古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県高崎市・井出二子山古墳

2018-04-07 06:24:28 | Weblog
群馬県高崎市井出町二子山1403、「上毛野はにわの里公園」内にあります。
「保渡田愛宕塚古墳」とか「上郊村5号墳」とも呼ばれています。



全長111m、 後円部径74m・高さ10m、 前方部先端幅71m・高さ8m  三段構築の前方後円墳です。
原形に近い状態で整備保存されています。




                  (右が前方部)


                  (右が後円部)


                   (後円部)



                   (前方部)


墳丘の周りには二重の盾形をした周濠があります。
内濠と外濠の間には堤があります。


        (奥が内濠、中堤、手前隠れている部分が外濠)

内濠の中には、葺石を施した直径約18mの円形をした4基の中島があります。



円筒埴輪や須恵器大甕、土師器小型壺、須恵器高坏、はそう などがめぐらされていたようです。
墳丘には河原石による葺石が施されています。
円筒埴輪や人物埴輪、猪形埴輪、盾形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。





後円部中央にある埋葬施設は、盗掘を受けていますが竪穴式石室に大型の舟形石棺が収められていました。





鏡、鉄刀、金環、ガラス玉付金銅製胡籙、鎧、金銅製馬具、挂甲小札、鉄鏃、鉄斧、勾玉・管玉・丸玉・臼玉などの玉類 などが出土しています。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

保渡田古墳群で最初に築造された前方後円墳です。

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