虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

手作りのポケモンカードゲームで算数の感性を磨く

2016-09-28 22:38:04 | 算数

教室には、幼児期から小数点がついている数を読んだり扱ったりしてきたグループとそうでないグループがあります。

わざわざグループごとに分けて観察したわけではなく、たまたま小数点がついているものを使った遊びが流行した時期の子らと、

そうでない時期の子らで、違いがでただけのことなのですが……。

結果として、小数に親しんで成長した子たちは、小数のたし算やひき算、かけ算やわり算を扱うときに難なく正確に解いていたけれど、

学校で習う時期にはじめて小数に出会った子らは、小数を10倍したり100で割ったりするときに小数点を移動させるだけの作業で戸惑ったり、ミスしたりする姿がありました。

 

そこで、どの年代の子も楽しく小数に親しめるゲームを手作りすることにしました。

 

<作り方>

丸い形のカードを作り、ポケモンのイラストを描きます。

ポケモンずかんを参考にして、裏にそれぞれのポケモンの身長と体重を書きます。

 

写真は、ポケモンを描くうちに画用紙いっぱいのサイズになってしまった子がいたので、画用紙ままカードにしたものです。

こんなふうに適当でOK。

マジックで身長等を書くと裏にうつるので、水色の紙に身長と体重を書いて貼っています。

鉛筆で書くなら、そのまま書き込んでも大丈夫です。

 

年少の妹ちゃんもポケモンカードを作っています。

年長のお兄ちゃんは、このゲームが気に入って、小数点のついた数をきちんと読んで、小数点がどの位置にあっても、数の大小を比べられるようになりました。

たとえば、6.25と24.1は、24.1の方が大きいということや、それぞれがだいたい数の6や24のことだと理解していました。

 

<遊び方 1>

カードを3枚ずつくばります。

参加者は順番にゲームの主役になって、身長で勝負で勝負するか、体重で勝負するか決めます。

「いっせいのーで……」とポケモンをだしあいます。

ポケモンをだしあったら、カードをひっくり返して、身長で勝負の場合、どのポケモンの身長が一番高いか比べて、一番身長が高いポケモンを出した人が勝ち。

カードをすべてもらって、自分の脇に置いておきます。

(とったポケモンは手持ちの札に混ぜません。強いカードを取った子が勝ちすぎるので)

 

<遊び方2>

ポケモンカードの要領で、身長と体重を書いた自分や兄弟のカードも作ります。

カードを数枚選んで、身長順に並べていったり、体重順に並べていったりする遊びをします。

自分と同じ身長や体重のポケモンがいると楽しいです。

 

<遊び方3> 平均

電卓を用意します。

5枚のポケモンカードを並べて、「平均の身長はどれだけか」を推測して紙に書きます。

平均を学ぶとき、先に、「それぞれの子が持っているおこずかい(にせのお金)を集めてから分配する」という遊びをすると、低学年の子も平均の意味や求め方を理解しやすいです。

電卓を使って、身長を足し合わせてから人数分で割って平均を求めます。

誰の推測した値が一番答えに近いか競います。

 


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