古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

長野県飯田市・権現堂1号墳

2017-07-01 08:32:24 | Weblog
長野県飯田市駄科1185、国道151号線(遠州街道)・新川橋の東側です。

全長60.9m、 後円部径34m・高さ5m、 前方部先端幅35m・高さ?m の前方後円墳です。
墳丘北側は宅地で一部削平を受けています。
南側は水田になっています。


                       (前方部先端)


                    (左前方部、右後円部)

後円部墳頂には祠が建てられています。






                         (前方部)


墳丘の周りには周濠があります。
墳丘には葺石が施されています。
種類ははっきりしていませんが、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
明治期と大正期に発掘調査が行われていますが、埋葬施設は発見されていません。
竪穴式石室とみられています。
鏡、剣、直刀、甲冑、鉾、土師器、須恵器 などが出土しています。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

長野県飯田市・塚越1号墳

2017-07-01 08:04:18 | Weblog
長野県飯田市高駄科346の河岸段丘にあります。
県道444号線北の集落内です。
「十王堂ノ塚古墳」とも呼ばれています。




                        (後円部墳頂)

全長約72.2m、 後円部径26.4m・高さ7.8m、 前方部先端幅15.5m・高さ7.8m 二段構築の前方後円墳です。
前方部は法華堂の建設に伴い一部削平を受けています。
「五輪塔再建之記」などの石碑もたっています。





1989年、発掘調査が行われています。
後円部中央にある埋葬施設は、両袖型横穴式石室です。
花崗岩の割石で造られていて、全長9.8m、羨道の長さ5.5m、玄室の長さ5.25m、幅3.8m、高さ3mあります。
南南西方向に開口しています。
残念ながら石室入り口はふさがれていて、中には入れませんでした。






古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。