のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.181

2014-07-14 00:00:47 | 新しい子猫たち 
この背景には猫事業も少し絡んでいた。


猫たちの九州事業でのハイテク素材の原料は、元々菊子金属のテストプラントで作ってもらっていた特殊金属だった。


ここに、高度集積型回路のシリコンを組み込んで、最終的にハイテク素材になっていた。猫たちの九州事業での製造量ではとても足りなくなり、猫たちは、地域とも国とも云えないところで、第二工場を作る羽目になり、小さい材料の加工品メーカーを買収していた。


菊子金属は、テストプラントでの製造から、この供給を冶部金属に移行させた。テストプラントでの製造は変則的すぎたし、必要量も増えていた。


冶部金属は、やたら難しい特殊金属だったので、初めは、難色を示していたが、特殊金属が売り物の冶部金属なので、仕方なしに苦労して製造して、九州事業と第二工場に原料を供給していた。


それでもどんどん猫のハイテク素材の販売が伸びてきた。九州での工場は、増産に次ぐ、増産をしていた。不動工業団地の不動系列の企業にも仕事を回した。九州での工場の拡張計画と第二工場の拡張計画とがあった。


チャタロウは、これ以上、一国で集中的に製造する事は危険だと思い、規模の小さい第二工場を拡張する事にした。冶部金属は、いつまでもこの第二工場に供給する事を嫌った。やたらと難しい特殊な金属だった。


菊子金属では簡単に製造できたが、一般鋼板も多少作り、規模も大きくなった冶部金属では、製造ラインからみれば、ほとんど限界への挑戦みたいな製品だった。


今更、冶部金属では出来ませんと菊子金属に言うのはプライドが許さなかった。九州の工場で使用する程度はなんとか作るといった。そうなると第二工場で製造する原料がなくなるので、会社を探した。


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