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ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

ある日の日記

2015-04-15 18:22:34 | ある日の日記
今日も、まだまだ寒いです。明日からは、お日様が照るというから、待ち遠しい!
さて、朝のうち、居住スペースやお座敷を掃除したのだけれど、かるく2時間はかかるなあ……。それから、美術館にイコン画を取りに行き、離れに飾りました。上の写真で、その横にあるのは、カリグラフィーのカード。ある程度作って、来月のギャラリーで販売する予定です。

来月の「アトリエ・ドゥ・ノエル」には、このイコン教室で教えて頂いた、イコン画家白石孝子さんの作品も展示させていただくつもりです。ロシアやギリシアといった正教の国々で伝えられてきた宗教画の世界を見て頂けたら、うれしいです。日本人では、山下りんという女性が、昔帝政ロシアにまで旅だって、イコン画の技術を取得し、帰国した後、書き続けたそれらの絵が、各地のハリストス教会などに残されています。

今、このブログを書いている窓の向こうにも、上のお宮の公園の緑や、暮れてゆく空の色が広がっています。一日がゆっくり終わろうという頃、夕餉の前の時間って、何だかいいですね。


面白い!

2015-04-15 18:11:40 | 本のレビュー
今の超話題作である上橋菜穂子の「鹿の王」を買ってきた。話題作やベストセラーというものを、あんまり読まない私なのだけれど、これは紹介を読んだだけで「面白そう」とピンときた。
それで、昨夜眠る前、ベッドで読みはじめたのだけれど、スゴ~ク面白い! 巻置くあたわず、というのはこういう本のためにあるのではないかしら?

これは冒険ファンタジーともいえる大作なのだろうが、作者独自の世界観・自然観などが織りなされていて、すばらしく重層的な傑作にしあがっている。といっても、世評高い上橋菜穂子の本は、外に「獣の奏者」をひろげたことがあるのだが、その物語に溶け込めず、途中で読むのをやめてしまったこともある。

でも、これは最後まで一気に読めそう! 冒険ファンタジーといっては、ジェーン・ギャスケルの「アトランの女王」やハワードの「コナンシリーズ」が浮かぶけど、そうした天才作家たちに比肩しうる、スケールの大きな想像力、男性的な凄みある文体を感じさせ、これからしばらく楽しめそうで、うれしい。 読後感は、また、ここに書こう。