古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岡山県赤磐市・武宮古墳

2016-08-06 08:34:48 | Weblog
岡山県赤磐市千躰猿喰の吉井川を眼下に望む丘陵先端にあります。
山陽本線・熊山駅近くの、武内神社への長い階段の参拝道を登り切った、神社の奥(東側)です。




               (前方部)


                         (後円部)

全長59m、 後円部径26m・高さ5.5m、 前方部先端幅18.5m・高さ2.61m の前方後円墳です。
前方部はくびれ部からあまり外へ開かない造りで、低くなっています。



造り出しはありません。
河原石による葺石が施されています。
後円部、前方部それぞれに埋葬施設(竪穴式石室)があります。


                   (後円部・・・窪みは石室跡)

前方部の石室は安山岩の角礫でつくられていて、長さ3.3m・幅0.8mあります。



発掘調査は行われてなく、出土品などは不明です。

古墳時代前期の築造と推定されています。

昭和50年1月13日、赤磐市の史跡に指定されています。

この武宮古墳は、和気氏初代の首長墓といわれています。
また一方では、「和気清麻呂」の墓とも言い伝えられているそうです。
武内神社は和気氏一族21人を竹内宿禰として祀っています。

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