
先月、所属している児童文学サークル「松ぼっくり」に出席した時、突然Kさんが「これ、かしてあげる」と二冊の本を差し出してくださいました。
それが、上の本――「明日は、いずこの空の下」、「物語ること、生きること」であります。どちらも、上橋菜穂子さんのエッセイ・講演(を、文章にまとめたもの)。
実言うと、まだ「明日は…」の方しか読んでいないのでありますが、ページをめくってみると、ふうわりと異国の風の匂いが立ち昇るような旅行エッセイ。
色彩豊かでおおらかな文章でつづられたエッセイは、上橋さんの豊かな感性がうかがえて、いい時間を過ごさせて頂きました。実言うと、彼女の書かれるファンタジーは、すごいなあと思いこそすれ、個人的好みには合わなかったのですが、エッセイの文章はとても素敵!
アイルランドの街角や、上橋さんのもう一つの文化人類学者としての顔がのぞく、オーストラリアでのフィールドワークで見聞きしたこと――目からウロコがおちまくる体験がこれでもか、とばかり書かれて、面白い。
そうか~、アボリジニとか向こうの人達は、羊やカンガルーのしっぽなどを、「ごちそう」として喜ぶんだ……しかし、上橋さんに言わせると、ウッと言いたくなるほど、アンモニア臭くて(排泄器官の近くにあるのだから、当たり前かも。でも、想像するこっちも、ウッとなりそうなほど、リアルな体験であります)、おいしいなどとは思えない代物だったそう(しかし、その後、彼女もカンガルーの方は、おいしいかも?と思うようになったそう)。
まだ見ぬ、オーストラリアの大地。私も、ぜひ行ってみたいもの。しかし、その前に体力つけるのと、エレベーター恐怖症を何とかせねばや

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