虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

お菓子タイムの揉め事  年少さん3人のレッスンから

2010-02-27 15:31:30 | 算数
レッスンの合間のお菓子の時間でのひとコマ(お菓子タイムがあるのはこのグループだけです)です。
教室内に吊ってあげたテントの中で、
それぞれ自分の持ってきたお菓子を気前良く配っていたのですが、
最後に1個残ると、その都度、いざこざが発生していました。

「じゃんけんで!」と言う☆ちゃんの指示のもと、
じゃんけんをしていた
3人ですが、その後、「私が勝った」「私の勝ち!」と揉めています。
「どうしたの?誰が勝ったの?」とたずねると、
「私!」「私!」と☆ちゃん、★ちゃん。
「あのね、私が本当に勝ったのに、★ちゃんと、●ちゃんが、負けた人が勝ちって言うんだもの」
「だって、負けた人が勝つことにしたんだもん、ね~」と顔を見合わせあう★ちゃん●ちゃん。

じゃんけんのルールは自分たちで、決めてもいいのか……難しいところ……。

その1件が片付くと、今度は☆ちゃんと●ちゃんが揉めています。
何でも、●ちゃんのお菓子が1個余ったのだけど、☆ちゃんに「じゃんけんしよう」と言われてしてみると負けてしまった。
「でも自分のお菓子だし、1個しか残ってないからあげたくない」という●ちゃんの主張。絶対お菓子は渡さないとばかりに、こわばった表情をしています。

「そうよね。1個しかない自分のものは、自分のものにしてもいいよね。
でも、あげない!って言われたら悲しくなるから、
ごめんね、1個しかないからあげられないの、って説明しようね」というと、●ちゃん、不服そうに黙っています。

その後で、●ちゃんは、☆ちゃんの遊びに入れてもらえなくなってしまいました。すっかりしょげかえっている●ちゃんは、私に抱きついて半べそをかいています。
「●ちゃんの大事なものは無理にお友達にあげなくてもいいのよ。
でも、もらえないと悲しい気持ちになるよね。もう遊んであげないって思うかもしれない。
1個しか残っていないから、あげられないの。ごめんね。ってそっとお菓子を片付けておいたり、お友だちに優しい言葉で説明しようね」と言うと、
今度はすなおにこっくりして理解したようでした。
すると、たちまち☆ちゃんが、「あそぼ」と誘ってくれました。

楽しく仲良く遊んだあとで、三角形でさまざまな図形を作ったり、10の合成を教具で学んだり、音の実験と工作をしたりして遊びました。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ



web拍手を送る

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (YUYU)
2010-02-28 10:10:31
残り一個を取り合うって、よくありますよね。こういうとき、どのように声かけしてよいか、困ってしまいます。自分の子どもの気持ちも大事にしてあげたいし、お友達の気持も大事にしてあげたいし。ですので、先生の対処法、声かけは大変参考になりました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。