古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県高崎市・保渡田八幡塚古墳

2018-04-07 05:37:53 | Weblog
群馬県高崎市保渡田町2000-1、保渡田古墳公園内にあります。
「上郊村2号墳」とも呼ばれています。

全長約102m、 後円部径56m・高さ6.3m、 前方部先端幅53m・高さ4.8m  三段構築の前方後円墳です。






                    (後円部)



                    (前方部)

                    

墳丘の周りには二重の盾形をした周濠があります。
周濠の間には幅約8~9mの堤があります。



内濠部のくびれ部と後円部後側に4基の中島が配置されています。







中島とは、祭祀の場や陪塚(近親者や従者の埋葬施設)と考えられていますがはっきりはしていません。
墳丘には葺石が施されています。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・壺形埴輪・水鳥形埴輪・鶏形埴輪・馬形埴輪・鹿形埴輪・男子象埴輪・女子像埴輪・武人埴輪 などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。







後円部中央にある埋葬施設は、竪穴式石室で舟形石棺が収められていました。
石室は長さ2.7m、幅0.75m、高さ0.54~0.6mあります。
地下に埋葬施設(石室)と石棺が展示されています。







大刀や挂甲、金銅製f字形鏡板轡、剣菱形杏葉などが出土しています。



保渡田古墳群を構成しています。

古墳時代中期・5世紀末頃の築造と推定されています。

この古墳は周濠と墳丘が復元(平成8年度から平成11年度にかけて)されていて、隣にある井出二子塚古墳ともども「上毛野はにわの里公園」として整備されています。

そのほかの詳細については多くの方がなされていますので、ここでは割愛させていただきます。

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