のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1643

2020-09-01 10:59:29 | 新しい子猫たち 
お宝銀行は そもそも投資銀行としての色彩が強く、財務の見方はシビア、キツイ銀行と言われていた。ただリトルチャファンドは、一般の人にも貸し出し、元々困っている人対象なので 無利子、無担保、催促なしの融資もしていて、それが知られていたが、本当は結構シビアな銀行、銀行間貸し出しをしていて 地方銀行では泣かされた銀行も多い。


一般的には 大きな意味ではグループなので 甘く見ているのだろうと言われていたが、お宝銀行ではそんな意識は全くなくて、文句をいわないといけない所は ほとんどない のがチャタロウグループの企業だった。


チャタロウグループの会社は普通の会社よりもむしろシビア、無駄話している人はいないしキビキビと働いていた。ただ有休が桁外れで多い、みんなドンドンと有休をとる、上級幹部でも一緒、従って業務代行をするため、次長クラスでも時には部長、役員クラスの裁量をしないといけない、そんなに甘い企業ではない、クラスの違う裁量を出来る人でないと上がれない。


幹部は優秀な人が多い、年齢性別なしに昇進する、関係するスーパーではレジ係のバイトの積りで入った、地域のおばちゃんが店長になった事すらある。 元々バイトと云う発想がチャタロウグループにはない。時間制限のある、正社員に過ぎない。ただ給料はそんなには高くない、普通よりちょっと高い程度。優秀な人材は他社に移動する事はざら。ただ他社てはそんなに有休はとれない、やっぱ チャタロウグループがいいと云って帰ってくる、それを簡単に受け入れる会社でもあった。


チャタロウグループでは上に上がると給料は上がるが、仕事は加速度的に難しくなってくる。ある程度の使命感をもたないとやってられない。トップはそれも知っていた。ゼニが儲かるからと云うのではなく、世の中に役に立つ仕事をしていると云う使命感も必要、そんな仕事を探すのも大切、経営はなかなか簡単ではないのだった。


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