傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

安倍首相を追い込むには、総花的より一点集中では?(雑感)(追記)

2013-10-19 10:07:16 | 政治

安倍首相の所信表明演説、野党の代表質問を断片的に聞いたが、質問の前段は納得でるが各論になると、安倍首相の定型的な答弁は、それなりに一理あり、余韻の残らない代表質問の印象ですね。
消費税増税、TPP、機密保護法、国家安全保障会議・・・であろうが、安倍政府なりの一理あり、野党が安倍首相に一矢を報いるには総花的より一点集中が効果的と思います。
安倍首相の唯一のアキレス腱は、オリンピック誘致に「汚染水は完全に管理下」発言で、野党は諸々の場で安倍首相の汚染水管理下発言を「嘘つき」と発言し続け安倍首相にストレスを与えることですね。

直近の高濃度汚染水について、朝日新聞は記事『福島第一、井戸水から40万ベクレル 高濃度汚染水が到達か』、記事『汚染水囲む堰、雨対策後手 計測追いつかず・回収水も汚染水に 福島第一、台風で』らで報道、NHKニュースは記事『井戸の水から放射性物質 対策検討』、記事『タンク周辺地下水で濃度急上昇』らで東電発表をもとに報道しているが、安倍首相の「汚染水は管理下」発言との矛盾は一切触れていません。
また、「汚染水は安倍政府が全面に仕切る」発言を素直に解釈すれば、新たな汚染水事案が発生したら政府関係部門が事実・対策を記者会見すべきであるが、従来と変わらず、東電広報部が記者会見しておりますね。
マアー、オリンピック招致は東京に決定し、メディアも商売で安倍首相発言は過去の過ぎた事にし、東電を主役にしたいのでしょうね。
不可思議な世界ですね。

本ブログ「野田佳彦は「嘘つき」呼ばれで自爆解散したが、安倍晋三は?(雑感)」(2013-09-11)で、

”「国際オリンピック委員会(IOC)総会で安倍首相は汚染水問題を「状況はコントロールされており、東京にダメージを与えていない」と演説し、質問に、「状況はコントロールされていると私が保証します。汚染水の影響は原発の港湾内の 0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされています」「健康問題については、今までも現在も将来も全く問題ない」と断定的に回答したが、オーバートークに懸念しますね。
・・・・・・・
野田佳彦・前総理が、谷垣前総裁との会談で、”「消費増税法案が成立すれば『近いうちに国民に信を問う』と言ったことにウソはありません」”と認めた「近いうち」「うそはありません」の語句が「嘘つき」呼ばれの殺し文句になり、自衛隊員の父とする庶民出の野田佳彦・前首相が「嘘つき」呼ばれに耐え切れず自爆解散したと思っています
。」”

と、野田首相は、自分の『近いうちに国民に信を問う』発言で「嘘つき」呼ばれが殺し文句になり自爆解散に追い込まれたのです。

安倍首相の「汚染水は管理下発言」発言は、汚染水問題が過去形でなく現在進行形であり、オリンピック招致を確実にするための嘘の方便だったことは事実です。
この安倍首相の個人的な発言は、官邸にとっては「政府が全面にでて政府の責任で終息させる」ことしかフォローできないでしょうね。
問題は、将来の取り組みではなく、過去・現在において「汚染水は完全に管理下ある」と世界に公言したことです。
野党が、安倍首相にストレスを与えたいのであれば、事ある度に「汚染水は完全に管理下」発言を枕詞に「世界への嘘つき」「日本の嘘つき」と呼び続けることですね。

ただ、問題は民主党ですね。
本ブログ「汚染水問題:安倍首相発言は作為的嘘であるが元凶は民主党政権の怠惰」(2013-09-18)でも書きましたが、野田前首相は、福島原発事故を「収束宣言」をしており、菅元首相・海江田元経産相時代に汚染水問題を棚上げしたことで、民主党は、「収束宣言」を正式に取り下げをし、管元首相時代の汚染水問題の取り組み不備を国民に謝罪が不可欠ですが、海江田代表がそこまでできるかどうかでしょうね。
期待するだけ失望が大きくなるだけでしょう!
馬淵議員が汚染水問題で意見言っても空砲にすぎないですね。

マアー、安倍首相は両翼を広すぎで、諸々事案に気苦労も多く、最近の顔色は浮腫み気味ですね。
仮に、安倍首相が「汚染水問題で嘘つき」呼ばれされストレスで体調を崩し安倍首相が退任しても自民党が下野することがなく、現行路線は続くのは間違いないですね。

アメリカは債務上限で混迷し、中国は改革開放の歪が顕在化し、世界経済は激動・激変の前兆に、世界的な気候変動が叫ばれており、日本は大地震の到来が話題になっており、今は地力を養う時期でしょうね。

「付記」

「現代ビジネス」サイトに掲載の「フライデー」(2013年10月25日号)の記事『コントロールできてない福島「原発沖海水汚染」を独自測定』でも海洋汚染について報道しています。


「追記」

「日々坦々」資料ブログで、「日刊ゲンダイ」の記事『野田前首相言いたい放題 結局、小沢一郎が悪者だったのか』を紹介しています。

「日刊ゲンダイ」記事は読売新聞の連載「時代の証言者」に、野田佳彦前首相が語り手となった記事を取り上げ野田佳彦前首相を酷評しています。
 当方にいわせれば、野田前首相は自公からの「嘘つき」の殺し文句に耐え切れず自爆解散し民主党を崩壊させ”「そこのけそこのけ安倍晋三が通る」”という怖い物なしの安倍時勢を現出させた元凶の人間で、福島原発事故の「収束宣言」した厚顔無恥の人間を、メディアに登場を許す海江田民主党の末路は見えますね。
民主党の末路など関心がないが、緊張感の無い政治環境は日本の不幸です。

本ブログの安倍首相の「汚染水は管理下」発言を「嘘つき」と追及などは重箱の隅をつつく小細工の邪道で、本来なら、「国家100年の計」が戦略・方向性であり論争すべきですが、デフレ脱却、成長戦略、財政健全化など戦術論に過ぎないです。
アメリカ主導の金融資本主義の歪が現出し、超大国の中国は改革開放の歪が現出し、世界は宗教、民族間の争いは根深く、不確実な世界にあり、論争無き政治は国家を鍛えず国民は不幸ですね。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。