瑠璃は 若くして 社長になり 長く社長を務め、又若くして社長から 副会長になったが
瑠璃の社内における 影響力は たいして 減らなかった
香奈がはじめた香奈オフィスは はじめには資源ビジネスの調査 から 資源ビジネスの斡旋と云った面が強かった、香奈は元々商品相場の投機の大物としてしられていて、それほどビジネスには関心は少なかった
和子に相場禁止を言い渡されて、ビジネスの再構築をして、資源利権の斡旋以外にも資源そのもの採掘、運営とか販売にも発展していったが、何分にも香奈自身の関心は弱くて、それぞれの末端に お任せの状態が続いていた。
しかも恵の財団の前身の財団に深く関与していたので、そっちが忙しかった
瑠璃が出産後、香奈オフィスを手伝うようになって、香奈は瑠璃のビジネスのセンスに驚き、任せるようになった。
香奈オフィスとは云え、資源ビジネスの香奈オフィスを作ったのは、むしろ瑠璃だった。
瑠璃は資源の自主開発、自社運営、製造から販売まで一貫して行う事を主眼としていた
香奈オフィスは、瑠璃の時代に 資源利権をボッタリのように取ってくる事以外にも、自社運営の鉱山、自主運営に近い油田、ガス田が増えて、この自主運営の担当は副会長の管轄としたのだった。この部門の幹部は瑠璃子飼いの人が多く、かつ瑠璃興業にも在籍している人が多いので不自然ではなかった。
香奈は相場師、山師の親分だったから、一度決めた、奨学金の利益配分の比率にたいして関心はなかった。
瑠璃は賄賂のようで賄賂ではない使い方も出来ると思って、少し利益比率を上げた。
瑠璃も結局 山師みたいなもので、その比率を上げてから見直さなかった。
賄賂のような使い方もできるし、頭の切れた奴の青田買いも出来た。
瑠璃興業の報酬は高く、学生時代からその報酬に近い奨学金を貰っていた奴らは、今更安月給の会社に入ろうとも思わなかった。特に親の威を借りれる立場ではない人たちにとってはそうだった。
瑠璃は世界のハゲタカと言われたが、このハゲタカは強くて、ある意味ワシとかタカのようなハゲタカだった。
関係各国の政府要人、関係者の中にこの奨学金を貰っていた奴らが増えてきた。
コイツらの力も当然かりた。虎の威をかりる狐ならぬ、権力の力もかりれる ハゲタカなのだった。
瑠璃自身もこの特別奨学金の効能を判ってきて、瑠璃興業として持続していたのだった。
瑠璃に対する 業界からの 敬意ならぬ恐怖もそこにあった。 どこに香奈オフィスの協力者がいるか他の人には全く判らないのだった。
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