![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3d/7254b184a6754eb2480de8f016f38417.jpg)
大阪府池田市井口堂1丁目、標高約45mの秦野台地から南へ延びる丘陵の南端にあります。
住宅街の真ん中です。
稲荷山古墳とも呼ばれています。
墳頂に稲荷神社が祀られていることから、そう呼ばれるようになったものと思います。
全長70m、 後円部径45m・高さ10m、 前方部幅18m・高さ5m 二段構築の前方後円墳です。
墳丘に葺き石は施されていなかったようです。
埴輪の出土はなく、墳丘に埴輪の配列はなされていませんでした。
1986年(昭和61年)、調査が行われています。
主体部が二つ確認されています。
後円部にある埋葬施設は、花崗岩の割り石で造られた両袖型横穴式石室です。
南東方向に開口しています。
石室は、全長が6.72m あります。
玄室は 長さ4.50m・幅1.54m・高さ1.68m の単室構造で、羨道は 長さ1.5m・幅0.9m・高さ0.7m あります。
玄室には4枚の天井石が、羨道には1枚の天井石が残っています。
前方部にある埋葬施設は、横穴式石室です。
この石室は埋没していて、詳しいことは判っていません。
古墳時代後期・6世紀前半ころの築造と推定されています。
猪名川流域で最後に造られた前方後円墳と言われています。
雨の中、傘をさしての観察でした。
墳丘に登るのに足元が滑ったりで大変でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1f/bde4e61fc4acd2b4072656b5d1981cc1.jpg)
(稲荷神社への階段)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/9e/ffbf27b1980a941a448c91be959fa9a1.jpg)
(後 円 部)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/05/59c8e44c91e74c84cf2c12595e75d8a7.jpg)
(前 方 部)
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