食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Restaurant Remerciment Okamoto ル・メルシモン・オカモト

2013年09月02日 | 外食 レストランとか
大好きなパティスリーの後は、



Restaurant Remerciment Okamoto レストラン・ル・メルシモン・オカモトさん

今回、一番お料理を楽しませて頂いたレストラン






私一人でお邪魔してしまった





ナフキンのたたみ方がオリジナル



最初に出てきたのが、



にんじんのムースと、コンソメのジュレ。



もうね、1品目にしてノックアウト

何年振りだろう、

自家製のコンソメを頂いたのは



コンソメは、フランス料理のスープ(だし汁)の基本。

でも、作るのにとっても時間が掛かるから、簡略化するか、使わないか。

最近のレストランでは、コンソメをひかない所、多いんじゃないかな。




最近、雑誌やなんかで取り上げられるのは、20~30歳代のシェフが多い。

そういう年代がシェフに就く、もしくは独立する歳なんだろうね。



このレストラン・ル・メルシモン・オカモトさんは、その年代の上をいく方。

クラシックなフランス料理を作り続けていらっしゃる。

そこに、一切の妥協なし



シェフ自らが調理場に立つ。

コンソメをひくのもシェフご自身。

時間のかかるコンソメをひく作業、時々、営業時間に掛かってしまう事もある。

手を休める事の出来ない瞬間もある。



そんな時、サービスの方たちは考える。

“お客様の次のお皿をシェフにお願いするか、コンソメを作る手を優先させるか



もともと、家庭料理ではないフランス料理は、王様や貴族のためのもの。

時間も、スタッフも惜しみなく使って作られていたもの。



今、1つのレストランが、時間的、人件的理由で伝統を守りながらクラシックな料理を作り続けることの大変さといったら、結構、想像を超える

ホテルや大企業のバックアップがあれば少しは別かもしれないけれど。

お給料に対する労働とか考えちゃうと…。

うん、

ここで話す事じゃ、ないな。



話が逸れちゃったけれど。

そうやって、妥協無しに、大切にひかれたコンソメのおいしさといったら



なんて感想を話したら。

やっぱり、いらっしゃるんですって、時々。

私みたいな事をいうお客様。

そういう声があるから、止められないんですって。





岩魚と、黄色トマトのガスパチョ仕立て。



あぁ、

コンソメを頂いたときも思ったんだけれど。

体に沁みるんだなぁ~。







これがまた、すごい



シェフのスペシャリテの1つ、ポワロー葱のテリーヌ、地鶏レバーのムースとトリュフのヴィネグレット。

はぁ~、幸せ






なんだろ?

このボケボケ写真は



フォアグラのフランとマッシュルームのカプチーノ仕立て。

フォアグラ大好き、きのこ大々好きな私が、浮かれないわけがないでしょう



それにしても。

しっかりと、バターやクリームを使っているのに、軽い。

これは、“酸味”を熟知されているから。



クラシックを守りつつ、

現代風の味、味覚に合わせる事の出来る腕





アイナメのポワレ、ソース・ロワイヤル。

王道だなぁ





久しぶりに食べたなぁ、仔牛

あ、フランス産の仔牛とか、私がいない内に輸入制限が掛かっていたりもしたとか



こちらのシェフ、北海道の出身だそうで。



北海道のワインとか、





北海道のチーズを用意されている。


今回は、お料理に合わせてワインを選んでいただき、その中に、北海道産の白ワインが。

チーズは、自分で選ぶスタイルだったので、北海道産のものをチョイス。



デザートの前の、小さなデザート、



チコリコーヒーのババロワ。

これ、私のツボ~

シェフのスペシャリテの1つなんですって



で、

メインのデザートは、



桃とバニラー

私にとって、最高の組み合わせの1つ



このね、アイスに刺さっている“桃の皮”が、また、なんとも言えず



デザートには、



フランス、コルシカ島の甘いワインを添えて頂いて






最後の子菓子まで、堪能させて頂いた。



このね、体に沁みるような料理の数々、

本当に、幸せな晩餐だった