住民ボランティアさんの宿舎でしばらく休ませて頂いてからそれから石巻駅前の観光協会にお邪魔しました。
石巻観光協会さんには毎度助けて頂いています。思えば最初は飛び込みで「ここでお能をやらせてくださぁい!」と叫んで、かなり怪訝な顔をされながら、なんとか許して頂いて。。そこからのお付き合いですね。ぬえたちの活動は毎度そうですが、最初は「能を上演したいんですけど。。」と申し出て、かなりドン引きされて。(^◇^;) それでも上演して終わると、いつも大変喜んで頂いて、「また来てくださいね?」なんて言って頂けます。そうしたところから段々とお付き合いも広がっていって。。活動の場所として仮設住宅をご紹介頂いたり、関係者のご自宅に泊めて頂いたり。本当に石巻のみなさんには感謝ですっ!
今回もまず石巻観光協会さんに場所をお借りして、今回の上演曲『松風』の稽古に取りかかりました。
『松風』は過去にも石巻で上演したことはあったのですが、ぐっと短くした省略版での上演でした。これをもう少しだけ。。限度はありますが、できるだけ内容を損ねない形で上演したい、というのが ぬえの思いでした。愛する人を待ち続ける『松風』のシテの姿。。これは被災地で上演するには微妙なところではありますが、むしろ純粋に愛する、信じる心が哀れで美しい曲だと思うのですよね。前回石巻にプラネタリウムを出現させる「星と能楽の夕べ」という自主公演を持ちましたが、これと心は同じ「文化の復興」という ぬえが考える、これからの被災地での活動のひとつの方針の一環であります。芸術を芸術としてそのまま自然に楽しむ。。もう石巻もそういう段階に入ってきつつあると思います。そして上演する側も、あんまり考えすぎない。ぬえはこのブログでは(その方が説明には便利だから)「被災地」という言葉を使っていますが、現地では決して使わない言葉です。
こうして『松風』を今回は上演するのですが、ある程度本式に上演したい、ということで、白水衣を着た前シテ(?)から上演を始め、物着をちゃんと行うことにしました。で、この物着の後見を、ぬえたちの活動をずっと…それこそ半年以上応援してくれ、また同行して協力もしてくださっている石巻市民の相澤利喜子さんにお願いする、というのも今回の活動のひとつの重要なポイントでした。いや、アマチュアさん…どころか謡や仕舞の稽古の経験もない方に、シテに長絹を着せ、小立烏帽子を着付けさせよう、というんですから無謀もいいところですが、ひとつには相澤さんのプロジェクトへの貢献や、これまで活動をご一緒にしてみての印象で、相澤さんならできるかも、と ぬえは考えたのでした。
こういうわけで、ここで行った稽古とは相澤さんへの物着の稽古です。もちろん相澤さんには手順を書き記したプリントや舞台の様子を納めたDVDなどの資料をあらかじめ送ってありまして、この日は相澤さんがこの資料を見てちゃんとシミュレートできているのかを見ることと、立ち居ふるまいなどが丁寧にできるか、を見たりアドバイスを加えるなどしました。
いや、実際、ぬえが見込んだだけの事はあって、相澤さんはご自宅でもよく研究を重ねていたらしく、後見の仕事をよくこなせるようでした。やっぱり。
さて稽古もうまく完了したところで石巻駅前で ぬえたちがお気に入りのお店でランチ。ここ、居酒屋さんなんですが、昼間はランチもやっていて、安くて(←ここが大切)、そのうえ美味。堪能したところでTさんと相澤さんにはラジオ石巻との打合せに行って頂き、ぬえは夕方の上演に取りかかりました。
そうしたところで本日の最も大きなイベント、災害FM放送「ラジオ石巻」に出演するためにスタジオへ。
このラジオ生出演は、もちろん ぬえたちのプロジェクトの活動として初めてのことです。とはいえラジオ石巻さんには昨年の活動のかなり早い時期からお世話になっていました。プロジェクトの活動の宣伝を放送の途中で流して頂いたり、イオンモールでの公演の際にはラジオ石巻の女子アナウンサーさんが司会を務めてくださったり。
そんな事から、前回の活動で、はじめてプロジェクトとしての自主公演、それもプラネタリウムを石巻に出現させる、という意欲的なプログラムを持って石巻に入ったものですから、ラジオ石巻さんにもその説明をし、宣伝をして頂いて。。こうしているところから、それでは次回は直接スタジオにお邪魔して、自分たちの声で市民に訴えかける方がよろしかろう、ということになったのでした。
ラジオ石巻さんとは事前に打ち合わせをして、こちらはこの時点で石巻に到着している ぬえとTさんの二人に加えて、相澤さんにも同席して頂き、市民として石巻の人々に語りかけて頂くことに致しました。
石巻観光協会さんには毎度助けて頂いています。思えば最初は飛び込みで「ここでお能をやらせてくださぁい!」と叫んで、かなり怪訝な顔をされながら、なんとか許して頂いて。。そこからのお付き合いですね。ぬえたちの活動は毎度そうですが、最初は「能を上演したいんですけど。。」と申し出て、かなりドン引きされて。(^◇^;) それでも上演して終わると、いつも大変喜んで頂いて、「また来てくださいね?」なんて言って頂けます。そうしたところから段々とお付き合いも広がっていって。。活動の場所として仮設住宅をご紹介頂いたり、関係者のご自宅に泊めて頂いたり。本当に石巻のみなさんには感謝ですっ!
今回もまず石巻観光協会さんに場所をお借りして、今回の上演曲『松風』の稽古に取りかかりました。
『松風』は過去にも石巻で上演したことはあったのですが、ぐっと短くした省略版での上演でした。これをもう少しだけ。。限度はありますが、できるだけ内容を損ねない形で上演したい、というのが ぬえの思いでした。愛する人を待ち続ける『松風』のシテの姿。。これは被災地で上演するには微妙なところではありますが、むしろ純粋に愛する、信じる心が哀れで美しい曲だと思うのですよね。前回石巻にプラネタリウムを出現させる「星と能楽の夕べ」という自主公演を持ちましたが、これと心は同じ「文化の復興」という ぬえが考える、これからの被災地での活動のひとつの方針の一環であります。芸術を芸術としてそのまま自然に楽しむ。。もう石巻もそういう段階に入ってきつつあると思います。そして上演する側も、あんまり考えすぎない。ぬえはこのブログでは(その方が説明には便利だから)「被災地」という言葉を使っていますが、現地では決して使わない言葉です。
こうして『松風』を今回は上演するのですが、ある程度本式に上演したい、ということで、白水衣を着た前シテ(?)から上演を始め、物着をちゃんと行うことにしました。で、この物着の後見を、ぬえたちの活動をずっと…それこそ半年以上応援してくれ、また同行して協力もしてくださっている石巻市民の相澤利喜子さんにお願いする、というのも今回の活動のひとつの重要なポイントでした。いや、アマチュアさん…どころか謡や仕舞の稽古の経験もない方に、シテに長絹を着せ、小立烏帽子を着付けさせよう、というんですから無謀もいいところですが、ひとつには相澤さんのプロジェクトへの貢献や、これまで活動をご一緒にしてみての印象で、相澤さんならできるかも、と ぬえは考えたのでした。
こういうわけで、ここで行った稽古とは相澤さんへの物着の稽古です。もちろん相澤さんには手順を書き記したプリントや舞台の様子を納めたDVDなどの資料をあらかじめ送ってありまして、この日は相澤さんがこの資料を見てちゃんとシミュレートできているのかを見ることと、立ち居ふるまいなどが丁寧にできるか、を見たりアドバイスを加えるなどしました。
いや、実際、ぬえが見込んだだけの事はあって、相澤さんはご自宅でもよく研究を重ねていたらしく、後見の仕事をよくこなせるようでした。やっぱり。
さて稽古もうまく完了したところで石巻駅前で ぬえたちがお気に入りのお店でランチ。ここ、居酒屋さんなんですが、昼間はランチもやっていて、安くて(←ここが大切)、そのうえ美味。堪能したところでTさんと相澤さんにはラジオ石巻との打合せに行って頂き、ぬえは夕方の上演に取りかかりました。
そうしたところで本日の最も大きなイベント、災害FM放送「ラジオ石巻」に出演するためにスタジオへ。
このラジオ生出演は、もちろん ぬえたちのプロジェクトの活動として初めてのことです。とはいえラジオ石巻さんには昨年の活動のかなり早い時期からお世話になっていました。プロジェクトの活動の宣伝を放送の途中で流して頂いたり、イオンモールでの公演の際にはラジオ石巻の女子アナウンサーさんが司会を務めてくださったり。
そんな事から、前回の活動で、はじめてプロジェクトとしての自主公演、それもプラネタリウムを石巻に出現させる、という意欲的なプログラムを持って石巻に入ったものですから、ラジオ石巻さんにもその説明をし、宣伝をして頂いて。。こうしているところから、それでは次回は直接スタジオにお邪魔して、自分たちの声で市民に訴えかける方がよろしかろう、ということになったのでした。
ラジオ石巻さんとは事前に打ち合わせをして、こちらはこの時点で石巻に到着している ぬえとTさんの二人に加えて、相澤さんにも同席して頂き、市民として石巻の人々に語りかけて頂くことに致しました。