古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

大阪府豊中市・小石塚古墳

2013-02-16 08:16:38 | Weblog


大阪府豊中市岡町北1-36の低丘陵上にあります。
大石塚古墳のすぐ北側です。
桜塚古墳群の西端の位置です。

全長49m、 後円部径29m・高さ3m、 前方部幅22m・高さ1.5m  後円部二段構築の前方後円墳です。
隣の大石塚古墳ともども主軸をほぼ南北の一直線上に取っています。

墳丘の周りには周濠があります。
今は墳丘東側に名残をとどめているだけです。
墳丘に葺き石は施されていなかったようです。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・壷形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

1979年(昭和54年)、史跡整備事業に伴い発掘調査が行われています。
埋葬施設は、粘土槨に割竹形木棺が北まくらで納められていたそうです。
墳丘の損傷が激しかったため、国・大阪府の補助で現形に修復・保存工事が行われました。

古墳時代前期後半・4世紀中葉頃の築造と推定されています。

昭和31年5月15日、国の史跡に指定されています。

現在、古墳の周りには大石塚古墳同様柵がしてあり、墳丘に登ることはもちろん、一部からしか観察できません。

この大石塚・小石塚古墳には、宣化天皇皇女の石姫・小石姫の墓との伝承が伝わっています。

廻りは住宅街で、ここ大石塚歴史公園だけが異次元の世界を呈しています。


    ( 奥が後円部です )




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