この間、美術館へ「レオナール・フジタ展」を観に行ってきました。フジタ--あるいは藤田嗣治。20世紀の美術史に残る、日本が誇る天才画家なのは、誰もが知る通り。
彼の絵には、とても惹きつけられるのですが、何といっても印象に残るのは、その描線の美しさ。繊細でいて、どこか西洋に挑戦する東洋のふてぶてしさをも感じさせる、一筋縄ではいかない線。 肌色の美しさで有名な女性像もさることながら、子供たちや猫を描く線も、実に実に美しい!ものです。
わたし自身は、フジタの描く猫が好き。パリのパンテオンを見はるかすかのように、ベランダに座っている猫の絵は、飾られた部屋の雰囲気をも浸食するほどムードがあります。
そして、フジタといえばおかっぱ頭。今でこそエキセントリックな芸術家スタイルとして歴史に残っていますが、当時はファッションの最先端をゆく、ファッショナブルな髪型だったのかも。案外、フジタも大正モダンガールズから、インスピレーションを得たのかもしれませんね。
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