★くんが他の子といっしょにする活動への参加を渋ることや
困った態度がエスカレートしがちなことについて、
お母さんとわたしの話し合いは、夏休み前のレッスン、
夏のユースホステルでのレッスン、その後の教室でのレッスン……と続いていていました。
子どもが自分に肯定的な気持ちを抱いて
物事に取り組めるようになるためのコツや
かんしゃくを起こさせり、エスカレートさせたりしないために
気をつけている点を、
実際に子どもと関わる様子を見ていただきながら伝えました。
また、お母さんの対応で、気になったところを
指摘したり、改善法をアドバイスしたりもしていました。
が、わたしが、言葉で伝えようとすればするほど、
★くんのお母さんは、それをきちんと理解して実践しなくては……と意識しすぎることになり、
かえって自分らしい自然な対応が取れなくなっているようでもあり、
ただ迷わせているだけではないかと
心配になりました。
そこで、
前回までの記事を書くことになってのです。
その後、★くんのお母さんからコメントをいただきました。
非公開を希望されていたのですが、
「必要があれば引用してくださるのは全く問題ありません」とも書いてくださっていたので、
お言葉に甘えて、一部を紹介させていただくことにします。
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ご報告ですが、★との関係はその後非常に良好です!
毎日★の癇癪や態度の悪さにぐったりしていた義母が最近いい子だね?と驚いているくらいです。
ビシッと怒って、後に引きずらない、
嫌みや脅しやため息を付かない!
ぐだぐだ悩まずあっさり!
いい子にしているときにこそ、ハードルを下げる。
小さな満足感、達成感を大事にしてあげる。
大人の為のお手伝いではない!!!
心に響いた言葉をたくさんたくさんいただいて、
あ、やっちゃった!って思いながらでも心がけていたら、嘘みたいにぽんが怒られたときに素直なんです。
怒るときもやり取りはテンポよく、ユーモアを持って、ここまででよし!としていたら自分もストレスがたまらず、★も大分言い張らなくなりました。
そういう自分でいられるために自己犠牲ではなく自分の大切な物を守ることの必要さも感じています。
定期的に知的にも身体的にもググッとのびる事がよくあるのでそういう成長の時期と重なったのかもしれませんが。
まずは、厳しくも暖かいアドバイス、ありがとうございます!
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いただいたコメントを読んで、急いていたのはわたしなのかな、とも感じました。
アドバイスすればするほど、★くんのお母さんが迷いの中に入っているように見えたのは
取り越し苦労で、
伝えたことをひとつひとつ、★くんとの関わりに活かしてくださっていたようで、
ありがたいです。
「いい子にしているときにこそ、ハードルを下げる。
小さな満足感、達成感を大事にしてあげる。
大人の為のお手伝いではない。」
は、ユースホステルでのレッスンで★くんのお母さんと★くんとの関わりで
気になった点をアドバイスした言葉です。
具体的な内容は、続きの記事で書かせていただきますね。
最近、子どもってママの接し方や態度、言葉かけですごく変わるっていうことを、ムスメのお友達を見て実感する事がたくさんあります。
赤ちゃんのころは、とてに大変そうなお子さんで、しかも、保育園はバリバリしつけが厳しく、お勉強ばっかりやっているところ入園して、大丈夫かな~と思っていたのですが、この前、そのお子さんと、ひさしぶりに対面しました。もうすぐ3歳なのですが、すごくステキな子になっていて、自己肯定感があふれているんです。自分はできる!何でも挑戦したい!って全身から発信しているよう。
そこのママは、ほんとにそのお子さんのことをしっかり受け止め、理解されていて、いつも優しく接していらっしゃいます。子どものマイナス面もしっかり受け止めて、いろんな事を急がず、みんなと同じを求めないで、その子の気持ちを大事にされていました。
私も見習いたいと思います。。。
いい子のときほどハードルをさげるという言葉には、本当にはっとしました。自分が子どものときものすごく物わかりの良い典型的な長女タイプ(しかも五人兄弟の)だったので、無意識にここまでできるはず!と思っていました!
そして、一つできたらもう一つ、もう一つ、とやってました!
・・今までもたくさんほめていたのに、最近のぽんすけのほめられたときの嬉しそうな顔は以前と全く違うように思います。
私がちゃんと見ていなかっただけかもしれませんね。
あれからまたいろいろと考えたのですが、レッスンで私がぽんすけにあまり強く怒れない理由は、一つはユースホステルの一件で私は控えていた方が良いのかなと思ったこと、もう一つはぽんすけの感覚型の性質、過敏さを考えると、
外に連れ出すのは親のエゴなのかなとの迷いがあったからでした。
ぽんは慣れないところ、自分のテリトリー以外の状況が把握できていないところが苦手で、こちらでそれを知ったおかげで私も入園時や、外出先で戸惑ったり、焦ったりがなくなったのですが、
とにかく外食もイベントごとも早く帰ろう、お家がいいということが多いのです。レッスンに限らず、輪の中に入らず固まってみていたり、好き勝手な事をやっている事も多いです。
帰ってくると、ああだったこうだったといろいろお話して、また行こう!というのですが・・。
レッスンも新幹線での長距離移動の後なので、どうしても疲れているかな?緊張しているかな?と言う気持ちがあって。
少し前までは家の外中かまわず常に癇癪を起こしていたので反抗期だと決めつけていたところもありますが。
(最近は「奈緒美先生のところ行く!」と言うので安心してはいます。)
また、先日もお伝えしましたが、迷っていたと言うより、欲張っていたのだと思います。以前から、先生のアドバイスを何度も取り違えて解釈し、ポンによかれと思ってしたことが、逆にぽんのストレスになっていたこともたくさんあり、たくさんの気づきのおかげで親子共々良い変化がたくさんあったため、
余計に先生にダメだししてもらおうと言う気持ちが強かったのだと思います。
先生は記事でもものすごく言葉を選んで、読んでいる私たちが一つの考えや方法論に固執しないよう、あえて意味をぼかして書かれていたり、直接的に批判するような強い言葉は使われないので、自分が精神が安定しているととつい、だめなところははっきりいってください!!なんて調子に乗ってしまって。
先生が私に何かを伝えあぐねているのを感じるので余計焦って聞き出そうとしていたのだと思います。
でも、多分そのときに伺っても、自分を守ろうといろんな言い訳をしたり、解った気になるだけだったように思います。やはり物事にはタイミングというものがあるのですね。
今伝えてもダメだな、と先生はちゃんと感じていらっしゃったのですね。
「方法を学ぶのはいいが、方法で接したら行けない」と言う言葉で、
以前、数学嫌いにしてしまいがちな母親の態度と言うお話をしていただいたのを思い出しました。
そういえば、あのときも全く同じアドバイスをいただきました・・!!
結果をすぐに求めすぎない、すぐに結論に行き着きたいと思わない、こんなところにもしっかり悪い癖が出ていますね。
せっかくきたんだから何か吸収して帰らないと、と言う気持ちはぽんに対しては全くないのですが、自分についてはものすごく欲張りになっていたと思います。
記事を読んだだけで良い母親になった気になるという、例の心理学の本の影響を受けすぎて、気をつけなくちゃ!と気負いすぎていたかもしれませんね。
自分らしい自然な対応、自分らしさってなんだろうと考えてみます。