虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

幼児教育を続けるうちに、子どもの成長がわからなくなりました 2

2009-07-15 09:08:05 | 教育論 読者の方からのQ&A
幼児教育のカリキュラムの流れに沿いすぎて
「その子らしさ」や「自分の欲求」を見失って
4、5歳まで来た子にどう接するといいのか……?

というと、通っていない道は
通らせる

のが良いんじゃないかな?と考えています。

2,3歳で良い子すぎると
母親と分離する作業のために、4,5歳で
2,3歳児のようなぐずぐずや甘えやかんしゃくがあるかもしれません。

それを受け入れて、経験させて、卒業させていく

方が、それを思春期ごろまで
問題を持ち越すよりずっといいですよね。

また、小さなどうでもいいものやいいことは
なるべく子どもに選ばせることや決めさせることが
大事なのではないでしょうか?

髪留めの柄とか、その日の洋服とかおやつとか……

そうしたときに、年齢にふさわしくない
あまりにも幼い好みが出てきて
後で後悔したり、すぐ飽きたりしそうでも
まず受け入れて経験させる……

ことが大事じゃないかな……と経験から感じます。

そうするうちに、だんだん自分の好みがわかってきて
お母さんが子どもに与えたい良いと思うものではない
自分が良いと思うものがあって、それを否定されなかった~
という経験の蓄積が自信や自発性につながっていきますから。

これは何でも子どもの要望を聞けばいいという話しではないのです。
あくまでも

お母さんの好みや考えをを自分のものとして取り込みすぎて
「自分」がきちんと育っていない雰囲気のする幼児への

一時的な対応です。

写真は100円ショップのテーブルクロスの周りを
発砲スチロールの角柱で囲んだ
金魚すくいです。
木のビーズをすくっています。
にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ



web拍手を送る)

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど~ (かおりん)
2009-07-15 10:10:46
今日も暑い日になりそうですね。
私はもはや夏バテしそうですが(笑)
先生の元気パワーの秘訣はなんですか?

今回のお話も そのとおり!!なのでビックリです。
なっつんはお洋服の好みが出るのが遅くて四歳になってからは二通り用意したものを選ばせていました。
幼稚園に行きだしてからは帰ったら自分で選んでいます。初めは(え!自分で選んでいいの?)という感じでしたが今はほぼ毎日同じ(好きな)服です。
今月、お誕生日で一輪車が欲しい!と言うので買ったのですが一度乗ったきり放置状態・・・でも口出ししない方がいいですよね?
わがままでも?(これはチョット困るな)自分が出せるなっつんになって欲しいです。

返信する
Unknown (ななママ)
2009-07-15 15:59:11
耳が痛いです><
先日、髪留めを娘に自由に選ばせようと
思っていたのに、持っているものと似たようなものや
大きすぎるタイプだったりして
ことごとく駄目だししてしまいました。
結局私が誘導したものを買ったんですが
娘はそれをつけようとしないんですよね・・。


「自分で選んだ!」を大切にしてあげないと
いけないですね。。


お時間のある時に・・先生のお考えを
お聞かせ頂きたいのが
母子分離です。

母子分離で、4,5歳になっても泣いたり
愚図ったり2歳児のような甘えを見せる子に対しては
どのように対応したらいいのでしょうね。

>受け入れて、経験させて、卒業させていく

とありましたが、受け入れる部分は何となく理解が
できましたが、、
経験させて、卒業させていくが
解りませんでした。

経験というのは、泣いても愚図っても
そのままに母親が受け入れるということでしょうか?

私は先生に無理やり手を引き離して
渡して、一度も振り返ることなく去っているのですが・・。
返信する
ただいま逆戻り中です。 (ぴーなつ)
2009-07-16 01:11:36
いつも大変興味深い記事をありがとうございます。

今、うちの3歳になる娘も
一時保育形式の教室に週に2回ほど通うように
なったのと、家庭の事情でおばあちゃんに
つづけて2回預かってもらったのと
それが影響したのか、ただ立ち上がるだけの場面でも
まず、「だっこ」といって寝そべってしまったり
だっこの欲求が異常に多くなっています。
つい1週間前にはパパ、パパといっていたのが
なんでも「ママ、ママ」というようになりました。

また、自分でしたがることが強すぎるタイプだったのが
「ママ、して。」が多くなりました。

単に離れる時間が続いて不安なのかな、
と思っていましたが
これまでの娘の様子と、今の状態を振り返ったり
眺めたりしながら
先生の記事を読んで、なんだか少し娘の心の状態が
理解できたような気がして、娘にどう対応していいのか
という迷いが少しですが解けた気もします。
(自分の娘に対する苛立ちの気持ちの持って行き方や
「甘えさせる」と「甘やかす」の見極めなど
 実際の場面ではやっぱり難しいですが・・)

新しい環境に不安も感じつつ、成長しようともしていて
それはそれは大変な工事中なのかもしれないな、と。

また、同時に
どちらかというと早くから独立心の強かった娘が
(無理にそうさせるようなことはなく、自然な流れに任せていたつもりです。)
少し甘え足りなかった部分を補おうと
・・・それが娘の内側から自然な欲求として出てきているのかと思うと
「成長」という自然のプログラムのすばらしさに
一人で感動しています。

(・・・といっても私の思い込みなどもあり得ますが(汗)なにごとも思い込みすぎはいけませんね)

先生の記事がタイムリーに疑問に答えてくださるような気がして
ほんとうにいつも有難く読ませていただいています。

昨晩の食事では
「ママのひざで食べる」という娘を
ひざの上に乗せて、食事をしました。
ずるずると甘えた感じはせず、
とても満足気な表情をしていた気がします。

実際の場面での対応は
そのときすぐに答えが反応として出るわけではないので
やはり難しいし、不安にはなりますが
これからも、自分の勘や感覚を磨いていかないといけないなと思います。




返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。