のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1119

2017-04-24 00:00:39 | 新しい子猫たち 

ただ洋太郎にしても、世間で見ている 香奈の大きさについてはまだ認識が甘かった


 


資源開発は、香奈の旦那である徹が大きくして、日本の、いや世界の資源メジャーの一角となれる、販売網を完備していた。洋太郎は流石にそれを知っていて、それを香奈の仕事とは思ってはいなかったが、世間は違っていた


 


香奈オフィスは香奈が作った企業ではあるが、実際に資源の大手の一角になったのは、娘の瑠璃の働きによるもので、利益としてここまで稼ぐようになったのは、レアメタルの所為もあるものの、奈津美の努力によるものだった。業界関係筋は、香奈オフィスとは云うものの、実際には瑠璃が大きくし、奈津美が充実させたと知ってはいたが、世間一般はやはり香奈が大きくしたような印象を持っていた


 


香奈ファイナンシャルは、政則と正人が支えていた。香奈特別保証という独自の零細企業、個人事業者向けの金融組織は政則がそれこそ種をまき、そして育てていた。香奈ファイナンシャルはココの運用から、正人がそれを買い取ったと云っても、内部処理の話にすぎなかったが、単なる運用ではなく出資と変えて、企業そのものを応援していく事になっていた、香奈ファイナンシャルが大きくなっていったのは、正人がした事と敷地内の人も もう一つの大きな銀行を初めとした金融筋も知っていた。それも香奈がしたように世間は受け止めていた。


 


毛利貴金属は、香奈の母が創業して、単に貴金属店にする筈が、勝の嫁さんの真理がとてつもなく大きくして、日本の金をはじめとする 貴金属取り扱いの大手となってしまっていた。それこそ香奈はほとんど関与していなかったのにも関わらず、猫たちは宝石にも手を広げ、そして作った、リトルキャット貴金属が、毛利貴金属と協力していった事もあって、やはり香奈がしたように 世間一般は思っていた


 


香奈ハイテクは、それこれ 香奈の旦那の徹と香奈の弟の勝が大きくして、世界の先端企業グループとなったのであるが、世間一般はやはりあれも香奈がしたように思っていた


 


香奈自身はほとんど意識していない、香奈に近い人もした事すら、あれも香奈、これも香奈と云う意識が世間にあった


 


香奈は本来、ジブを大きくする事に専念していたのであるが、実際の香奈がした事以上に、世間が受け止める 幻想の香奈は膨らむだけ膨らみ、大きくなっていたのが現実だった。


 


青不動さんは冷静にそれを見ていたが、敷地内の人間は、事情を知っているだけ、幻想の香奈の大きさについての認識はまだ甘かった。


 


洋太郎は紡績関係の全てについて責任があるように若い時に言われ、子会社のその又子会社の兄ちゃんがふとした過ちについても、あの公明正大で知られる、紡績の関連会社の人がとか報道され、憤然とした思いがあって、清太郎にこう釘をさしたのであるが、その洋太郎でさえ、認識は甘かった。



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