のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.697

2016-02-05 19:36:26 | 新しい子猫たち 

リトルチャがジブグループの各社にも、受諾運用を受け入れると言ったのには、勿論ワケがあった。





リチルチャのアメリカでの運用拠点は、元はブラジルのジイサンがいた運用会社だった。ブラジルのジイサンは相場の世界では結構な有名人だったし、その会社もドンドンと儲けていた



ただブラジルのジイサンが故郷のブラジルに帰って、弟子に運営を任せてから、儲けはガタンと減った。リトルチャが相場を時々するがその時だけピコンと上がるのだった



ブラジルのジイサンは変に学歴信仰があって、どこどこのMBAとか博士号を持った奴を集めていた



理屈は立つが儲けは薄いのだった



オマケにミスターと呼ばれた猫の運用についてもそれを勉強していこうとする意欲に欠けていた。



たかが猫のマグレと思っているのかもしれない。ただリトルチャの取引は既に、神話と化している部分もあって、それには逆らわない。権威、権力には逆らわない賢い奴らだったが、事実に対する真剣な配慮はなかった



詳しくはしらない筈の加代子や神子が、証券会社経由で知るのかはしらないが、興味を示しているのと対照的だった。



ブラジルのジイサンも呆れて、小人は養いがたいと 一定の受託運用をしてもらう事で納得していた。それに色々な事情もわかり、それに細かく対応できる配慮はアイツらではとても出来ないとジイサンは悟っていた。



むしろあの猫が心を安らかにして運用できる環境を作った方がいいと ジイサンも思った。



ただあの猫の手口をリアルタイムで教えるサービスもしてもらいたいと言っていた。それは加代子も神子も言っていた。



結局 ある程度の受託運用を依頼した各社には、そのサービスをする事になった。




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