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虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

外泊

2005年12月29日 | 日記・雑記
 めったにない外泊してきました。
 それもサウナです。
もともと貧血で風呂なんか長く入ったりしないので、サウナとか温泉というのは損をした気分になるので行きたくないのですが、昨日は御用納め。家内営業の私もなんとなく仕事納めで飲み屋さんに繰り出し、ついでにサウナへ行っちゃったのでした。
 お風呂は20分以上は入っていられませんでした。それで何をしていたかというと、やっぱり映画見ていたのでした。休憩室の寝椅子についているテレビでぼ~っと一晩中映画見ていました。「キルビル」を。

 で、駅の通路で安売りDVD12枚買ってしまいました。ええ、1200円のキルビルも含めて、です。クロード・レインズの「透明人間」とかハリーハウゼンの特撮ものも500円のを4枚。それから「バグダッドの盗賊」なんか、1978年のがほしかったのに、つい1940年版また買っちゃいましたよ~ この映画、4回作られてるけどみんなマヌケで高貴な美男を助ける賢くて育ちの悪い主役がおもしろうございます。これこそSFX詰め込んで今リメイクすればいいのにね。1978年版はけっこうしゃれが効いて面白いせりふなんかがあるけど、いささかチープ。惜しい映画。

私も走ってます!

2005年12月24日 | 日記・雑記
 今日は、アキバへ今年最後の買出しで、シーリングファン付き照明を買ってきました。寒い日が続いて足元が冷えるので、室内の空気を攪拌する必要を感じたのです。高かった!32,000円もした!でもこれで少し足もとが暖かくなれば一冬で元が取れると思っておこう。

 しかし、この寒いのに、メイドさんはオーバーニーソックスの上は生足状態で歩いていてかわいそう。

 それに、2年前の年賀状宛名書きソフトが500円だったのでそれも買ってきた。これで宛名書きソフトは3種類も私のPCに入っていることになる。まあ、それぞれ良いところがあるので、ハードディスクの容量が許す限りはなかなか削除できません。

 それにしても忙しい12月で、家に帰ればフィギュアスケートも古代人類の特別番組も見なきゃならないし、映画には何時いけるだろう?でも「キングコング」を見ずに年越しなんかしません!絶対!

年末に

2005年12月17日 | 日記・雑記
よくもまあ、これだけ用事とトラブルが団体でやってくるわね!
という展開になってます。
親戚で不幸がありました。
明日は長崎日帰りの旅です。
飛行機降りてから船です。それで告別式終わったらすぐ帰ります。
月曜は午前中にどうしても抜けられないお仕事。
火曜は例の記念紙の原稿を一応挙げます。
それまでは、ろくに寝る間もないんじゃないかと思います。

警察沙汰も片付いていないし、本当に穏やかに正月はやってくるのか!?
いやしかし、穏やかだろうが波乱ばっかりだろうが、時間だけは容赦なく経っていくのよね~~

ところで、ジブリで「ゲド戦記」アニメ化決定ですってねえ…
ファンタジーの世界的名作が次々映画化で、嬉しいような困るような変な気分です。
私が「ゲド戦記」に対して持っているイメージと、ジブリの過去の作品では色彩感が相当違うのです。確かにディズニーだの欧米式ではない割り切れないラストを形成できる点では、キリスト教西洋世界ではないところで製作するほうが似つかわしいとは思うものの、どうしても一つのパターンを脱しないジブリ主人公にゲドがなってしまったらどうしよう、と思うと、なんか影も形もないうちから不安がつのってしまうのであります…

お仕事・お買い物

2005年12月05日 | 日記・雑記
 お金にならないお仕事で忙しいです。
 以前、小学校の周年記念誌の編集をボランティアで引き受けたら、今度は中学校のを頼まれ、つい引き受けてしまった…
 おかげで週末は資料読みでつぶれてしまい、またまた映画館にいけない!長襦袢縫っちまおうと思ってたのに、それも未完成。
 
 DVD100枚分のたっか~い袋帯が仕立てあがって届きました。私の着物はお下がりばっかなので、今度の帯と合わせてみるとどうも時代が合わないのが多いけど、いいの~、嬉しいから。もうタトウの上からすりすりしちゃうわ~(じかにすりすりなんてするわけない)
 地味目の帯揚げとか、帯締め買って、何とか着ちゃおう。
 しかしこんな帯で出かけるチャンスがどれだけあるのか?
 でもいいの~嬉しいから。

 安い買い物もしました!
 トーキングラジオ、130円。蛙のついたFM専用ラジオで、音が出るとなんと蛙の口がパクパク動く!

 高くても安くても、実用品は買ってないですね。

対極な映画で

2005年12月01日 | 日記・雑記
 11月30日は映画館水曜レディースデーでしたが、映画館に行く余裕なく、弁護士さんとことかいろいろ回って疲れて家に帰って「チャーリーズエンジェル/フルスロットル」を見ました。「カンフーハッスル」じゃなくて、こっちに「ありえね~!」ってコピーつけても良いのにね。でもやっぱりうっとりするかっこよさじゃないです。

 で、BS放送の「野菊の如き君なりき」(木下恵介監督・1955年)を見始めたらやめられなくなり、不覚にもぽろぽろ泣いてしまいました。松田聖子の「野菊の墓」見たときはすいません、彼女のおでこに思わず吹いたのですが、これは笑いの入る隙は無い純愛映画です。
 原作読んだのがはるか昔で、本のほうでどうだったか忘れてるけど、幼馴染の純粋に相手を思う10代の少年少女が、周囲の心無い噂と中傷で仲を裂かれ、少女は不幸な結婚をして死んでしまうなんて、なんか閉鎖社会のいじめの犠牲者って感じでいやですねえ。でもヒロインの民さん、きれいで可愛くて無垢で、もうそれだけで闘わなくても許しちゃう。
 みんな二人にひどいことしてるってわかっていて、仲を裂いてるので私としては泣けるけど純愛映画というよりむちゃくちゃ腹立ちが残るものなのでした。

「死ななきゃわからんのか!」
「外聞が悪いのと、お互いに思う心のどっちが大事だ!」

 もちろん、世間様のほうが本人の愛情より大事なのが昔の日本ですね。ああ、今のご時世に生まれてよかった。

 この二つの映画で「映画見た」という娯楽性でどっちが勝ちかというと、私はやっぱり「野菊」なのでした。

短期入院でした

2005年11月26日 | 日記・雑記
 貧血がかなり困った状態で、点滴と検査のためちょこっと病院にお泊りしてました。まあ、お仕事やら雑用から開放される時間ではあったのですが、各ベッドについてるテレビがBS放送ないのが一番つらかった!毎晩の「ローハイド」と「コンバット」が一晩でも抜けると辛い!

 その「ローハイド」と「コンバット」、今回放送終わってしまいましたが、しみじみ、つくづくものすごい良質ドラマですね。
 昨晩のコンバットはアルトマン演出でしたが、映像も素晴らしいし、見た後に心に食い込んでくるような悲しさ。戦争の空しさ、誰が実際に戦争の悲惨を一番味わわなくてはならないのかを、ラストに少年のセリフ無しの表情と、感情を一部封印しなくては生きていけない兵隊たちのセリフでの表現。見事でした。
 どの回も実際に戦っているのは誰か、敵兵といえどもそれぞれに家族や生活を持った人間であり、戦場という場に置かれて否応なく兵隊としてふるまう。もちろん主人公たちは一種スーパーマンですが、実に人間として好感の持てるあらまほしい人物で、これが高い支持を受けたのも当然だと実感しました。
 舞台がヨーロッパ戦線なのも、放送当時の日本で抵抗が少しは少なかったでしょうか。

 終わってしまって悲しい!
 これを見たくて、映画館からはちょっと遠ざかったけど、ほんとに幸せな期間でした。こういう良質なドラマ、もっと発掘して紹介してほしいです。

バットマン、007、ゴジラ

2005年11月18日 | 日記・雑記
 昨日は、このPCにまったく寄り付くことが出来ませんでした。
 先日の警察沙汰の第2弾でした。家族が傷害事件の被害者になったのですが、なぜ被害を届けたほうが「警察に届けるなんて乱暴な」と言われるのかワケがわかりません。無抵抗なものに暴行を加えて、事故って、そりゃないでしょう。うちはことを大きくするのは嫌いません。でるところへでなきゃしょうがないかも。

 めげた気持ちでつい見ちゃったのが「バットマン・フォーエバー」
 役者はいいんですけどねえ。トミー・リー・ジョーンズにジム・キャリーなのに。ヒロインも美しいんですけどねえ。何でこうなるんでしょうねえ。どうものれません。「コンバット」のほうがずっと面白いですね。
 それにオンラインレンタルからは「007カジノ・ロワイヤル」が来ます。役者が豪華で女優さんたちが美しくて、なのにピンと来ない映画ということでは「バットマン」と共通点があるかしら。でも、音楽だけでも、デビット・ニーヴン見てるだけでもなごみそう。一緒に来るのが「モスラ対ゴジラ」予約したことさえ忘れてました。元気が出るだろうか。

 本日午後まではまったく余裕のない生活ですので、お返事その他、今晩いたします。皆様申し訳ないです。

コンバットの日々

2005年11月15日 | 日記・雑記
 指の怪我もよくなりました。ようやく包帯・カットバン類が取れました。ご心配くださった皆様、誠にありがとうございました。
 爪の中に白くくっきりはがれが白く食い込んで浮き上がるのでとっても妙です。見ていて落ち着かない気持ちになります。やっと針がもてるようになり、たんすの要修理物件の処理も、再開出来ます。素人の手に負えないものもいっぱいですが、自分で出来ることはして節約しませんと。

 あれやこれや忙しく、それに夜は「ローハイド」と「コンバット」を見なくてはなりませんので映画館にはご無沙汰になってます。「ブラザーズ・グリム」と、「イン・ハー・シューズ」だけはなんとしても見て来たいのですが。
 CM無しで、映りのいい画面で連続して見ると「ローハイド」もいいけど、「コンバット」ってつくづく面白い!今まで、レンタルのビデオはカラーになったのが多かったし、ほかは近県地方局の、ひどい画像の放送を無理やり見ていたので、初期のものからこれだけまとめてみるのは初めてです。いかにもアメリカのいい時代のドラマだけど、合衆国礼賛の匂いも少ないし、凄く良質のドラマだったんですね。「録画して見よう」でなくて、放送時間が待ち遠しいドラマです。ゲストスターも豪華です。

百年の物欲

2005年11月11日 | 日記・雑記
 今週は怪我の後始末で、手が利かない間にたまったお仕事を片付けるのがオオゴトでした。過去形でなく、今も私の前に積んであります。
 しかし働かねばならない!
 和服は、あるもので我慢しようと思っていたのに、昔のごつい袋帯に比べて、今の帯のしなやかさに驚き、つい買っちゃいましたよ。新作袋帯。

 廉価版でない通常の映画DVDが100枚買えるお値段です…

 こういうものは即金主義なので、有り金はたきました。「ああ、やっちゃった…」と思う反面、凄く嬉しかったりしてます。「良い物ですから百年使えます」そうですけど、アタシが百年間締められるわけじゃないのよね。
 さあ、働かなくちゃ。
 おばあちゃんの着てた大島泥染め並みの上質のつむぎも憧れ。洋服はちっとも欲しくないのに着物は別なのはどうして?マドンナの「マテリアル・ガール」じゃないけど、でっかい財布を持った王子さまが登場したら嬉しいかなあ。いや、やっぱ自分で買うのがいいな。

 今週のBS特集で「ローハイド」「コンバット」を見ています。
 予定調和的と思いながらも、面白いです。「ローハイド」の主題歌は名曲。初めてちゃんと聞いたのは「ブルース・ブラザーズ」でしたが、ご本家の迫力はさすがです。この曲を歌っているフランキー・レインは「OK牧場の決闘」でストーリーをリードするように入っていた歌を歌っていましたよね。ブルーグラスのジャンルに入る歌手なのでしょうか?でも、掛け声のところ何をいってるかはよくわかりません。rolling...? moving?
 クリント・イーストウッドがでていると、なんかゴージャス感がしてしまうけど、若いイーストウッドがまだまださすがに青二才っぽいを見ると、私は「用心棒」「ダーティー・ハリー」からがイーストウッドの本領だな、と思う。
 脚本・演出については、「コンバット」は短いながら、ほんとに中身の濃い、という感じです。今回放送されているのはロバート・アルトマン演出の初期のもので、それを知ると見る眼も変わって、つい真剣になったりする。今まで貸しビデオで英語音声でみるほうが多かったので、吹き替えは久しぶりで新鮮。画面の人物と声が実にぴったりです。

人差し指

2005年11月07日 | 日記・雑記
 右手の人差し指の先がざっくり切れてます。
 爪の中にまで傷が食い込んでいますが、不思議なことに何時怪我したのかまったくわかりません。きっと空き缶を収集用に詰めなおしている時かな、と思いますが、記憶にないというのもめちゃめちゃだな、と思います。
 指先が何かに当たるたびに飛び上がっている始末で、タイピングも満足に出来ません。

 週末はアキバに行き、増殖中のメイドさんに突き当たりながら歩いてきました。
 楽しみにしていた「ガントレット」(やっぱり問答無用におもしろいですねえ)、それに「妖星ゴラス」を見ました。元祖怪獣博士振りを発揮する志村喬などなかなか趣がありますが、理科的に見て「あんまりな…」と思うことも多い映画です。それにしても、その後、どうやって地球を戻したんでしょうか? あのままフラフラどっか行ったら困るじゃないですか。何はともあれ、この後は指がもうちょっと痛くなくなってから続けます。

針仕事の休日

2005年10月23日 | 日記・雑記
 着付け始めちゃったので、針仕事とアイロンの手間が以前とは比べ物にならないほど増えました。それに古いのばっかり着るのがいやになっちゃって、今日は肌着をさらしで縫ったりしてました。こういうものはお金かけずに、お金は人に見えるものにまわさないと。困ったことに、着付けを練習するだけなら古くても全然困らないのに、やっぱりレトロなのばっかりじゃなくて今風なのがほしくなったりしてくるのですな。
 今は帯なんかお手頃価格のがポリエステルでいっぱいあるけど、ふっる~くても絹ばかりさわっていたので化繊はいや、とか思ってしまうのでした。なるべく呉服屋の前通るのはやめよう。

 週末家にいるときは、朝のヒーローものを見ているのだけれど、最近のウルトラマンマックスは、どうも愛があふれてるのかおちょくってるのか、その両方なのか良くわかんないです。
 先週は初代ウルトラマンとフジ隊員がはしゃぎまわって、(ウルトラマンOBの)長官にいたってはスプーンを掲げることこそしなかったけど、カレーライス持って歩き回ってるし。それにしても、ウルトラマンはお茶碗でご飯食べるのか?

 それで思い出した、ある中学生の幼児時代の「男の子」なエピソード。
 食玩の200~300円のウルトラマン変身グッズを買ってもらい、ガムだかラムネだかを食べてからキットを組み立て、さっそくそれを空にかざし…

「おかあさ~ん、変身しない!」

…残念だったね。

 女の子もセーラームーンやプリキュアなど変身グッズいろいろほしがるようだけど、ここまで悲痛なエピソードは私は聞いたことないですねえ。

 今回DISCASから届いたのがなぜかロドリゲス監督の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」だったので、ちょっとギャラリーが低年齢な環境では見られませんでした。こういうのは、夜一人で見られるときに見ないと、邪魔が多くてかなわない。もう1本は「スパイ・エンジェル」ドイツ版「チャーリーズ・エンジェル」みたいなものらしい。リスト上位の人気作、全然来ません。

花衣…

2005年10月09日 | 日記・雑記
花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ  杉田久女

 花見から帰り、普段とは違ったよそ行きの衣装をといていく時に身体にまつわる紐のいろいろ…
 晴れ着の柔らかで持ち重りのする質感と、春の衣装のおそらくは柔らかな色、紐の色など、いかにも色彩感に富んだ、それに桜の花の持つ浮き立つような酩酊感のある華やかな句だな、と思っていました。
 今読んでもそう読めますが、ネットで、「花疲れや、何本もの紐を締めて着物を着ている女性の憂かない気分が残る。」という鑑賞を見つけて、そういう読み方もあるのね、と思ったのでした。
 人生の終わりの不幸な方でしたが、田辺聖子さんの「花衣ぬぐやまつわる」という評伝を得て、正当な評価がなされたのではないかと思います。それにどんなことを言われようとも、残した句のスケールの大きさ素晴らしさは文句のつけようがないものです。

 とんでもなく季節違いの句ですが、この秋たけなわになぜいきなり出てきましたかというと、先月から私は着付けを習いに通っているのです。
 今でも名古屋帯クラスまでなら着られるのですが、礼装は自信がない。そこで一念発起、「この際袋帯も自分で着てやろうじゃないか!」と思ったのです。そんなわけで週1回必ず和服をまとうことになりましたが、着物を着るというのは、裁縫とセットなんですね。半襟付けは必須だし、衣文抜きとか、その他いろいろ、針と糸無しでは話にならないのが和服。お稽古前夜に針仕事してると、気分はタイムスリップ。
 それに着物とか、着るのに必要なものを全部持っていくのですが、それが半端じゃなく大荷物。「装備一式」とか思っちゃいます。バットマンの装備にだって数なら負けてないわ。

 など言いつつ、?十年もしまいっぱなしだったおばあちゃんの着物を引っ張り出して、古い樟脳とかパラジクロルベンゼンとかの匂いを周囲に振りまきながら練習しています。さて、来年の春、袋帯を一人できちんと着付けて花見に行けるでしょうか?それに袋帯締めるくらいの晴れ着着て一人で花見は変かな?困った。誰誘おうか。

原作ものへの愛、そのほか雑記

2005年10月06日 | 日記・雑記
 私の「猫ちゃんズ」です。
 2つとも貯金箱でお財布が重くなったときなんかに出した小銭を入れてためてます。
 赤いほうは仏壇のそば、黒いのは私の机の上でペ-パーウェイトとしても働いています。「~ちゃんズ」という言い方は良く使っていてドラクエ8の格闘場の私のモンスターチームも「モンちゃんズ」なのです。以上はただの雑談です。
 今回のオンラインレンタルDVDの配送は、なんと「マシニスト」と「アメリカン・サイコ」がセットで来ました。順番は全然違っていたのに、同じ俳優の、しかもスリラーが一緒に来ちゃいました。先に「マシニスト」を見たらどうも「アメリカンサイコ」は気が抜けて見えちゃったので、これは少し時間を置いてから見ます。それで途中でやめて本日は楽しくキートンの「ハードラック」「ハイ・サイン」を見ました。

 さて「愛がないなら原作物に手を出すな」という素晴らしい警句は「忍之閻魔帳」という人気blogで「デビルマン」の時に発せられたものです。でも愛があっても満足できるかどうかは、ほんとに個人的な問題に帰しますね。
 最近、私が好きで好きでたまらない小説が、続々映画化、でも期待しすぎでもあるのでしょうか、なんだか今ひとつ…な感想の映画が続いて、少し憂鬱になっています。
 ロアルド・ダール「チョコレート工場の秘密」しかり山田風太郎「甲賀忍法帳」しかり…もちろん満足度の差はあります。
 で、困っちゃうのが「原作への愛」は感じちゃうのです。だから余計憂鬱。好きな原作が映像化されたときの「ちょっと違う」「これではない」って、ものすごく引っかかるものだなあ…と。
 ただただ圧倒されるようなものを見せてくれると…例えば「ロード・オブ・ザ・リング」みたいにどか~んと食らわしてくれるともう夢中になれるのです。「チョコレート工場」なんか、バートン監督だし、その「ドカーン」を期待しすぎちゃったな、と反省はしてます。
 それで、心配なのが「ナルニア」
 来年の話なのに、もう心配でたまりません。
 ホントは仕事の心配しなきゃいけない時期なんだけど…
 ああ、もう10月ですね~~! 12月締めの決算の準備しなきゃ!

 後もう一つ心配事があった。木村拓哉主演で藤沢周平の小説を映画化というニュース。木村拓哉が田舎侍の「折り目正しさ」をどう演じるのか。これまた心配でたまらない。

一万円カレー、「チャイニーズ・オデッセイPART2」児童書

2005年09月28日 | 日記・雑記
 週に3~4回は前を通っているのに一度も入ったことのない横浜カレーミュージアムで、なんと超高級食材ばかりを集めた、一食一万円のカレーというのがあるそうです。

niftyデイリーポータル自腹で1万円カレーを食べる

 私としては、なんか邪道な気がします。
 あんな強烈なスパイスを効かせるものにステーキ肉みたいな、素材自体を楽しむものばっかり使うのは違うと思います。やっぱり煮込んでこそ滋味が出るとか、そういう素材をとことん選んで一万円とかがいいんじゃないだろうか。でもどっちにしろ私は食べません。本来が貧乏人なので、きっと一万円ばかりが気になって味なんかわからない。

「チャイニーズ・オデッセイ PART2」も、失速もせず、500年を行ったり来たり、それに孫悟空メイクのチャウ・シンチーも素敵だった。最後は惚れ惚れさせてくれて、おしまい。
 本当に「楽しい!!」映画であった。これだけ躍動感と熱気と楽しさに溢れたものはそうは無い。
 お買い物リストがまた増えてしまった。

 小学生に勧められた「ハッピー・ノート」という本を読む。
 両親に大事にされて、成績もよくて、でも人づきあいに苦労している、その場に合わせようと無理をしながら生活している女の子の話。身につまされて読んだそうだ。
 しかし小学生も、あっちこっちに気を使って生きているんですねえ。私にとっては、小説としてそれほど面白いとはいえないけど、子どもたちの経験する、暗黙のうちに出来上がる仲間うちの力関係と締め付けの厳しさに驚き、「私はこの時代を忘れちゃったんだろうか」と考え込んでしまった。ここまで強力な圧力を感じていただろうか。記憶が薄い。
 この小説では、主人公の家庭が、物分りよすぎることもなく、お父さんお母さんも実に理想的。自分の幸福の実現を子どもにおっかぶせることもなく、自身で成長しようと努力し、きちんと見るところを抑えている。それでも子どもには、それがわからずに誤解も起きる。
 最後は「ハッピーエンド過ぎてありきたり」と小学生は言っていたけど、ラストはほっとしなきゃいけません。

 子どもなんだから、大人になるまでたくさんの、でも乗り越えられるくらいの課題や障害をこなし、乗り越え、蹴飛ばしつつ、成長していってほしいものであります。子どもには子どもなりの時がないと。

ゆあーん ゆおーん ゆやゆよん

2005年09月24日 | 日記・雑記
今週の毎日ウィークリーのアーサー・ビナード氏の詩のコーナーは中原中也の「サーカス」の英訳だった。

あの人口に膾炙した

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

のオノマトペの入った超有名な詩。
ビナード氏も何とか英訳でこのオノマトペを伝えられないかと四苦八苦し、ついに諦めた、と記している。

Yooaaaan Yooyoohhn Yooyayooyon

と綴ると、似た音を持つ語との連想から、英語圏の人には「ロレツの回らない酔っ払いが発する"Yoo-hoo"といったところ」に聞こえるという事態だという。

そこで氏は、この部分を

SEEEEEEE SAAAAAAAW, SEE and SAW,

と訳している。この詩の最初の


幾時代かがありまして
 茶色い戦争ありました

There was an Age of This, an Age of That,
 and a sepia-colored War.


seesaw(シーソー)の上下の動きと、see sawという「見る」という動詞の変化に通じる行ったり来たり感、それに「その時代を見た」という意味を響き合わせて訳したそうだ。

なるほどなあ、と感心するがやはり「ゆあーん ゆおーん」の持つしなり感までは英詩では感じられないだろうなあ、日本人に生まれてそのまま読める私は幸せ!なんて思った。まあ、もちろんその逆も真なりで、私が訳詩でしか読めない国の詩も山ほどありますのですが。

毎日ウィークリーのビナード氏のコーナー、実に楽しみにしています。週刊新聞の月に1回の連載ですが、どうかずっと続くように願っています。この新聞は、ネットで1回315円で配信していて、好きなときだけ見られます。興味のある方は是非お薦めです。

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本日は大井町のハードOFF(中古PCショップ)に出撃。
数は少ないけど、かなり参考になった。
ショックだったのは、アキバで見っけもんだと思ったペンティアム3の1ギガが3,990円で売っていたこと。思わずこれも買って値段を薄めようか、などと思ってしまったが、それをしても意味ないぞとやっと気付いて思い止まった。

家に帰ってから、ショックを癒すためにジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」を見る。
しかしどうしてこういう映画で癒されるんでしょうか。
この映画の感想は明日。