忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

内憂外患

2008-09-21 02:29:25 | 「ストレス」の秘密
さて。それではストレスMark�の続きです。

この記事の内容を踏まえた上で。
現在、一般的に利用されている、ストレスについて。

上記記事にある、ストレスの意味合いのうち、(4)が元となり、転じて
(1)のような意味合いでも用いられるようになったわけですが、(1)で用
いられているストレス、つまり「精神的」ストレスや「肉体的」ストレス
という意味で用いる場合でも、やはり「ストレス」は、本当は必要なもの
なのです。

用例としてよく用いられるのが、「窓のない、真っ白な壁に囲まれた部屋
の中で、白を基調としたベッド以外何も置かず、音も一切しない部屋」、
つまりストレスに相当するものが一切ない部屋で、30分間い続けることが
出来るかどうか、という用例です。

ひょっとすると、30分なら・・・耐えられるかもしれません。ですが、1時間
2時間と経つにつれ、人間はその状況に耐えられず、発狂してしまうのだ
そうです。

これほど極端な状況に置かれることは滅多にないでしょうが、現代社会を
考えてみると、会社の人間としか関わることがなく、もしくは仕事が見つ
からず、家族とも同居していない、もしくは同居していてもほとんど顔を
あわせることがないような状態。つまり・・・「孤独」な状態にある人は、
前記した例に近い状態にあると言えます。

他人と関わることがなく、たった一人でいるだけで、人はとてつもない不安
に襲われ、やがて「鬱」を発症することも稀ではありません。

「孤独」とは、周囲から見て「孤独」であるかどうかより、その人自身が
「孤独」だと感じるかどうかの方が重要です。

「ストレス」は、ないよりはあったほうが良いのです。
ですが、「適度な」ストレスが必要なのであって、行過ぎたストレスもまた、
その人の存在に悪影響を与えてしまいます。

「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

昔、中国の故事成語に、「内憂外患」という言葉があります。
出展は「春秋左氏伝」。孔子の教えをまとめたものの一つなのだそうです。

この言葉の意味を辞書で調べると、

内憂外患
国内の心配事と、外国との間に生じるやっかいな事態。内にも外にも憂慮すべき問
題が多いこと。▽「内」は国内、「外」は国外、「憂」「患」はともに憂えるの
意。もとは国内外に解決すべきやっかいな問題が山積みしていることを表したが、
現在では会社組織などの様子を表すときにも広く用いられる。

と記されています。これもgoo辞書の引用です。

この言葉が、実際に政治報道などでどのような利用のされ方をしているのか
というと、

「臨時国会は内憂外患 野党・公明対応に首相苦慮か」

などという用いられ方をよくしています。
では、そもそも内憂外患とはどういうことなのか。

「(国)内の憂い、(国)外の患いごと」
憂いも、患いも、共に心配事のことです。

原文を探そうとしたのですが、ネットサーフでは見つかりませんでした。
ですが、この故事成語の由来となった原文では、この「内憂外患」が
なければ、国は滅びてしまう、と記されています。

「内憂外患」、つまり、国にとっての「ストレス」のことです。

国内に心配事がなく、国外にも対して我が領土に心配を及ぼすような
国がない状態だと、その国は国力を強化する為の努力をしなくなって
しまいます。

こんな国・・・どこかで聞いたことはありませんか?

そうです。実は日本は、正しくこの状態にピタッと当てはまると思う
のです。

この状態が続けば、その国はやがてその国力が弱まってしまい、外的
から、簡単にその足元を掬(すく)われてしまうことになるのです。

やはり、「(適度な)ストレス」は国にとっても、人にとっても、大切
なものであるようです。

さて。次回は、19日に記そうとした話題のうち、2つ目を記してみたい
と思います。


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