去る10月30日~11月2日にかけて、「能楽の心と癒やしプロジェクト」は24回目になる東日本大震災被災地支援活動を行ってきました。
今回は活動をはじめて早くも3年半になろうとしている中、はじめて宮城県・七ヶ浜町と多賀城市という2か所の地域を訪れることができました。そして気仙沼では仮設商店街「鹿折復幸マルシェ」が土地のかさ上げのため移転することになり、新しく「鹿折復幸マート」として開業しました。オープンには間に合わなかったものの、それに近い時期に訪問することが出来てよかったと思います。ただし笛の寺井さんはどうしても都合がつかず、寺井さんの弟子である熊本俊太郎さんをお迎えしての上演となりました。
準備段階ではいろいろスケジュールの組み立てに手こずった感もありましたが、そして寺井さんにも熊本さんにも移動のご苦労をかけてしまいましたが、結果としてとても楽しく、意義深い活動となったと思います。
【10月30日(木)】
未明、ぬえのみ東京を出発。一人旅なので、もう冬季閉鎖が近づく蔵王の「お釜」を見に行くことにしました。
。。が、蔵王のエコーラインの入口まで到着してみると。。すでに凍結のため通行止めとの表示が。。
それでも行けるところまで、と思って進んでみました。そうしてたどり着いたのがここ。
「滝見台」というところなのですが、周囲よりかなり高い峯の上です。どこに滝が。。? と思った ぬえは車から降りて見てびっくり。滝はこの山にあるのではなく、遙か谷を隔てた向かいの山腹に落ちていたのでした! しかも方角を変えて二つの滝が見えます。こちらが「不動滝」。かなり遠く隔たってはいますが、その水量の多さが圧倒的であることは十分に伝わってきます。
こちらは滝見台から正面に、比較的近く見える「三階滝」。「不動滝」とは対称的に女性的でしなやかな滝でした。
後で調べてみればシーズンには観光客で混雑するらしいですが、このときは朝日が射すなか、ぬえひとりで堪能させて頂きました。静寂の中に遠くから風に運ばれてくる滝の水音。紅葉に染まった山々。。とおくには雪を頂いた雄大な稜線が。あれが蔵王連峰なのでしょうか。あれじゃ道路の凍結もしかたないな。。
大鳥居があるふもとまで戻って、一応夜が明ければ通行止めも解除されるかな? と期待して蔵王ロイヤルホテルのフロントで相談してみると、少し前に雪が降って、昨日も一日中通行止めだったそうで、今日もやはり解除されるかは微妙、とのこと。朝8:00まで待ってみましたが、通行止めは解除されなかったので、次の目的地の秋保に向かいました。
温泉で有名な秋保ですが、今回 ぬえが訪れたのは別の目的で、秋保神社の神主さまにご挨拶して、今後の活動について打合せをするためでした。
。。が秋保神社に人の影はなく。。
近くでゲートボールを楽しんでおられたお年寄りに伺うと、神主さまは「ツボヌマ八幡神社」の宮司さんが兼任しておられる、とのこと。ん~。。ツボヌマ。。??
そういえば気仙沼で宮司さまから頂いたお名刺にもしっかりと。。「坪沼八幡神社」と書いてありました。ありゃりゃ、とカーナビで検索すると、秋保からはずいぶん離れている模様。。
なので、坪沼に向かう前に、有名な秋保大滝を見に行きました。
ををっ、これこそ滝を間近に見下ろす迫力! ですが、下を見やるとはるかに滝壺の付近にも人影が見えます。どうもその近くまで道路が通じているらしい。
で、行ってきました! 駐車場からちょっとした山道を下って。。ををっ、断崖絶壁の中を直線的に落ちる巨大な滝。近くで見るとまた迫力です。観光客も大勢見えていました。
えー、それから もうちょっと足を伸ばして鳳鳴四十八滝も見てきました。もう観光ばっかやね。
こちら、この前日に紅葉の画像をネットで公開した方があったので わざわざ見に行ったのですが、実際には紅葉の盛りはもうちょっと先のようでした。やっぱり写真上手だとキレイに見えるわ。
こちら秋保の「磊々峡」。ああ、だから観光ばっか。。
さてさてようやく坪沼に行って八幡神社の宮司さまと打合せをしました。計画している秋保での上演のお話しはすぐには進まないようでしたが、それでも貴重な情報をたくさん頂戴することができました。
さて次。翌日の七ヶ浜町と多賀城市の仮設住宅での上演をコーディネートしてくださった梅津周子さんにお目に掛かるために仙台市宮城野区へ。梅津さんは村上緑さんのご紹介でこの翌日の仮設訪問をすべてコーディネートしてくださいましたが、多忙な方であいにく活動の日もご自身の活動があるためこちらの催しには欠席。その代わりにこの日単独で宮城に入った ぬえに仮設の場所を案内してくださいました。
というのも今回の活動では2か所の仮設住宅の都合もあってスケジュールが早朝から分刻みでして、移動経路の把握はとっても大事だったのです。
これも無事に済んで、今日の観光。。いやいや活動は終了。翌朝に到着する寺井さんと緑さんを待つだけになりました。
梅津さんと久しぶりの仙台港のフェリー乗り場へ。ここには ぬえは震災3ヶ月後に来て以来のことになります。あの時は、ここにいた時に大きな余震が来て、かなり怖かった思い出がありますが。。
今はなんとなく平和に、巨大なフェリーにトラックが次々に載せられていきました。
梅津さんとお別れしてホテルにチェックイン、翌朝は早朝から活動のうえ、最初の七ヶ浜町の仮設が、会場入りから上演開始までの時間が極端に短いので、到着してすぐに装束を着られるように、ホテルで装束に仕掛けを施しておりました。
今回は活動をはじめて早くも3年半になろうとしている中、はじめて宮城県・七ヶ浜町と多賀城市という2か所の地域を訪れることができました。そして気仙沼では仮設商店街「鹿折復幸マルシェ」が土地のかさ上げのため移転することになり、新しく「鹿折復幸マート」として開業しました。オープンには間に合わなかったものの、それに近い時期に訪問することが出来てよかったと思います。ただし笛の寺井さんはどうしても都合がつかず、寺井さんの弟子である熊本俊太郎さんをお迎えしての上演となりました。
準備段階ではいろいろスケジュールの組み立てに手こずった感もありましたが、そして寺井さんにも熊本さんにも移動のご苦労をかけてしまいましたが、結果としてとても楽しく、意義深い活動となったと思います。
【10月30日(木)】
未明、ぬえのみ東京を出発。一人旅なので、もう冬季閉鎖が近づく蔵王の「お釜」を見に行くことにしました。
。。が、蔵王のエコーラインの入口まで到着してみると。。すでに凍結のため通行止めとの表示が。。
それでも行けるところまで、と思って進んでみました。そうしてたどり着いたのがここ。
「滝見台」というところなのですが、周囲よりかなり高い峯の上です。どこに滝が。。? と思った ぬえは車から降りて見てびっくり。滝はこの山にあるのではなく、遙か谷を隔てた向かいの山腹に落ちていたのでした! しかも方角を変えて二つの滝が見えます。こちらが「不動滝」。かなり遠く隔たってはいますが、その水量の多さが圧倒的であることは十分に伝わってきます。
こちらは滝見台から正面に、比較的近く見える「三階滝」。「不動滝」とは対称的に女性的でしなやかな滝でした。
後で調べてみればシーズンには観光客で混雑するらしいですが、このときは朝日が射すなか、ぬえひとりで堪能させて頂きました。静寂の中に遠くから風に運ばれてくる滝の水音。紅葉に染まった山々。。とおくには雪を頂いた雄大な稜線が。あれが蔵王連峰なのでしょうか。あれじゃ道路の凍結もしかたないな。。
大鳥居があるふもとまで戻って、一応夜が明ければ通行止めも解除されるかな? と期待して蔵王ロイヤルホテルのフロントで相談してみると、少し前に雪が降って、昨日も一日中通行止めだったそうで、今日もやはり解除されるかは微妙、とのこと。朝8:00まで待ってみましたが、通行止めは解除されなかったので、次の目的地の秋保に向かいました。
温泉で有名な秋保ですが、今回 ぬえが訪れたのは別の目的で、秋保神社の神主さまにご挨拶して、今後の活動について打合せをするためでした。
。。が秋保神社に人の影はなく。。
近くでゲートボールを楽しんでおられたお年寄りに伺うと、神主さまは「ツボヌマ八幡神社」の宮司さんが兼任しておられる、とのこと。ん~。。ツボヌマ。。??
そういえば気仙沼で宮司さまから頂いたお名刺にもしっかりと。。「坪沼八幡神社」と書いてありました。ありゃりゃ、とカーナビで検索すると、秋保からはずいぶん離れている模様。。
なので、坪沼に向かう前に、有名な秋保大滝を見に行きました。
ををっ、これこそ滝を間近に見下ろす迫力! ですが、下を見やるとはるかに滝壺の付近にも人影が見えます。どうもその近くまで道路が通じているらしい。
で、行ってきました! 駐車場からちょっとした山道を下って。。ををっ、断崖絶壁の中を直線的に落ちる巨大な滝。近くで見るとまた迫力です。観光客も大勢見えていました。
えー、それから もうちょっと足を伸ばして鳳鳴四十八滝も見てきました。もう観光ばっかやね。
こちら、この前日に紅葉の画像をネットで公開した方があったので わざわざ見に行ったのですが、実際には紅葉の盛りはもうちょっと先のようでした。やっぱり写真上手だとキレイに見えるわ。
こちら秋保の「磊々峡」。ああ、だから観光ばっか。。
さてさてようやく坪沼に行って八幡神社の宮司さまと打合せをしました。計画している秋保での上演のお話しはすぐには進まないようでしたが、それでも貴重な情報をたくさん頂戴することができました。
さて次。翌日の七ヶ浜町と多賀城市の仮設住宅での上演をコーディネートしてくださった梅津周子さんにお目に掛かるために仙台市宮城野区へ。梅津さんは村上緑さんのご紹介でこの翌日の仮設訪問をすべてコーディネートしてくださいましたが、多忙な方であいにく活動の日もご自身の活動があるためこちらの催しには欠席。その代わりにこの日単独で宮城に入った ぬえに仮設の場所を案内してくださいました。
というのも今回の活動では2か所の仮設住宅の都合もあってスケジュールが早朝から分刻みでして、移動経路の把握はとっても大事だったのです。
これも無事に済んで、今日の観光。。いやいや活動は終了。翌朝に到着する寺井さんと緑さんを待つだけになりました。
梅津さんと久しぶりの仙台港のフェリー乗り場へ。ここには ぬえは震災3ヶ月後に来て以来のことになります。あの時は、ここにいた時に大きな余震が来て、かなり怖かった思い出がありますが。。
今はなんとなく平和に、巨大なフェリーにトラックが次々に載せられていきました。
梅津さんとお別れしてホテルにチェックイン、翌朝は早朝から活動のうえ、最初の七ヶ浜町の仮設が、会場入りから上演開始までの時間が極端に短いので、到着してすぐに装束を着られるように、ホテルで装束に仕掛けを施しておりました。