のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.467

2015-05-22 00:00:00 | 新しい子猫たち 

コイツは、SEとしての能力はたいした事はなかったが、ある特徴があった。ジイサン殺しとインテリ女性キラーとも言える魅力があった。たよりなさそうな態度とソコソコのイケメンがコイツの武器だった。



要するにジイサンと若い優秀な女の子がいる職場では、ジイサンと若い女性の知識とか能力を使いこなす、要するになんでも教えてもらう事ができた。自分ひとりでは何も出来なかった。





純粋なSEとしての能力はたいした事はないが、年寄りの知識と若い女の子の能力は引き出させる力はあった。





コイツはリトルチャ人形とも相談して、二人の老人を経由して、リトルチャそしてビットタロウと話をつけて、二人の老人の戦略を聞いた、戦略と云っても過去の自慢話だった。ある相場で大儲けした話を得々と聞かせた。二人の老人は、ビットタロウ理論でセコセコと稼ぐのがあんまり好きではなかった





ビットタロウはコイツから話を聞いた。ビットタロウは仲が良かった、リトルリトルチャにも確認した。二人の老人が大儲けしたのは、リトルチャが苦労して作ったような相場だった。





リトルチャはあるポイントが鍵になると思って、全力で上値を抑えていた、全組織を挙げて防戦して、上値を抑えて、最後に損きりとか諦めの売りを引き出して、そこで一気に売りを仕掛けた、二人の老人もその相場の中で大儲けしたのだった





二人の老人は、そんな深い所は知らなかったが、チャート的には売りの局面に入ってきたと思って仕掛けに参加したものだった





元々ビットタロウの理論は、個々の局面の図形認識と幾つかのテクニカルを組み合わせたものだった





この図形認識の中に二人の老人の知識を組み込もうとして、恩師ともいえた、数学出身の変人とも話して確認した。



そしてこのプログラムは、コネコ情報研究所の猫たちの卓越したプログラミングを得て、完成した。ビットタロウは少しつづ改良をしていき、プログラムも改良に継ぐ改良を経て完成した。



ビットタロウとしては大きな利益も取れるように改良したものと言えた。プログラミングは難しいものだったが、コネコ情報研究所の猫たちは、コイツをペットとして可愛がったので全力を出した。



コイツはジイサン殺し、インテリ女性キラーと云う面以外にも、猫に取り入る能力があったのだった





二人の老人たちは、それぞれに得意とする相場で、二人の年寄りバージョンの自動売買プログラムを稼動させて、獲得利益の競争をした。





二人独自のプログラムは勝率はビットタロウのオリジナルよりは低いものの、大きな利益を偶には出して、儲かっていた



コイツにもごっそりとご苦労さん料として、利益の幾分かは付加給として報酬に追加された。