年少の女の子たちのレッスンの様子です。
木片とペットボトルのふたをつかった工作。
夏休みの工作用に売っている木片は、年齢を問わず人気の素材です。
たっぷり用意して自由に貼りあわせたり、色を塗ったりできるようにすると、どの子も熱心に何か作っています。
Aちゃんは木片をTの形につないで、「ぎったんばっこん」と言いながら揺らしました。シーソーに見立てたようです。
年少グループでは、養生テープを使って簡単に接続ができるようにしています。
ペットボトルのキャップは、貼るだけで、車や船や遊具の座席になるので、作ったらとにかく小さいお人形を乗せます。
遊びたいこの時期の子たちが大好きな素材。
作りたいものとして、「ふね」という声があがったので、みんなで『オセアノ号、海へ』という絵本を見ました。
海の中の世界を目にすることができるポップアップ絵本です。
「うわぁ~!!」と感動の声。
子どもたちから思った以上の反応がかえってきました。それからは、みんな舟やボート作り。
↓Aちゃんのお姉ちゃんが舟にオールやハンドルをつけてくれました。
たくさん舟ができたので、水に浮かべて遊ぶことにしました。
魚や釣り竿も作って、魚釣りを楽しみました。
年少の子たちのこうした遊びにつきあっていると、子どもの内面から、「期待して待つ」「期待して結果を見守る」「ドキドキしながらうまくいくか確かめる」といった集中力が引き出されてきます。
すると、それが、「3つあるボートに3人のお人形。全部乗せられるかな?」
「4つの椅子に4ひきの犬。全部座らせられるかな?」といった、算数の世界の気づきを伴う活動に自然につながっていきます。
算数タイムの『動物にごはんをあげよう』というゲーム。
回転盤を回して、矢印のところにとまった動物と、ミッフィーが持っている食べ物とがマッチしたら、食べ物をもらうことができます。
子どもたちはとても熱心に参加していました。
子どもたちには、「1点か2点、どちらかの得点が取れるよ」と話しています。
次第に、食べ物をゲットできたことと得点をゲットできたことのつながりに気づいていきます。
動物は、何匹だったかな?
数えた後で、数の指遊びをしました。
絵柄が作れる積み木で、「真っ暗闇の夜」「お昼」「小さい黒と小さい黒と小さい黒と小さい黒が集まって……小さい四角」などを作りました。
子どもはどの子も、「やってみたい」と心が動き、ちょっと苦労してやり遂げたときに、今、やっていることに、真剣に心と頭を傾けるようになります。
「数を数える」のにしても、「数えてごらん」と数えさせると、いやいやつきあううちに数ぎらいになってしまうのがオチですが、
写真のように「水風船をふくらまし機でふくらます」「ストローをテープでつける」「人形に持たせる」という作業を自分でした場合、進んで数えようとします。
「風船の数は足りるかな?」といった問いも一生懸命考えようとします。