ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

夏休み

2006-08-12 17:25:55 | 雑談
二日間の夏休み~

で、伊豆の伊東に行って参りました。あいかわらず伊豆とは縁が深い ぬえ。
。。それにしても夏休みの前日には台風7号が上陸するのでは、といわれて伊豆地方では大雨警報が出され、また伊豆旅行を終えて東京に帰ってきた翌日の今日は、雷つきの大雨。なぜか旅行中だけが快晴だったという幸運に恵まれました。う~む。。外出する時には毎日必ず手を合わせる故・師匠が ぬえにご褒美を下さったか。。

伊豆の海はよく晴れ渡っていたけれど、水は台風が通り過ぎた後で少し濁っていましたかね。でも帰省ラッシュにも夏休み旅行の渋滞にも巻き込まれずに快適に過ごすことができました。

さて今回の旅行のハイライトは、伊東市で毎年この時期に開かれている「按針祭」の花火大会を見る事でした。「按針祭」とは桃山時代末に日本に漂着し、のちに江戸幕府に航海術や造船技術、砲術などを伝えた三浦按針ことウィリアム・アダムスを記念するお祭りで、これが伊東市で開かれているのは家康の命によって按針がこの地で日本初の西洋式帆船を建造したことに由来するそうです。しかしこのお祭り、とんでもなく大規模なもので、記念式典には外国からの来賓も多数招かれ、町中では3日間に渡り灯籠流し、大小のコンサート、各種のパレードなどが次々に催されて、そのフィナーレを飾るのがこの花火大会なのでした。

じつは ぬえは東京の練馬区に古くからある遊園地「としまえん」の近所に生まれまして、夏休みにはこの遊園地が毎週土曜日に花火大会を開催していました。それはもう花火を真下から見るような環境で育ちましたので、花火大会には慣れっこなのでしたが、伊東按針祭の花火大会はちょっとビックリするぐらい、それとはスケールが違った。。海上に設えられた数カ所の打ち上げ会場から打ち上げられる花火はこれでもか! 状態のままで約1時間。ははあ、海の上ということで会場の土地の制約がないからこれほど贅沢な花火大会になるのだろうが、近くの会場の花火は目の前に打ち上がり、遠い会場で打ち上げられる花火はそれこそ遙か遠くに見える。。



で、もちろん ぬえは狩野川薪能に出演した子どもたちのお母さん方から「花火大会観覧おすすめスポット」を事前に伝授してもらって、本当に楽しむことができました~~来てよかった。

翌日は、近くの大室山に寄ってリフトで頂上まで上り、その後は伊豆半島の尾根を縦断する「伊豆スカイライン」を通って箱根まで戻って、大湧谷の噴煙地を見て帰りました。なんだか久しぶりに遊んだ~~!