古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

宮崎県西都市・西都原古墳群35号墳

2010-03-06 08:10:41 | Weblog
宮崎県西都市三宅原口の台地上にあります。
13号墳のすぐ北側です。

全長70m、 後円部径37m・高さ6.5m、 前方部幅20m・高さ3.2m の柄鏡式前方後円墳です。
前方部を南に向けています。
墳丘の周りには馬蹄形をした周濠があります。
墳丘には葺き石が施されています。
造り出しはありません。

第二次調査(大正2年)が鳥居龍蔵らによって行われています。
主体部は粘土槨で、木棺で埋葬されていたようです。
倭製の銅鏡・方格規矩鏡、碧玉製勾玉、碧玉製管玉、直刀、鉄剣などが出土しています。
古墳時代前期・4世紀後半ころの築造と推定されています。
このときの調査の折、平安時代に墳頂に納められた経筒が発見されています。

柄鏡式前方後円墳は、西都原古墳群を特徴づける在地性の強い古墳で、ここには13基あります。(宮崎県内では30基ほどあります。)
西都原台地東側縁辺沿いに、南から(13号墳)北へ(第二古墳群ー100号墳)10基ほどがほぼ一列に並んだ状態で築造されています。
同じ柄鏡式でも、4世紀前半の築造と推定されるものも何基かあるようです。前方部が少しひらいています。

古墳の傍には説明板もあります。
古墳をめぐる遊歩道も整備されています。






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