さすが、宝塚のトップ集団!
めちゃくちゃ面白かった!!
いやー、皆さんめちゃ芸達者!というより、お芝居が上手い!
メンバー的には、大芝居になるのかと思いきや、自分の役割りを心得た素晴らしいお芝居をされていて、めちゃくちゃ楽しかった!
宝塚って、上下関係が厳しい社会だけど、お芝居は関係なし!
下級生は上級生に対して容赦なし!皆さん役に徹底していたので、そこが素晴らしい!
宝塚ファンは、私だけかもしれないけど、ついつい上下関係で観てしまって、遠慮して台詞を喋ったり、物を投げたり当てたりするシーンでは、無意識に遠慮が垣間見えるのではないかと思ってしまうが、
そこはやはりプロ集団!
遠慮は皆無!
学年差は優に10年を超えていようが遠慮はなし!
学生差もあるし、男役と娘役でも経験の差はあるはずなのに、
さすが、トップ集団!
ご多分に漏れず、個性が際立っていて、だれも埋もれない!!
めちゃくちゃキャラ立ちしていて素晴らしい!
今回は、ミュージカル作品じゃないので、歌もダンスもないから誤魔化しが効かない!
お芝居や見せ方やアピールの上手さだけでなく、ユーモアセンスもめちゃくちゃピカイチ!
真面目に笑わせられるなんて、ただのお嬢様集団ではない!
学年はバラバラなのに、揃える所は揃える一致団結ぶりが、さすが元タカラジェンヌのお家芸!と唸ったよ。
ということで、初日の評価が高く、特にねねちゃんの演技を絶賛されている方のTwitterを読んで、エリザベートと真逆の役を評価されているので、これは観ないわけにはいかないので観てきました。
いやー、本当に面白かった!
皆さん、本当に表現力が素晴らしい!!
特に水さんの演技が素晴らしかった!
キャラ作りや見せ方、声の出した方がめちゃくちゃ上手い!
映画のイザベル・ユペールを意識した役作りではあったけど、めちゃくちゃ良かったです。今回、水さんの声に惚れました!
水さんて、現役時代は、それこそ優等生で男前なお芝居をされていましたが、女優さんになられてこんなに表現豊かで思いっきりが良く、しかも自然な演技をされていて本当にびっくりしました!
めちゃくちゃ個性的でめちゃくちゃ面白かった!これで、絶対に、なんとしてでも「エンジェルス・イン・アメリカ」観ます!
ここからは学年順に書いていきます。
1番上級生のノンちゃん。最上級生だから、てっきりお婆ちゃん役だと思ったらまさかのバーヤ。
さすがノンちゃん!どんな役でもめちゃくちゃお芝居が自然。一見地味な役だと思ったらそうではない、かなり演技力が必要とされる役。それを学年差関係なく、身分が低い役でも、バーヤになりきって演じられていて本当に素晴らしかった!特に、同じ女中?メイド役?のねねちゃんとの絡みが好き。
次は、お婆ちゃん役のマミさん。
私のイメージでは、マミさんは、大芝居をされる印象が強かったですが、今回は、お婆ちゃん役ということで、少し落ち着いた役ではあるけど、マミさんのキャラにピッタリというか、マミさんのスター性とお婆ちゃんの品の良さが見事にマッチしていて、びっくりした!
水さん演じる次女への溺愛ぶりがめちゃくちゃ素晴らしかった!
次女は、性格的には捻くれているけど、実はピュアなのに素直になれないところがあって、そこが母親として愛しいと思っている役をマミさんが演じられていて、この娘にしてこの親的な関係性がとても良かった。
次は、ママ役のわたるさん。めちゃくちゃピッタリ!上品さの塊の役なのに、ときおり見せるユーモアセンスが抜群!
わたるさんと水さん姉妹の掛け合いぶりが堪らない!めちゃくちゃ面白い!
次は、ねねちゃん。
いやいやいやいや、アイシャドウが濃すぎ!藁
見た目からアバズレ感が丸出しでした!ついこの間までエリザベートを演じられていたとは思えないくらい真逆の役にアッパレ!全然エリザベートがちらつかないで観れた!
上級生からも下級生からもイジられ、弱音を吐くこともあったけど、コケにされても雑草のように根強く生きている様がカッコ良かった!
めちゃくちゃアバズレ感というか娼婦感が漂っていて、見た目はキレイなんだけど、ちょっとした男役のような仕草もあり、あの8人の中で1番の男前だったよ。藁
確かに、映画のエマニュエル・ベアールの雰囲気はあったね。
ただね、演出的に正面を向いて喋るシーンが多かったのが違和感あり…。
次は、蘭ちゃん。
ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、観るまでは、周りの役者陣の個性に埋もれるかな…と思っていましたが、
いやいやいやいやいや、蘭ちゃんも負けてない!負けてない!決して埋もれることなく、アピールしまくってた!
役柄的には正統派の娘役のような役でしたが、改めて蘭ちゃんの芝居の上手さとやはりトップ娘役の杵柄を実感した。
ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、やはり、トップ経験があるとないとでは圧倒的にオーラと存在感が違う。
蘭ちゃんは、3人のトップさんと組んできただけあって、どんなに華奢でも、やはり貫禄がある!見せ方が上手かった!
次は、りょうちゃん。(もう男役ではないので、タマキチ君は卒業)
ぶっちゃけ書きます。観るまでは、1番の不安でした。男役卒業して、いきなり、映画でファニー・アルダンが演じた役をりょうちゃんが演じられるのか?女性になりきれるのか?
いやいやいやいや、心配無用だった!
歩き方も見せ方も女優だった!たしかに、ダイモンみたいにガッツリ女優にはなれてはいないけど、役柄的には全く問題なかった。
りょうちゃんもお芝居の人だから、やはり伝え方は上手い!そういう女性なんだーと思って観れた。
最後が花乃ちゃん。
めちゃくちゃ男の子やん!?藁
1番の下級生なのに、めちゃくちゃ存在感があった!
花乃ちゃんも、めちゃくちゃお芝居が上手い!キャラ作りも上手かった!
ラストの独白と叫び。一瞬にして場をかっさらったね!
今回のOG公演は、例年と異なりショーでもミュージカルでもないストレートプレイ。
なんてたって、例年のOG公演では出演されない方ばかり。しかも共演もめちゃくちゃ珍しいメンバー。
ノンちゃんが出てるんやで!マミさんもやで!
そこに元月組の下級生の、水さん、ねねちゃん、蘭ちゃん、りょうちゃんが二人に絡む。
いやいやいやいや、
水さんは、新公時代は、ノンちゃんの役をされていました。
ねねちゃん、蘭ちゃん、りょうちゃんは、お二人が卒業されてからの入団。
ぶっちゃけ、ノンちゃんが現役時代は、ユリちゃんよりファンだったので、めちゃくちゃ感慨深いです。
で、今気付いたけど、
よく考えたら、このOG公演、元月組生が多いなーと思ったら、
わたるさんも、専科時代はよくリカさんの月組に出られてました。
花乃ちゃんは、初舞台が月組でした。
いやいやいやいやいや、めちゃくちゃ月組公演やん!?
(笑)
月組は、芸事に厳しい組で有名だから、そりゃ皆さんお芝居上手いはずやわ!と思った。
演出的には、オープニングの小洒落た演出、衣装や美術がめちゃスタイリッシュで目の保養になった。
作品としても、シリアスな内容なのにユーモアが多いので全く退屈しない。
そもそも、普段の公演でも絡まない方達がおもいっきりバトっているのが見ていて楽しい!
映画も見ていましたが、舞台版の方がめちゃくちゃ面白い!映画版は、フランスの大女優の豪華共演が話題でしたが、そんなに面白いとは思わなかった。
でも、今回の舞台版は、豪華宝塚元トップスターの共演だけでなく、
舞台版は、誰が主役ではなく、誰もが主役であるくらいキャラが立っていた。
誰もが犯人だと疑われてもおかしくない中、登場人物の秘密が次々に暴露されて益々怪しさが増す。秘密が暴露された時の表情や演技がめちゃくちゃ良かった!
なんてたって、宝塚OGだけあって、間の揃え方が怖いくらいピッタリ!この統一感は、やはりラインダンスで培った賜物だと思う。
それから、登場人物の色んなパターンの絡みも見られるし、上級生下級生関係なく容赦ないし、めちゃよく出来た脚本でもあり、見せ方も楽しくてめちゃくちゃ面白かったです。
OG公演って、ショーであったりミュージカルであったり、メンバーが固定しつつあるので、今回の公演は本当にメンバーが斬新!あんな絡み、こんな絡みが観れて、ショーのダンスの絡み以上の楽しさがありました。
ストレートプレイは、本当に演技力が顕になる怖さがありますが、やはり、トップスターは、歌やダンスが上手いだけでトップになれるわけではないことが、この公演で証明されたね。
本当に皆さん素晴らしかったです。
また、面白い脚本があったら、斬新なメンバーで上演してもらいたいですね!