のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1892

2021-06-21 00:20:12 | 新しい子猫たち 
化学も紡績の子会社の一つ、ただ純子は 上場企業にした。

その時代で云うと 幾つか財界に声を掛けて 単純な紡績の子会社とはしなかった


純子の思いは今では判らないが 純子自身が紡績スタイルにナニか不満があったのか 限界も見たのかもしれない。ただ純子は紡績そのものについては愛着もあったし可愛がった。十分な資産をつけて 洋次郎に託したのだ


化学 は紡績の呪縛から 離れて大きくなっていった。ただ化学も初期の段階では紡績の中央研究所 から 大きなサポートを得ていたし、紡績のサポートは金以外でも人と云う面でもあった。そしてブーストできたのだ


経営陣も 洋太郎の弟の洋治を 洋之助は派遣したが これは教育の面が大きかった。洋治は 治部一族ではあるが自分の限界も見えていた。社長にはならず、今の会長に 化学 を託した。会長も 優れた人材を見抜いていく事が自分の役目と思い、役員人事には気を付けた。ただ会長は今では化学の天皇みたいになったが 会長は洋太郎にも気を使い、洋治にも要所要所で相談していた


化学は紡績とは反発しながらも 紡績のする事には注意を持っていた


この時の紡績の変化も当然 化学の会長室は知った。役員とも相談して、会長にも報告していた。会長はまず下に考えさせる。そしてその結果を聞く。


化学も関係企業 子会社は多く、その調整は会長室がした。紡績の会長室と 同じ役目をした。要するにトップに 天皇と云うか会社内部では 誰も何にも言えない人がいる組織が調整していく スタイルで 別に秘書みたいな役目の会長室ではない


結果として 化学も変わっていった。紡績があれ程 変わったのに 依然の化学であってはいけないと 思ったのだ

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