傍観者の独り言

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民主党の参院選敗北の主要因は菅・枝野・安住の小沢外し!

2010-07-28 23:48:12 | 民主党(菅政権)

NHKニュースが『民主 参院選敗北の総括案』で、民主党執行部による参議院選挙の敗因について、菅総理大臣が消費税率の引き上げに言及したことが有権者に唐突感を与えたなどとする総括の案をまとめたと報道。
敗因の主要因は、小沢一郎氏外しですね。

NHKニュースの敗因総括案を転載すると、

”「それによりますと、菅総理大臣が消費税率の引き上げに言及したことについて、「すぐにでも引き上げるかのような印象を与え、有権者の期待感が急速に減少した。有権者にとっても党内においても、唐突だったと言わざるをえない」としています。
また、選挙中に、枝野幹事長がみんなの党との連携に言及したことが波紋を広げたと指摘しているほか、民主党が政権を担ってからの実績を十分説明できなかったことも敗因の1つだとしています。
さらに、自民党と比べて党所属の地方議員が少ないことも、克服すべき課題だとしています。
一方、小沢前幹事長ら前の執行部のときに、定員が複数の選挙区で複数の候補者の擁立を進めたことについて、「同じ民主党陣営内にさまざまなあつれきを生じ、2人目の候補者の選挙態勢を十分確立できなかった」とする一方で、「支持層の拡大などの多くの成果も生まれている」としています。
民主党執行部は、総括の案を臨時役員会に諮ったうえで、29日、両院議員総会に示すことにしています。
」”

と報道しています。

総括案については、民主党の役員会で修正要請がでたと、『本当の総括は次の地方選挙、衆院選に生かすこと 枝野幹事長が臨時役員会後に記者団に』で、

”「枝野幸男幹事長は、28日夜党本部で臨時役員会後に記者団の質問に答えて、参院選挙の総括案を役員会に諮ったことを明らかにしたうえで、もう少し明確にした方がいいのとの意見が出され、修文することになったと議論の内容の一部を明かした。修文は安住淳選挙対策委員長が行い、幹事長と輿石東参院議員会長が確認することとなった。

 そのうえで、明日の両院議員総会に文書としの総括はこれで終わりになるが、当選に届かなかった方からの意見は今後も継続して聞き、「本当の総括は次の統一地方選挙、衆院選で今回の教訓を生かしていくことで総括が終わる」と述べた。

 また、総括案は完璧なものではないので、不十分なところは明日の両院議員総会でご指摘もらえばいいとの見解も示した。
」”

と枝野幹事長の談話を発表しています。

参議院選敗北の表面的な総括は、NHKの報道内容通りでしょうが、根源的な敗因の主要因は、小沢一郎氏外しです。
確かに、菅首相の唐突な「消費税増税」発言が、直接な要因でしょう。
菅民主党は、「反小沢」の人事は成功したが、敗因の要因は、政権交代を実現させた功労者(中興の祖)の小沢一郎氏を全面否定し、戦略・戦術も「反小沢」で取り組みをしたことです。

その典型的な事例が、小沢一郎氏が「国民との約束を守れ」「政治は国民との信頼が不可欠!」の発言に、枝野幹事長は「無責任な大衆迎合だ」と批判したことです。

この枝野幹事長発言は、小沢シンパを怒らせたこともあるが、公約を軽視した枝野幹事長に、政権交代で社会変革を期待した国民が疑問を持った事でしょうね。
少なくとも、当方は、菅民主党には投票しないことが決定的になりましたね。

また、安住(淳)選対委員長も、”「暫定税率廃止を言い出したのは小沢さんでしょ? 記憶が飛んでらっしゃるんじゃないですか」”と、小沢一郎氏の発言を批判しましたが、執行部は、ここまで、小沢一郎氏を悪者したいのか興ざめしました。

NHK報道の”「自民党と比べて党所属の地方議員が少ないことも、克服すべき課題だとしています。」”とありますが、これは、安住(淳)選対委員長も敗北後の意見交換後に、同様な発言していました。
小沢一郎氏は、代表時代に、連合との関係を修復し、民主党の地方組織の拡充に傾注してきたのです。

当方は、ダブル辞任後、民主党代表選の前に、本ブログ『次期民主代表:小沢一郎の自民党的な政治手法は、否定できない!』で、

”「民主党の次期代表戦が賑やかになってきましたが、民主党がクリーン性UPしても、小沢一郎議員の政治手法は否定できないですね。
政権交代の実現できたのは、小沢一郎氏の手腕の賜物であり、貧弱な民主党体制を安定的にさせてきたのは、小沢一郎氏の自民党的手法であることは事実であり、誰が次期民主党代表になろうとも、小沢一郎氏の政治的手法は否定できないですね。
」”

”「本命の菅直人氏が代表になろうとも、小沢一郎氏の政治手法の「民主党の地方組織の強化」、「支持団体の増強」らは否定できませんね。」”

と書きました。
民主党の執行部が、今頃、「地方組織力の貧弱さ」が課題と持ち出す程度の認識では、参議院選挙に負けるの当然ですね。

NHK報道の”「小沢前幹事長ら前の執行部のときに、定員が複数の選挙区で複数の候補者の擁立を進めたことについて、「同じ民主党陣営内にさまざまなあつれきを生じ、2人目の候補者の選挙態勢を十分確立できなかった」”の「分裂選挙」にしたのは、執行部の反小沢路線の責任ですね。
2人区に複数候補者の小沢戦略は、逆風の中で、共倒れはゼロで、比例票は伸びたのであって、失敗でなく成功したのです。

菅首相は、小沢一郎氏に「お詫び」をしたいと発言しましたが、参院大敗の要因は、菅首相・枝野幹事長・安住(淳)選対委員長の「反小沢」「脱小沢」路線ですね。
結果責任を問われるのは当然ですね。



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