のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.448

2015-05-01 00:00:54 | 新しい子猫たち 

ジブトラストの



遺伝子研究センター その6












ジブトラストの遺伝子研究センターは、突然と収益の拡大がしていったので、



アニマルクリニックとの合弁会社をつくり、わざわざ出資比率を50%以下にして



その会社に利益分散させた。







配当として得られる金は調整して、ナンダカンダと新規ビジネスへの出資もさせるが、表面的には利益はかなり少なくできた







それにその金はまわり回って、香奈の金になると云う読みもあった







リトルチャグループは、リトルチャが統括していると云う話を本当に信じている人は、外部ではむしろ少数派で、香奈の個人会社と思っていた人の方が多かったのだ。





元々ジブトラスト自体、色々な資産管理会社へ利益分散するシステムが完備されており、その中には香奈の個人管理会社もあった。





元々海外のジブトラストは、香奈オフィスから移行してできたもので、香奈オフィスの相場部門は、香奈のタックスヘイブンにある香奈の個人的な資産管理会社に利益を流し、そして又それを委託運用して、利用する事をしていた、





香奈は、ジブトラスト自体の資産管理会社に切り替えるようにシステムを変更するようにしていたが、依然として香奈の個人資産管理会社があった。香奈自身がその金を引き出したり、使用した事はなくて、単に名義だけの話だったが、ジブトラスト自体が香奈の個人的な運用会社であると言う意識は根強く残っていた







アニマルクリニックのビジネス部門は、棚ボタみたいな利益を喜んだが、元々目先が利いた奴らなので、商用窓口への参加とか、販売方法などの検討による利益も得ようとした







元々商売人としては、遺伝子分析センターの人よりは狡猾と云うか、商売人としては優れていたので利益は当然増えた。







そしてソイツラは作用メカニズムの斬新さがとうのこうのと云うよりも誰にも知られていない方が当然売りやすいと考えていた







世界各地のアニマルクリニックの利益は急増していた。アニマルクリニック本体の獣医さんたちは、困っている動物たちを助けようとして、アッチコッチに支店と云うか分院を作りたいと思っていたので、それも進めた。







ただ人が湧いてくる訳でもなかったので、拡大ペースは遅く、利益急増のペースより少なかった。