虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

自閉っ子の不思議な能力

2015-10-29 19:33:49 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

教室では、自閉っ子たちが自分の内面にあるものを、外に伝えるための表現手段が

増えるよういろいろサポートしています。絵本作りもそのひとつ。

 

年長の自閉っ子のAちゃんは、『ピッケのつくるえほん』というアプリを使って

絵本作りを楽しんでいます。

最初の頃のAちゃんは、

毎回毎回「テーブルの前で椅子に座るピッケ」の絵を作る作業にこだわっていました。

そうして、他のことはいっさい受け入れない態度で、

同じ作業を繰り返していたかと思うと、ある時を境に、けっこう長い文章を打って

お話を作りだしました。

他の自閉っ子たちもこうした取り組みをさせていると、ある時を境に、

Aちゃんのような急激な変化が起こるので

いつもびっくりしてしまいます。取り組み方の面でも能力的な面でも

「劇的な」と表現していいような成長ぶりです。

強いこだわりを示している間も、さまざまな情報を取り入れたり、

内面で成長を遂げていたりするのでしょうか。

 

Aちゃんのお母さんは、

「Aは、まだ簡単な会話もスムーズにできないのに、文章になると

すらすら言葉が出てくるみだいて不思議です。テレビで自閉症の東田くんの出ている

番組を見たんですが、彼も、話をするのは難しそうなのに、文章なら上手に書くことが

できるんでしたよね。どうしてなんでしょうね」とうれしそうに首をかしげていました。

 

 


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