傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

辻元清美議員離党:少数野党の悲哀と自己実現への葛藤?

2010-07-28 13:33:15 | 政治

辻元清美議員が社会民主党に離党届を提出、離党を決断。
離党については、自身のブログで、国土交通副大臣の経験で、権力が社会を動かすことを体験し、「政治は数」を実感し、自己実現には権力を持たなければ出来ない現実を痛感し、少数野党の悲哀を述べていますね。
世の中、全てパワーゲームであり、政権与党の覇権争いは、最大の権力パワーゲームなのです。

当方は、辻元清美議員のブログ『私の離党届提出について』を一読し、菅直人首相と似ているなーという印象を持ちました。

辻元清美議員も菅直人首相も、市民運動家として少数野党から政界入りし、自身の政治信条を実現に少数政党の悲哀を痛感したのでしょうね。
菅直人首相は、連立政権誕生の幸運で、厚生労働大臣に就任し、政治力の現実を体験し、辻元清美議員も、連立政権で国土交通副大臣を経験し、政治家主導で社会を動かせる体験し、両者とも権力志向に目覚めたのでしょう。

当方は、小沢一郎氏を、「選挙・数が第一」と批判する民主党議員を「子供体質」を批判してきましたが、政治家が自己実現するには、政権与党にならねばならず、辻元清美議員は、社民党の「筋を通す」姿勢は容認しているが、それだけでは社会は変られないという葛藤があり、社会を変えられる居場所を求めたのでしょうね。
野心家で自己顕示欲の強い菅首相は、現在は自己保全が見え見えですが、辻元清美議員の場合には、「地位が人を成長させる」ではないが、政権与党の立場で、国土交通副大臣の経験が現実的な政治家として成長させたのでしょうね。
ただ、果たして、離党が最適解だったかどうか疑問ですね。
個人の政治力は、たかが知れており、社民党の代表になり、社民党を「破壊と創造」させ、正々堂々と民主党入りの道もあったかもしれませんね。

辻元清美議員の離党は、社民党には、痛手でしょうが、政治の世界では、小事でしょうね。
政局音痴の舛添要一議員は、自民党離党し、影響力が減退し、「首相にふさわしい人」番付けでは、ランクを下げており、個人の発信力などたかが知れているのです。
新党「たちあがれ日本」をみればわかるように、政治家個人の影響力など微々たる物なのです。
舛添要一議員、平沼赳夫議員、与謝野馨議員、園田博之議員らは、今頃になって、政権与党の有り難味を、痛感しているでしょうね。

辻元清美議員が離党を決断したのであれば、自分が実現したい政策を明示し、早々に、民主党に入党することが賢明でしょうね。
パワーゲームのプレイヤーにあり続けたいのであれば、打算的といわれようが、タイミングが大事ですから。
時間を掛ければ掛けるほど、外野の雑音が大きくなり、賞味期限がきれますから。
1議員の離党など、些細な出来事ですから。
社民党が発展的解消しようとも、政治の世界では何ら支障などないパワーゲームなのです。




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