私の職場は、パリのパティスリー
仕事内容は、売り子さん(ヴァンドゥーズ)
お店は、パリの中でも下町(?)な場所で。
“超・有名店”みたいな所ではない。
(味は、私が食べた中でもトップ5に入るけどね)
なので、お客さんの7割はご近所さんか、好きで通ってくださる方
で、初日から、
『やっと帰ってきた~』
とか、
『待ってたよ~』
なんて、
常連さん達にいっぱい声をかけてもらえて
通勤途中の商店街の皆さんも、私を見つけたら、
『ようこそ~。ココが一番良いでしょう』
『マダム、タイヘンだったんだよ』
『日本のお土産は??』
とか、お店に入ってきて、いろいろ…。
あったかいなぁ
人と接することが好きで、食べる事が好きで、お客さんにも恵まれて。
私の中で“仕事=楽しみ”の方程式が社会人になってから、いまだに成り立ってるのはホント、周りの人達のおかげだと思う
と、あまりにもうれしかったので、どこかにこの気持ちを残しておきたかったダケ
そんな今日、1人の日本人のお客様が
日本人のお客様のほとんどの方から聞かれる、
『お店のスペシャリテは何ですか?』
ウチのお店では、“コレです”って、言えないんです
悪い意味じゃなくて、シェフが、あえて、そういうのを考えていないから。
“その時、その方が食べたいものがスペシャル。
なぜなら、ウチのお店のケーキは全部おいしいから”
と、私は、そう解釈しているのだけど。
そうは言っても、何かオススメを聞きたいのが日本人。
(書き方が失礼ですみません
私も、オススメや、いろいろ、皆さんとお話するのが好きです。
悪くとらえないで下さい)
問題はそこじゃなくて、お店のシステムと今日の状態
朝8時にオープンするお店だけど、日本のパティスリーと違って、オープンと同時にケーキがズラッと並んで皆様をお出迎え…
が、出来ないのがフランスのパティスリー
よほどの有名店だったり、取り扱いがケーキだけっていうお店は、もっと開店時間が遅くて。
朝、早くオープンしているお店の多くが、朝食用のヴィエノワズリーやパンの為
当店ももちろんその為。
最初にパン類、その後、順にケーキたちが出て来るわけで…。
ケーキの全商品が出揃うのは、ウチの場合、10時~11時。
で、今日いらっしゃった方は、ご旅行との事で。
彼女の希望は、“スペシャリテ”と、“チョコレート”。
その時点で、ケーキが半分ちょっとしかならんでいなかった
せっかくのご旅行で
わざわざいらして下さったのに、その方にオススメ出来そうな“コレ”というのが、たまたま、いくつも、まだ出来上がっていなく
『ホントは、こういうのもあるんですよ』
…と、心の中で叫びながら、ある中でご紹介するしかなく…
これが、個人的に、一番ツライ…。
“売り切れちゃった”は、残念だけど、しょうがない
でも、これがウチのお店の全力じゃないし、おそらく、彼女としても、不完全燃焼に近かったかも…。
旅行でいらっしゃった方に、
『また、次回…』
って、言えない距離がある事は、十分分かっていて。
ああして来て下さったって事は、下調べをして、わざわざ来て下さったんだと思う。
どうする事も出来ないジレンマ…
考えてもしょうがないのかもしれないけど…
楽しい仕事をしつつも、消化不良におちいる事もある
仕事内容は、売り子さん(ヴァンドゥーズ)
お店は、パリの中でも下町(?)な場所で。
“超・有名店”みたいな所ではない。
(味は、私が食べた中でもトップ5に入るけどね)
なので、お客さんの7割はご近所さんか、好きで通ってくださる方
で、初日から、
『やっと帰ってきた~』
とか、
『待ってたよ~』
なんて、
常連さん達にいっぱい声をかけてもらえて
通勤途中の商店街の皆さんも、私を見つけたら、
『ようこそ~。ココが一番良いでしょう』
『マダム、タイヘンだったんだよ』
『日本のお土産は??』
とか、お店に入ってきて、いろいろ…。
あったかいなぁ
人と接することが好きで、食べる事が好きで、お客さんにも恵まれて。
私の中で“仕事=楽しみ”の方程式が社会人になってから、いまだに成り立ってるのはホント、周りの人達のおかげだと思う
と、あまりにもうれしかったので、どこかにこの気持ちを残しておきたかったダケ
そんな今日、1人の日本人のお客様が
日本人のお客様のほとんどの方から聞かれる、
『お店のスペシャリテは何ですか?』
ウチのお店では、“コレです”って、言えないんです
悪い意味じゃなくて、シェフが、あえて、そういうのを考えていないから。
“その時、その方が食べたいものがスペシャル。
なぜなら、ウチのお店のケーキは全部おいしいから”
と、私は、そう解釈しているのだけど。
そうは言っても、何かオススメを聞きたいのが日本人。
(書き方が失礼ですみません
私も、オススメや、いろいろ、皆さんとお話するのが好きです。
悪くとらえないで下さい)
問題はそこじゃなくて、お店のシステムと今日の状態
朝8時にオープンするお店だけど、日本のパティスリーと違って、オープンと同時にケーキがズラッと並んで皆様をお出迎え…
が、出来ないのがフランスのパティスリー
よほどの有名店だったり、取り扱いがケーキだけっていうお店は、もっと開店時間が遅くて。
朝、早くオープンしているお店の多くが、朝食用のヴィエノワズリーやパンの為
当店ももちろんその為。
最初にパン類、その後、順にケーキたちが出て来るわけで…。
ケーキの全商品が出揃うのは、ウチの場合、10時~11時。
で、今日いらっしゃった方は、ご旅行との事で。
彼女の希望は、“スペシャリテ”と、“チョコレート”。
その時点で、ケーキが半分ちょっとしかならんでいなかった
せっかくのご旅行で
わざわざいらして下さったのに、その方にオススメ出来そうな“コレ”というのが、たまたま、いくつも、まだ出来上がっていなく
『ホントは、こういうのもあるんですよ』
…と、心の中で叫びながら、ある中でご紹介するしかなく…
これが、個人的に、一番ツライ…。
“売り切れちゃった”は、残念だけど、しょうがない
でも、これがウチのお店の全力じゃないし、おそらく、彼女としても、不完全燃焼に近かったかも…。
旅行でいらっしゃった方に、
『また、次回…』
って、言えない距離がある事は、十分分かっていて。
ああして来て下さったって事は、下調べをして、わざわざ来て下さったんだと思う。
どうする事も出来ないジレンマ…
考えてもしょうがないのかもしれないけど…
楽しい仕事をしつつも、消化不良におちいる事もある
でもその悩みは
「お客様のために」という
真心ゆえに生じるんですね
どうらく人さんの温かいお人柄が
お話から伝わってきます
これからもお元気で
素敵なお仕事を続けてください
短い間ですけど私も日本のケーキ屋でバイトしてました。
おすすめって難しいですよね。
スポンジ系が食べたいのか、タルト系なのか、パイ系なのか。
チョコがいいのか、フルーツがいいのか。
それぞれのケーキにいいところがありますから。
フランス人にこのモヤモヤを言っても分かってもらえない…
(なにせ、自分主義な人たちなので)
で、ココでグチッてしまいました
せっかく、最高のものを提供出来る環境にいるので、来て良かった、と思っていただく事が、私のやりがいなのです
(しかも、日本語の通じる方・笑)
もっと、パティシエさん達とのコミュニケーションと準備が必要ですね
小さい頃、“ケーキ屋さんになりたい”って思ってた事がありましたが、まさか、そうなるとは
あの頃の“ケーキ屋さん”って、こういう、売り子さんで、近所のオバサマたちと世間話しながら(?)…
みたいなイメージで、職人さんではなかったんです。
日本人とフランス人のオススメの聞き方とか、好みとか…。
いろいろ違いがおもしろいです
『名に買うか決めてないんだけど』
って言いながら入ってくる人の多いこと
『ケーキでしょ』
って返すと、
『今日はピザ』
みたいな
ホント、1つひとつのケーキ、みんなオススメポイントがあるんですよね