傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

朝ナマ:「激論 原発!」視聴して(1)・・・議論が拡散したが意義はあった(雑感)(追記)

2013-10-26 18:05:01 | 政治

26日放送のテレビ朝日の番組「朝まで生テレビ」でテーマ【激論 原発!】(止まらない汚染水 ド~する?!原発 福島原発は“コントロール”されているのか?!)(動画)を視聴したが、相変わらず司会の独断・偏向もあり議論が拡散。
原発に関しては、福島原発事故(汚染、除染、廃炉)の終息、被曝避難者の処遇、健康問題、福島復興・再興、エネルギー問題(脱原発・再稼動)、東電経営・電力自由化らの問題に政治が絡んだ日本の将来問題であり、部分解で結論めいた司会進行には不快さはあったが、スタジオの福島県の被災避難者の意見がパネリストに刺激を与えたことは、有意義さはあったと思われました。

番組は、塩崎恭久・衆議院議員、馬淵澄夫・衆議院議員の議論は有用であり、野村修也・中央大学法科大学院教授長谷川幸洋・東京新聞・中日新聞論説副主幹の意見は一見の価値があり、森園和重女史(原発いらない福島の女たちメンバー)の当事者の意見は新鮮であったが、パネリストの意見を途中で自分の知りえた情報で議論を拡散させる司会進行に、部分解で断定的な極論を自己表現する屈折的な池田信夫氏がおりパネリストの議論が寸断され不快な印象をも持ちましたね。
しかしながら、スタジオで傍聴していた被災避難者の女性の意見で番組が締まったことは意義がありましたね。

池田信夫氏は、早速、ブログ「GOOD東電、BAD東電」で、東電を法的整理すべきとの持論を述べておりますね。
現行体制に歪が生じていることは事実で東電の法的整理が正道であるが、東電の持つ経営資源(特に人的資源)を活かす方策は社会益になり、池田信夫流の「GOOD東電、BAD東電」は、まずは整理ありき見解に過ぎないのです。

当方が印象的だったのは、番組後半に、除染の基準1mSv~20mSvで論争になったが、スタジオの被災非難者の女性の意見です。
その女性の、

”「大熊町で、高線量地域の除染実験に1億5000万を費やすたとあるが、高線量地域の除染は無用であり、それに費やす費用を避難者支援、例えば、復興住宅を建築するとか賠償に用立てすべきである。
自分の所は、1000坪に家屋が3軒あるが土地と家の賠償が70万円(?)です。70万で何ができるか?
復興住宅に住めたり、賠償額が高ければ家も作れ、帰る必要が無い!
経済的云々と言うのであれば、今居る所で働いてお金を産み出して税金を払う!
これが国の為にいいんじゃないかと思う。
わざわざ高線量の除染は不要で、除染すれば仮置き場を作る、それにお金を出すことは無駄である。
実際に人が住んでいる所はであるが、高線量の所は除染、実は移染であり不要である。

議論では、お金が掛かると言うが、原発を作った人は誰なんですか?
私たちは望んだはないのです。
それなのに、お金が掛かるから、お金が掛かるからと言う話はないんです!
はっきり言って、ふざけているじゃない!私たちは原発の犠牲者です!
私は原発が欲しくて大熊町に来たのではないのです。
農業をやりたくて大熊に来たのです。

だから、高線量の所は除染はやらず、人が一杯住んでいる所は除染をして、それでもダメだ、私の子供はこれではダメだという人には、雇用をさせて欲しいと思います。
それのために、被災者支援法をじゃないですけど、子供を育み育てる、これが国家の、これからの為になるじゃないですか?
子供を生み育てられない社会なって、みんな嫌になってしまいますよ。
死にたくなりますよ
。」”

と切迫感の発言に、場が一瞬静まり、気まずいと思ったのか、司会者はCMに行こうと。
その後は、別な話題になったが、緊張感を帯びた議論は感じ取れましたね。
パネリストの野村修也氏は、”「今まではタブーがあり、誰も言えなかった」と発言し、長谷川幸洋氏は、高線量の除染は疑問をもっていたが、”「スタジオの女性の高線量の除染に不要の発言は、自分らから出なかった! 怖くて言えなかった!」と、司会者は”「わからない?」”と言ったら、長谷川幸洋氏は、”「怖くて言えない。被災者ではなく、高線量の除染は無駄と言ったら、何を馬鹿な事を言っていると言われる事を恐れるのです。言える場が必要で、だから、被災者が納得感が重要なのです」”と発言。
そして、野村修也氏は、”「そこの所を触らないようにして来た。結局、耳障りだから。そういう議論をみんなでしようとする場を作らず来たのです。このだらしさ無さが日本のだらしさ。」”と発言。

要は、男性パネリスト陣は宮使いの打算的で発言であったが、パネリストのの森園和重女史、スタジオの被災非難者の女性の「一途で割り切り」の発言は、打算がなく本質をついており、経済原理より子供を生み育てる人間社会の原点であり、番組に緊張感を走らせたのです。
やはり、女性が社会を変容させるエネルギー源ですね。

番組の最後に、森園和重女史が「鮫川村焼却炉の爆発事故」を知って欲しいと提起。
環境庁がアセスメントせず小型焼却炉の建設が始まっており、そこにもスポットを当てて欲しいと。
本事案については、本ブログ「原発事故の後処理できずに原発有用性は問題外・・・機密保護法に抵触の危険性(雑感)」(2013-10-17)で取り上げ、【鮫川村焼却炉問題連絡会】の活動は、特定機密保護法を拡大解釈され活動を抑制される恐れがあると書きました。

特定機密保護法は閣議決定され国会に提出されました。
機密指定は行政機関の長(大臣)となっていますが、社会現場が要望する情報開示のターゲットの機密指定は、最終的には行政機関の長になりますが、社会現場は日々動いており現場の末端の行政機関が業務をスムースに運ばせたいと思ったら、まずは機密保護対象予定とし、機密保護法を楯に秘密裏に内々で事を進め情報開示を抑制するのは自然ですね。
末端の行政機関が機密保護対象予定中で決裁待ちと事を進められたら、担当大臣が可否の指定時には物事が終わっている可能性がありますね。
機密保護契約の可否判断前に情報開示の是非が不可欠でしょうね。

「追記」

「JANJAN」ブログに、三上英次氏の投稿記事『《鮫川村焼却施設の爆発事故》をテレビで明かす――森園さん、Good Job!』で、26日放送のテレビ朝日の番組「朝まで生テレビ」でテーマ【激論 原発!】についてコメントしています。
三上英次氏の番組の印象を、当方は同感と思いました。




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