近辺の小学校に図書のボランティアに出かけると、
どの子もリラックスして自然にお友だちと関わることが苦手なのを
感じます。
いっしょに絵本を読もうという流れになると、ひとりの指示役の子が、いっしょにいる子たちに「1ページずつ読もう。ここは、Aちゃん、次はBちゃん、それから私~」と大人のような口調ですることを決めて、
後の子たちは無言のままそれに従っています。
気がかりなのは、それぞれの表情から、友だち同士のいきいきとした気持ちのやりとりが感じられないことです。
他のグループやペアも先生やお母さん役の子ひとりと、
まったく自分の意見を言わずに従う子たちという関わりで過しています。
いっしょにいるから友だちだとは思うのですが、緊張した様子か、疲れたようなだるそうな顔をして何十分も引っ付いています。
高学年の子たちはいっしょにいるのに、それぞれ相手がいないかのように無視していたり、一風変わっている子を指差してコソコソ耳打ちしています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
虹色教室ではじめてグループにする小学生たちも最初のうちはこの子たちとあまり変わりがなく
「人と関わるのが不器用だな~」と感じるシーンが多いです。
いっしょに何かして遊ぶということはしないで、いきなりお笑い芸人の真似をして、ぎゃははは~と大爆笑したり、
それぞれ自分ひとりで勝手な遊びをしたりして(といってもひとり遊びなので、1,2分で飽きては次の遊びを繰り返し)
けんかもしないけれど仲良くもないという様子なのです。
どの遊びに誘っても、「え~そんなのつまんない」「そんなの知ってるし」
「え、先生、そんなことも知らないの? ばかじゃないの?」「そんなのやりたくな~い」とぐだぐだ~。
遊びたがらない子どもたちは、勉強にしても、
お家で学習しているそうでよくできる子でも、「勉強きら~い」「勉強いや~」とやる気がありません。
そうした小学生たちが一番喜ぶのは、片栗粉を水で溶いてベタベタのしたものを手で触り続けたり、絵の具の中に何でもかんでもつけてどろどろにしたりすることです。
こうした遊びは感覚受容系を構造化すると言われていて、2歳~3歳の子が非常に熱中するのですが、最近では小学校高学年の子たちも
こうした遊びで長い時間遊びたがる子が多いです。
しばらくそうした遊びをした後は、
子どもたちの遊びは『破壊』や『死』をテーマにした遊びに変わっていくことがよくあります。
積み木で棺おけを作ってハムスターのお葬式遊びをしたり、
物を壊したり、らくがきしたりします。
不思議なのですが、子どもはそうした遊びをしはじめると、だんだん友だちと親しくなっていきます。秘密や隠し事を好んで、宝を部屋の奥に隠して帰ったりします。魔女も好きです。
ちょっとだけタブーの世界で遊んだ子たちは、
いつの間にか、大量の赤ちゃんたちといったイメージを遊びに取り入れます。
ドールハウスの小学校の机は全てひっくり返し、巨大なお母さんの動物に甘えるように人形を配置します。
そうして遊びに誕生や甘えることがテーマとして見えてくる頃には、
子ども同士、本当に打ち解けて幸せそのものといった表情です。
大人の私にもいつも優しい言葉をかけてくれます。
子どもたちはきょうだいのようによくけんかするし、あっという間に仲直りして楽しくてたまらないという様子で笑いあいます。
友だちとリラックスして遊べるようになると、
私が厳しい注意をしても、子どもたちはへっちゃらで、きちんと反省できるようになります。
学習時間にも、集中して実力を出し切ろうとする姿が見られます。
次回に続きます。
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どの子もリラックスして自然にお友だちと関わることが苦手なのを
感じます。
いっしょに絵本を読もうという流れになると、ひとりの指示役の子が、いっしょにいる子たちに「1ページずつ読もう。ここは、Aちゃん、次はBちゃん、それから私~」と大人のような口調ですることを決めて、
後の子たちは無言のままそれに従っています。
気がかりなのは、それぞれの表情から、友だち同士のいきいきとした気持ちのやりとりが感じられないことです。
他のグループやペアも先生やお母さん役の子ひとりと、
まったく自分の意見を言わずに従う子たちという関わりで過しています。
いっしょにいるから友だちだとは思うのですが、緊張した様子か、疲れたようなだるそうな顔をして何十分も引っ付いています。
高学年の子たちはいっしょにいるのに、それぞれ相手がいないかのように無視していたり、一風変わっている子を指差してコソコソ耳打ちしています。
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虹色教室ではじめてグループにする小学生たちも最初のうちはこの子たちとあまり変わりがなく
「人と関わるのが不器用だな~」と感じるシーンが多いです。
いっしょに何かして遊ぶということはしないで、いきなりお笑い芸人の真似をして、ぎゃははは~と大爆笑したり、
それぞれ自分ひとりで勝手な遊びをしたりして(といってもひとり遊びなので、1,2分で飽きては次の遊びを繰り返し)
けんかもしないけれど仲良くもないという様子なのです。
どの遊びに誘っても、「え~そんなのつまんない」「そんなの知ってるし」
「え、先生、そんなことも知らないの? ばかじゃないの?」「そんなのやりたくな~い」とぐだぐだ~。
遊びたがらない子どもたちは、勉強にしても、
お家で学習しているそうでよくできる子でも、「勉強きら~い」「勉強いや~」とやる気がありません。
そうした小学生たちが一番喜ぶのは、片栗粉を水で溶いてベタベタのしたものを手で触り続けたり、絵の具の中に何でもかんでもつけてどろどろにしたりすることです。
こうした遊びは感覚受容系を構造化すると言われていて、2歳~3歳の子が非常に熱中するのですが、最近では小学校高学年の子たちも
こうした遊びで長い時間遊びたがる子が多いです。
しばらくそうした遊びをした後は、
子どもたちの遊びは『破壊』や『死』をテーマにした遊びに変わっていくことがよくあります。
積み木で棺おけを作ってハムスターのお葬式遊びをしたり、
物を壊したり、らくがきしたりします。
不思議なのですが、子どもはそうした遊びをしはじめると、だんだん友だちと親しくなっていきます。秘密や隠し事を好んで、宝を部屋の奥に隠して帰ったりします。魔女も好きです。
ちょっとだけタブーの世界で遊んだ子たちは、
いつの間にか、大量の赤ちゃんたちといったイメージを遊びに取り入れます。
ドールハウスの小学校の机は全てひっくり返し、巨大なお母さんの動物に甘えるように人形を配置します。
そうして遊びに誕生や甘えることがテーマとして見えてくる頃には、
子ども同士、本当に打ち解けて幸せそのものといった表情です。
大人の私にもいつも優しい言葉をかけてくれます。
子どもたちはきょうだいのようによくけんかするし、あっという間に仲直りして楽しくてたまらないという様子で笑いあいます。
友だちとリラックスして遊べるようになると、
私が厳しい注意をしても、子どもたちはへっちゃらで、きちんと反省できるようになります。
学習時間にも、集中して実力を出し切ろうとする姿が見られます。
次回に続きます。
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