古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

大阪府池田市・二子塚古墳

2013-02-02 08:06:30 | Weblog


大阪府池田市井口堂1丁目、標高約45mの秦野台地から南へ延びる丘陵の南端にあります。
住宅街の真ん中です。
稲荷山古墳とも呼ばれています。
墳頂に稲荷神社が祀られていることから、そう呼ばれるようになったものと思います。

全長70m、 後円部径45m・高さ10m、 前方部幅18m・高さ5m  二段構築の前方後円墳です。

墳丘に葺き石は施されていなかったようです。
埴輪の出土はなく、墳丘に埴輪の配列はなされていませんでした。

1986年(昭和61年)、調査が行われています。
主体部が二つ確認されています。

後円部にある埋葬施設は、花崗岩の割り石で造られた両袖型横穴式石室です。
南東方向に開口しています。
石室は、全長が6.72m あります。
玄室は 長さ4.50m・幅1.54m・高さ1.68m の単室構造で、羨道は 長さ1.5m・幅0.9m・高さ0.7m あります。
玄室には4枚の天井石が、羨道には1枚の天井石が残っています。

前方部にある埋葬施設は、横穴式石室です。
この石室は埋没していて、詳しいことは判っていません。

古墳時代後期・6世紀前半ころの築造と推定されています。
猪名川流域で最後に造られた前方後円墳と言われています。

雨の中、傘をさしての観察でした。
墳丘に登るのに足元が滑ったりで大変でした。


        (稲荷神社への階段)


            (後 円 部)

            (前 方 部)

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