食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Musee Nissim de Camondo ニシム・ドゥ・カモンド美術館

2012年03月11日 | お楽しみ・イベント
このブログの常連な方ならば、私が“美術館”というものをあまり得意としていない事をご存知かもしれない。




そんな私が、以前から興味を持っていた美術館が、



Musee Nissim de Camondo ニシム・ドゥ・カモンド美術館




ここは、“絵”を飾っている美術館ではなく。

Musee Nissim de Camondo モイス・ドゥ・カモンドさんの、おうち

1911年に、銀行家のカモンド伯爵が建てた個人のご自宅で。

彼の死後、たくさんのコレクションの流出を防ぐのと、資料保存のため、フランスに寄贈されて。

カモンド伯爵の息子さん、ニシム・ドゥ・カモンド氏の追悼のために、“ニシム”の名前を冠したそうで。




1911年といえば、フランスは“ベル・エポック 美しい時代”

言っちゃえば、日本のバブル全盛期みたいな時期の事。

そんな中、

マリー・アントワネットのお気に入りの“プチ・トリアノン”をイメージして作られたというこのご自宅は、













豪華絢爛

お部屋ごとに、テイストが違うのが、また、良い







私のあこがれの、書庫






日本の家具をイメージして作られた家具も








こういうの、欲しいなぁ




私が気になる所といえば、



メインダイニング


その横にある、



食器をしまうお部屋。




私の趣味とは違うけれど

これだけ揃っていると、やっぱり圧巻




銀器って、フランスの美食な食卓の象徴だよね~






ダイニングから見えるお庭には、




桜が咲いてる

まだ、2分咲きくらいだけど




そして、忘れちゃいけない



キッチン









あぁ、ここに住みたい



ちなみに、





こうやって、キッチン用品が大きさ順で並べてあるの、

“ヨーロッパの豪華なお家のキッチン”

の、代名詞みたいでしょ?



これね、ちゃんと、理由があって。



もちろん、片付けて、キレイに見えるように、っていうのもあるんだけど。

それなら、棚の中にしまっちゃえば良いわけで。



実は、“泥棒対策”



泥棒っていっても、外からの侵入じゃなくて、身内。

邸内で働く人達が持って帰っちゃわないように。

ましてや、売り飛ばされないように。

執事さんや、給仕長さん的な、責任者の皆さんが、

わざわざ棚の中を確認しなくてもいいように、こうしている。



キッチンや家の造りも、今と同じ位計算されて作られているけれど。

こういう所も、しっかり、合理的に考えられている

建築物好きな私は、むか~しのキッチンや家の本なんかも読むけれど。

これが、本当におもしろい




“家”がテーマの美術館。

いろいろ、

書きたい事は、まだまだあるけれど。

このへんにしておこう





あ、私



シャンデリアと、




螺旋階段の、

大ファン




Musee Nissim de Camondo ~ニシム・ドゥ・カモンド美術館~
63 rue de Monceau 75008 Paris
10:00~17:30
休館日 月・火曜日
7.5ユーロ(オーディオガイド・日本語版が付いてきます)