ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

ノエルの童話

2013-11-02 18:05:22 | 本のレビュー

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お手洗いの棚に飾られた本、「ノエルの童話」。  今朝、ふと棚を見やった時、この本が目に飛び込んで、「ああ、この本を作ってから、もう三年もたつんだんなあ」とふと感慨にふけってしまいました。

今から三年前、その年の春死んだ愛犬のゴールデンレトリバーを主人公にした童話を、「ノエルが生きていた証に」と本にしようと一生懸命だった数カ月・・・そして、本ができあがったのが三年前の2010年11月でした。 完成した記念に、幾人もの人からプレゼントを頂いたことも大切な思い出(その中には、ノエルのシルエットそっくりの組み木の置きものもありました)。 あのときは、皆さん本当にありがとうございました。

そして、このことはあまり人には話さないでいたのですが、ノエルが死んだ後、不思議な体験をしています。ノエルが死んでしまった翌日から一週間ばかり、家全体に、温かな、清らかな空気に包みこまれるような、幸福感が満ちていたのです。 愛犬が死んでしまって、悲しくてたまらないはずなのに、その時、私が感じていたのは、至福に近い神秘的なものでした。

今も、あの家全体が、神殿に化したような、清浄な安らぎを言い表すすべを知りません。 それは、ノエルからの贈り物だったと、思っています。