ごと車体側に接着剤で固定してあります。

乗務員ステップはタヴァサのPN-455(73系用)を黒く塗って
使ってあります。これは上のほうが僅かに窄まった形をして
おり、恐らく実車とは違うと思いますが、大きさが気に入って
選びました。普通の新型国電用を使うとどうも目立ちすぎる
気がして・・・それならばと小ぶりなものにしてみたのです。
案外しっくり来ると自己満足に浸っていますが、
いかがでしょうか。

排障器は実車の写真を見る限り変わった形をしてたみたい
なので、プラ板細工で作ってあります。上の正面写真だと
一個ひん曲がってますな。。。
余談ですが4000の吊り掛け時代もブレーキディスクを保護
するような複雑な形の排障器が使われていて、
興味をそそられます。




ベンチレーターは以前書いたとおりTOMIXのPB-101を
使っていますが、一番前の運転席側はどうやら角穴が
開いてたみたいなので、黒のステッカーをそれっぽく
切って貼ってあります。

屋根は軽快な感じを出したくてGMの14番と37番と7番
あたりを適当に混ぜて塗りましたが、非冷房時代の
実車はもっと暗い色をしていて、逆にベンチレーターが
やや明るい色をした国電風の組み合わせだったみたい
ですので、今後作る方はご注意を・・・。個人的には
小田急の屋根っていうと(汚れる前は)明るい灰色の
イメージが強いですが、カルダン車であっても昔の写真
を見ると案外暗い色が多いのに驚きます。均一に暗い
ので、汚れではなくもともと暗い色なんだと思うんですが、
どの辺りから今みたいな明るい色になったのかは謎です。
冷改のときに屋根の仕上げを変えたのかな?




妻面はこんな感じになりました。
今回頑張ったステップはそこそこ効果があったみたいですね。
また、妻窓の拡大も失敗ではなさそうです。サッシは元々
キットの状態の窓に貼る事を想定したパーツなので、微妙に
相性がよくありませんが、思ったほど違和感は無いように思い
ます。無加工の車両と並べた写真を撮れば良かったのですが、
あいにくそこまで考えが回らなかったもので、5000形のページ
とかと見比べていただければと思います。地味に雰囲気
違いますでしょ・・・。欲を言えば今回はここに幌を付けたいん
ですが、使おうと思ってたCPの幌が売り切れなのでしばらく
オアズケです。




ちなみに上の写真の右側みたいなステップ配置だと、ステップ
パーツのお尻が邪魔してサッシが密着しませんので、ご覧の
ように予め切り詰めたサッシを使いました。側面用も中間車の
側板にはそのままだと上手くはまりませんので、こちらも
カッターで切り詰めてあります。画像はプライマー処理の上
Mr.Colorの8番で塗った後の様子ですが、当然切り詰めは
塗る前に行ないます。




側面にサッシを貼るとこんな感じです。
作り始めの頃やろうと思った「田の字型サッシ」は再現できま
せんでしたが、ちゃんと銀で塗ればこれはこれで・・・といった
感じでしょうか。田の字型への未練はありますが、今の技量
ではこれが最もきれいに仕上がる方法だったと思う事にします。

車番はGMの小田急通勤車用(リニューアル版)を2662Fの
番号になるよう並べ替えて使いましたが、さすがに以前とは
比べ物にならないほど転写しやすくなっていて、ほとんど
失敗無しで転写できました。旧製品は旧製品で文字が丈夫
なので、カッターの刃先で拾って車体に置いていく・・・なんて
いう荒業ができてある意味作業しやすかったですけどね・・・。




両開き扉の戸当たりゴムは、戸袋窓などと同じく灰色となる上に
溝が深いので、ペンの使用は諦めて素直に薄めたエナメル塗料
を流し込みました。下に載せるサハ2762は黒Hゴムとなりますが、
やはり溝の深さがネックとなりペンは使いづらいので、灰色の車
と同じようにエナメル塗料で仕上げてあります。

床下機器もぼちぼち作り始めていますが、如何せん地味で
やる気が沸かず、かなりスローペースです。現時点では小田原方
先頭のクハ2862と一番新宿寄りの中間車となるデハ2612の片面
だけ出来上がっていますが、他は一切手付かず。先は長そうです。

クハは面白い機器が無いので省略しますが、このデハ、特に抵抗
器が付く側は手を掛ければそこそこ見栄えがしそうな機器が並んで
ます。抵抗器はGMのJランナーのを実車と同じ並びになるよう切り
継いで、分流コイルは新Bの抵抗器の下段を切り詰めたものに
プラペーパーで覆いを付けて作ってあります。こうすると元の
抵抗器の根元にある碍子モールドが活かせるので、全体を黒く
塗った後で碍子にややぼやけた白を差すことで結構かっこよく
なるんじゃないかと・・・。




黒Hゴムと灰Hゴムの混結。今回はサハだけ黒Hゴムとなります。
単調な色差し作業のなかで良い気分転換の材料となりました。

台車は適当に加工(詳細は前回更新参照・てかひたすら不要
部分を削っただけ)の上、プライマーを吹いてGMの9番と14番
と7番を混ぜた色で塗ってあります。色の分量は忘れましたが、
9番より14番のほうが多くて、7番は極微量です。当時の実車が
どんな色だったかよくわからないので、これも屋根と同じく好み
で決めました。




パンタグラフもサッシと同じMr.Colorの8番で塗装。
いつものように摺り板中央にはクリアオレンジ、
碍子には白を差してクリアコートしてあります。

ランボードは以前書いたように塗料が回り込みにくい部分なので、
塗装前に脚だけ設置しておいて、車体とは別塗りしたランボード
本体を仕上げ段階で接着してあります。この部分はヒューズと
避雷器が未設置ですが、前者は接続される配線も作んなきゃ
なんないので時間が掛かりそうな予感




最後にふと思いついた帯の比較でも。
今回は以前書いたようにGMの6番と22番を1:1で割って、
微量のクリアグリーンを混ぜたブルーを塗りましたが、
案外市販完成品と近い色になり、ご覧の通り普通に
並べても違和感の無い色合いとなりました。むしろ
アイボリーの発色の違いのほうが気になるかなっていう。
何だかんだで試行錯誤してきた青帯ですが、
一応ベストとなる答えが出たようです。