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ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

ある日のTVから

2014-01-14 21:00:10 | テレビ番組

数日前、朝食を食べながらTVを見ていたら、しばらく忘れられない特集が放映されていた。

まず、アメリカの若い医師夫妻が出てきて、日本の子供たちを3人養子にもらったという。これから、自分たちの子供も生まれるであろうに、人種の違う子供たちを3人も、とびっくりしてしまうのだが、その最後に養子にもらった女の子は軽い障害があるのだという。

日本国内の乳児院にいたのだが、障害があるため、里親を希望する人はいなかったそう。はるかアメリカへ渡った女の子は、今は障害とされていた病気も顕在化せず、幸福な毎日を過ごしている画像が映し出され、「本当によかった」と微笑みたくなったのだけれど、何ともいえないもやもやが残ったのも事実。 こだわりなく養子縁組を組み、他人の子を自分たちの子供として育てるおおらかさは、「いかにもアメリカ」という美点。 でも、それにひきかえ、不妊治療が盛んに言われる一方、養子ということに拒否反応を示しがちな我々のことを、何と言っていいのだろう?

もちろん、私などが大きな口をきける問題なのではないけれど・・・。

番組の最後に、こうした病気を抱え持つ子供たちは、全国の施設や乳児院でも里親があらわれることはなかなかないと説明が。「こうした子供たちこそ、究極の待機児童なのです」--ナレーションとともに、うつしだされた子供の悲しげな顔・・・瞼に突き刺さるような感じである。