のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

危険???

2006年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 一昨日の日記に書いた、釣りをしていたら頭上からテレビが降ってきた先輩の話を、ウラジオストクのスタッフに電話で話したら、面白いエピソードが帰ってきました。
 子供の頃、カムチャッカの海でワシとカラスが魚のとりあいをしているのを見たそうです。この光景なら私もロシアで目にしたことがありますが、よくある光景だそうです。

 オオワシが海で魚を獲ってくるのを待ち構えてカラスが襲撃して、ワシがつかんでいる獲物を奪ってしまう光景です。羽を広げれば2mを超える巨大なワシよりもカラスのほうが気迫で勝っていて、”なるほどカラスはどんな環境下でも行きぬけるが、オオワシは奥まった自然の中でしか生きられないはずだ”と、フィジカルな強さと攻撃的な強さの違いを感じたものです。
 このときは、カラスとワシが取り合いをしていた魚(大きなマス)が、彼の目の前に降ってきたそうで、食卓に上がったそうです。以後、この光景を見ると柳の下の二匹目のドジョウを期待していたそうですが、再びマスが振ってくることはなかったそうです。

061129c  先月来日した女性スタッフは、東京の駅で「女性専用車両」の存在を知って驚いたようです。私はまだ女性専用車両にお目にかかったことがありません。

 痴漢防止のためと存在理由を説明しましたが、「全ての日本の男性が痴漢をするわけではないでしょう!犯人を野放しにしているほうが問題!なぜ他の男性たちはたすけないの?」と言っています。

 ロシアで痴漢行為をしたら???間違いなくむくつけき男達に引き摺り下ろされて、顔の原形をとどめないほどボコボコに殴られることでしょう。

061130a ロシアなら「シベリア送り!過酷な労働!」という究極の手段がありますが、日本にはそんな便利なところもありません。
 ロシア女性は凶器シューズのようなハイヒールを履いているので、その巨体で足を踏まれたらひとたまりもありませんが、夏のウラジオストクなど目のやり場に困るほど露出している女性が多いので、逆にこちらが目を背けたくもなります。
 「女性が安心して乗れるように」と造られた女性専用車両が、日本の恥部を世に広めていたのだろうか?

 ある意味「女性専用車両」の存在は男性にとってもありがたいかもしれません。
 東京に住んでいた時に朝の満員電車を経験していますが、夏のすし詰め電車で、私が来ていた白いワイシャツの背中に女性の化粧がそのままスタンプされていたことがありました。
 思い出すたびに情けない事件があります。電車に乗ろうとして背中を押され、ホームと車両の段差に足を挟まれて転倒し、とっさに乗降口の取っ手に捕まったと思ったら、その近くに立っていた女性のスカートで、一瞬、転倒せずにすむかな?と思ったその刹那、ビリリと破れてベージュ色の下着があらわになっていました。

 「何すんのよ!」と怒鳴られても「面目ございません」しか出ない状況。翌日の新聞の見出しが目に浮かぶ中、乗降口近くの椅子に座っていたハゲカツラをかぶったとんねるずのノリちゃんのようなおじさんが、スポーツ新聞片手にこちらに向かって親指立てて嬉しそうに喜んでいただけただけで、「人生終わった!」と思った瞬間でした。
 混雑する賑わいの中、唖然とする私をホームに残し、スカートの破れた被害者を乗せたまま列車は颯爽と去って行きました。

 あれから幾星霜。大学教授が痴漢をする時代になり、女性専用車両の登場はありがたいと思います。

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