ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

秋の一日

2014-09-20 20:50:57 | アート・文化

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秋の一日、ご近所のNさんの車に乗せていただいて、一時間半ばかりかかる郊外へ。その田園地帯に建つギャラリーで、お目当ての作家さんのガラス作品を見るため。

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これは、そのギャラリーの前にあったポスト。とってもユニークでエキゾチックな趣。多分、ヨーロッパ製でありましょう。あちらの国を旅した時、ポストの上によく見たホルンのマークがここにもあります。

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木立の中には、小鳥の巣もちゃんとこしらえてあります。遊びにくる野鳥は、どんな子だろう? メジロ? ジョウビタキ? 鳥の名前も、姿も全然わからない癖して、わたしは結構野鳥が好きです。 たまに見かけても、じっと凝視しようとしたとたん、さっと飛び立ってしまう気まぐれ・つれなき小鳥たち。 でも、野鳥ほどお洒落が上手な生き物は、ちょっといないのでは? あの素晴らしい色彩の羽は、小さな芸術家のようです。

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ギャラリーの帰り、珈琲の美味しいカフェで、長い午後を過ごしました。ケーキは、もちろんモカケーキ! 開け放たれた窓からは、夕暮れの金色の光線が忍び込んできて、前の通りには、プラタナスの街路樹が葉を揺るがせているのが見えます。 このカフェ、隣りはオーナーさんのご自宅で、低い位置に張り巡らされた一枚ガラスからは、そこに通じる私道が見えるのですが、緑濃い木々が美しい姿を見せていて、すぐそばは郊外の住宅が並ぶのに、まるで高原にいるような気分にさせられるのです。 窓って、並の風景画よりも、美しいものを見せるんだわ・・・。

ゆったりしたドライブの間じゅう、長く行ってない郊外の自然や秋の情景を見て、まだ若かった頃、前のノエルを連れて行ったドッグカフェやグリーンシャワー公園、そのたもとにあった建築家の方の美しいアトリエ(住宅の一角が、ガラス張りの小さなギャラリーになっていて、北欧の食器やデンマーク製の薪ストーブが売られていたのですが、その向こうもガラス張りになっていて、洒落た中庭を見ることができるようになっていました)のことなどを思い出しました。考えてみれば、長いこと車を単なる足にしか使っていないなあ・・・。 今度、のんびりドライブしてみるのも素敵かも。

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上の写真は、ギャラリーで買った李慶子さんのガラスのピッチャーをお手洗いに飾ったところ。これから、秋の花々を活けて楽しみましょう。