虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

急所を押さえるセンス と 考える過程を楽しむ習慣

2013-01-31 23:32:03 | 算数

小3の★くんと☆くんのレッスンでの出来事。

『サム・ロイドの「考える」パズル』という本の

切り抜いて使うパズルにチャレンジするというふたり。

この本、挿絵はかわいいのだけれど、何せ100年前のパズルですから

難解すぎたり、ちょっと退屈な展開だったりして

あまり子どもに勧められるものではないのです。

 

★くんは最初に条件を勘違いしてしまったり、延々と作業を続けていても

答えにつながる糸口が見つからなかったりしても、

意外なほどに……投げ出しません。

3年生になって、しつこく考え続けることが

苦ではなくなってきた模様。それよりも、何とか解いて見せたいという

意地のようなものが強くなってきています。

 

ブロックとカメラが大好きな☆くん。美しい建築物をブロックで作っては、

いろいろな角度からそれを撮影しているのが功を奏したのか、

「これは難しいな~」と一見大人でも戸惑ってしまうような

形のパズルをちゃっちゃと解いていきました。

初チャレンジです。

 

それにしても☆くんの解き方に感心してしまいました。

ばらばらのピースをめくらめっぽうに組み合わせてみながら

答えを探るのではなくて、

最初の時点で、「この形はここしかありえないよね。」と言いながら

解くためのキーになる形に目星をつけて、

出題者の意図を読み解くような形で置いていくのです。

おかげで、まるで答えを知っているかのように、ほとんどピースを動かすことなく、

十字、正方形、長方形を作っていました。

キーとなる部分をつかんでおくと、形を動かさなくても頭の中で組み立ててしまえるんですね。

 

今回、ふたりは久しぶりに、かなり前に遊んだ人物当ての

ゲームをして遊んでいました。

★くんも☆くんも、幼稚園時代から教室のさまざまなボードゲームやカードゲームに親しんで

きたのですが、

そうしたそれまでに遊んだことのあるゲームの楽しみ方がちょっと変化してきました。

かつてはルールが理解できて、ゲームができるからそれだけで楽しい……という感じだったのですが、

この頃は、「どの質問をしたら一番有利か」とか「どの手が一番いい方法か」ということを

よく練って遊ぶようになってきたのです。

「そうして思考するからこそゲームが楽しい」とい感じ始めるようになったようです。

算数タイムに、円の面積を考えたのは、パズルのようでとても楽しかったようです。

こういう問題は何問でもやりたがるのですが、

そればかり続けていると、「文章を読みながらじっくり考えていくのがめんどくさい~」と言い出す

ので、次回には文章題をする約束をしました。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。