傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

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認知症看護での「ユマニチュード」手法の効用は納得!

2013-09-19 17:16:23 | 社会

19日午前10:05からのNHKの「くらし☆解説」で『フランス発“魔法”のような認知症ケア』として取り上げていた【ユマニチュード】手法を偶然視聴したが、認知症の老母の在宅介護、施設入所、病院入院を体験し、「ユマニチュード」手法の効用は納得でき、病院の看護の分野で「ユマニチュード」手法が普及すること望みますね。

NHKの番組では、認知症の高齢者が急患で入院すると環境変化に認知できず混乱し治療薬拒否になり、病院側は身体拘束し薬の投与にもなり、高齢者は身体機能が低下し寝たきりになり、入院が長期になり、病院は新たな患者の受け入りが困難になるが、フランス発の「ユマニチュード」手法を導入した医療機関で高齢者の患者は平穏になった様子を放送。

「ユマニチュード」は、
*見つめること(同じ目の高さで、正面から、近くから長く)
*触れる事
*話しかける事(頻繁に、優しく、前向きな言葉で)
*立つこと(立つ様に支援すること)

を基本とした人間の存在(尊厳)を主眼とした看護の手法の集大成が「ユマニチュード」と解説。

当方は、偶然、NHK番組を視聴し「ユマニチュード」を知りましたが、「ユマニチュード」の基本(見つめること、触れる事、話しかける事、立つこと)は、認知症の老母の介護経験から納得できます。
本ブログで、特養入所早々に高熱・食欲不振で提携先病院に入院した際、早期退院で病院側と折衝した動機は機械的な看護環境では老母が事故を起すことに懸念したと書きましたが、病院は介護施設と異なり個々の患者への対応時間は限られた効率的な運営せざるを得ず病院内を徘徊し事故の不安をもったからです。
現在は市中の一般病院に入院中で9ヶ月経過しても「ここは怖い、家に帰る」と時々看護婦を煩わしていますが、看護婦の個々の患者への対応に親密さを感じ不安はありません。

当方は、毎日同じ時間に面会に行き、横になっている老母を起してベットサイドに座らせ、当方も並んで側に座り老母を支えて外を見させております。
老母は外の景色を見て何か発する言葉は意味不明で、相槌をし話を合わせていれば平穏になることを体験しています。
老母は当方を優しい人間と受け入れており、穏やかな表情になります。
よって、経験的に、「ユマニチュード」の基本(見つめること、触れる事、話しかける事)は、認知症の高齢者には効果的な手法と思いますね。

「ユマニチュード」については、2013年08月28日 毎日新聞の記事『くらしの明日:私の社会保障論 「魔法」の高齢者ケア=大熊由紀子』で紹介しています。転載すると、

”「◇フランス発、国境超える「ユマニチュード」−−国際医療福祉大大学院教授・大熊由紀子
 まるで魔法のようでした。

 千葉県にある特別養護老人ホーム。丸2年間、ベッドから起き上がろうとしなかった90歳の女性が、実に楽しげに、歌いながら歩き始めたのです。

 気位が高く職員が誘っても立腹するばかりだったその女性をわずか10分足らずで変えてしまったのは、フランス人男性のイブ・ジネストさん。ロゼット・マレスコッティさんと共に30年余かけてつくりあげたケア体系「ユマニチュード」の創始者です。

 ユマニチュードは、「ケアすることとは何か」という問いに始まる人間哲学に裏打ちされた150を超えるテクニックの集大成です。母国フランスでは、400以上の病院やケアホームで利用され、スイス、ドイツ、カナダと国境も越えています。

 秘密は、誰でも身につけることができるワザにあります。例えば、見つめること、話しかけ続けること。前から静かに近づき、水平な視線で見つめて自己紹介し、これから何をするかを丁寧に説明します。声は優しく、歌うように、静かに。言葉には愛と尊敬を込めます。

 最近、高齢者の入院が激増しています。白い壁、白衣、体に差したチューブ類を抜かないようにと施される身体拘束。高齢者は叫んだり、暴れたりしますが、それはスタッフを「暴力を振るう敵」と思い込むからです。

 見つめたり話しかけたりするのがおろそかだと「あなたは存在しない」と言っているのと同じで、人としての関係が生まれません。

 日本への紹介者、東京医療センター総合内科医長の本田美和子さんが「日本の患者さんにも応用できる」と確信したのは、入院中の80代の女性の変わりようを目の当たりにしたからでした。1年近く、一言も発しなかった女性に、通訳を介してジネストさんが接すると、目を開き、「手を上げてください」と言うとその通りにしたばかりか「ありがとう」と言ったのです。

 体験した看護師たちは「目に見えて患者さんが笑顔になるので、うれしくなります」「管を入れる必要が本当にあるのかを考えるようになりました」「つらいから辞めようと思わなくなりました」とこもごも言います。

.患者の暴言、暴力に苦しみ、薬でおとなしくさせ、そのことに罪悪感を抱いていたある私立病院の急性期病棟の看護師はユマニチュードに接して涙ぐんで言いました。「患者さんによかれと思って今までしていたことが間違っていたと知りました。患者さんに申し訳なかった」

 安全第一、利用者が自尊心を持った人間であることを忘れがちな病院や施設の文化を変えるときが来ているようです。

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 ■ことば

 ◇職員研修と効用
 フランスでは、従業員10人以上の企業や医療福祉機関は、人件費総額の1・5%を職員の研修に充てなければならないと法で定められている。ユマニチュードの4日間の研修に190万円かけたあるケアホームは、ケアの質の向上で医療費が3800万円節約でき、差し引きプラスになったと報告している
。」”

と、医療機関の看護婦には、ユマニチュードを魔法のような認知症ケア手法と紹介しています。

NHKの番組紹介したユマニチュードを導入した東京医療センターの事例は、十二指腸潰瘍の治療で2ヶ月前に入院した87歳女性患者は、鼻からチューブの経管栄養を施しており、点滴針を抜く恐れがありミトン型の手袋をしており、口内炎症の薬を塗るの嫌がり、2,3人の看護婦で身体を抑制する場面があり、ユマニチュードを導入開始2日目の女性患者と看護婦とが向き合い手を握って会話している場面になり、女性患者は穏やかな表情になっており、女性患者が嫌がっていた口内炎症の薬を自分の素手で塗布している場面になりました。
そして、入院後、初めてベットの上で食事する場面になりました。、

女性患者が激変した契機は、10分程の看護婦と会話と説明していました。
その場面は、看護婦は、女性患者の体をさすりながら真正面で女性患者の目を見つめながら、”「・・・さん!、・・・さん!、口が奇麗になったわ。うれしいわ!・・・・・・・・」で、他の看護婦?が女性患者の手を握っている様子でした。

当方は、NHKの番組を視聴しショックを受けました。
それは、ユマニチュード効用もありますが、個人的には経管栄養を施している87歳の女性患者がベットで食事を摂っている場面です。
当方の認知症の老母が最初に緊急入院した大手病院では、ミトン型の手袋をし、手足がベットに拘束され点滴されていました。
拒食症状で、現在の入院先では、鼻からチューブの経管栄養を施しており、当方の面会時以外は終日ミトン型の手袋をしております。
当方は、老母を在宅での終末期医療を断念し現在の入院先で看取ってもらうことにし毎日面会に時間を割いていますが、再度、病院側と相談し、拒食に挑戦しようかと思いましたね。

ユマニチュードは、認知症高齢者の看護ケアの集大成とあったが、要は、「優しさ」「丁寧さ」「聞き上手・説明上手」で簡単な事柄であるが、運営の効率化を目指す医療機関は、この簡単な事柄が経済原理至上主義の世に忘却してきたのでしょうね。


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3 コメント

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同感です (東谷山のお猿さん)
2013-09-21 22:15:42
はじめまして、宜しくお願いします。
私もたまたま偶然ですがNHKの番組を見ました。私は妻の母親の介護をしています。
介護体験の中でユマニチュードと同じ事を体験的に感じていました。
「同じ様な事を考えている人がいるのだな~」と思いながら見ていました。
後でネットで調べ体系的な認知症の介護哲学になっていると知って驚きました。素晴らしい財産を一つ増やしたような嬉しい気持ちになりました。


初めまして、せん妄の母と (kokoro)
2014-02-05 19:31:45
初めてぶしつけですが
今夜のクローズアップ現代を見ないと
母と同居を始めて2か月
高齢者住宅でも、入院中でもナースステーションでした
これからです。
Unknown (マリー)
2014-05-10 20:33:01
私は栃木県の専門学校一年生です。

今日初めて、テレビでユマニチュードという言葉、そして療法を知りました。
学校では、その人がその人らしく生を全うできるような看護をすることが看護なのだと学びました。
それでも認知症の患者さんには看護師の思い込みだけで、実際にはそのような看護は行われていなく手足は拘束され、オムツは穿かされ、まるでこの人には感情なんかないんだというように処置を行っているのが現状だと思います。

しかし、テレビで認知症の方にユマニチュードという療法を行ったとき、治療するにも怒っていた患者さんが、笑顔で治療もすんなりと受けて、寝たきりだったのに歩くこともできて、私はこれが本当の看護なのだと思いました。
また同時に、涙がでるほどの感動を覚えました。

私はまだ一年生で看護の精神も技術も未熟なのでもっと知識を積み、機会が出来たらその時こそ、ユマニチュードについて深く学び
将来に役立たせたいと思います!

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