のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.700

2016-02-08 00:00:03 | 新しい子猫たち 




加代子もリトルチャも、自分の流儀、発想だけを押し通そうとしたものではなかった、結果的とは云え、それぞれ 取引の天才たちが集まってきて、それぞれに弟子と云うか、影響を及ぼす小天才も育ってきてはいた。





ただ加代子の天才のヒラメキにはみんなは遠く及ばなかったし、リトルチャの神がかり的な取引は他の人を圧倒していた





ただミスターの方法は、それぞれの流儀を生かしながらも、本線と云うか大きな枠の中でそれぞれの方法、展開を考えていけるようにしていた





加代子から100取れるが、常人なら20でもそれはそれでいい、無理する事はない。





これでみんなの考えはガラっと変ってきた。それに本格的、実践的な経済理論の紹介とか相場の雰囲気の読み方まで入れていた





ミスター 個人 いや 個猫 の 取引 は固いながら着実な儲けはするものの、他の人の流儀に対するコメントや解説は判りやすかった。儲け方は色々あるのが当然でもあると言うものだった





カヨコファイナンシャル から派遣されていた人たちはそれぞれに化けた。そしてそれは回りに影響を与えて行った。





天才 加代子の取引は変らなかったと云うよりもむしろもっと儲けた、他の人の取引も利用していた。





加代子の本領発揮だったが、周りの人がもっと変った、加代子の取引にオロオロするのではなく、むしろそれを利用できる取引をできるようになった。





加代子がオヤスミをしていても 前のようにガタンと落ちるのではそこそこ落ちる程度になっていた





リトルチャのグループでも同様だった





リトルチャは、これはスイスカナコイングループの取引に似ているとふと思った。





それぞれの流儀を守りながら、全体としてはバランスが取れている。個々を壊す全体統一ではなくて、個々を生かす全体調和をミスターは心がけている。これは今までのリトルチャグループではなかったものだった。





スイスカナコインでそれが出来ているのは、かなり多くの、取引に強い猫たちがいて、それが調和しながら、みんなを支えていた。





ただミスターの所にはミスターしか優秀な猫はいなかった。猫が多くのトレーダーたちを育成し、しかも唯我独尊にならないように、経済研究所の学者の意見も聞き、罫線屋の意見も聞いていた





リトルチャも加代子もトレーダー個人としては、ミスターの取引は、自分より優っているとは思わないが、会社としてグループとしてみれば確かに安定して収益が稼げるだろうと思った。





ミスターの考え方は集団としての総合的な利益を取りやすいようにしていく事だった





神子もジブアメリカ代表オフィスからも人を出して、その結果に驚いていた。









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